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独自技術を武器に国内生産を貫き海外へ乗り込むプレスメーカー
ミカドテクノス株式会社 平成16年
企業概要
1953年に創業した頃は精密深絞りプレスの加工を行っていたが、1979年に現社長へバトンタッチしたのを契機に研究開発力を高め、自社開発製品の製造販売を開始した。1996年度には中小企業創造活動促進法に基づいた研究開発計画として「高推力プレスロボットの製作に関する研究開発」と「高トルクステッピングモータの製造方法の開発」の2件が同時に認定され、ともに特許を取得して試作開発に成功した。当社の取得特許は創造法の研究成果を含め100件を超えている。現在は、独自のシリンダ構造を持った1〜40トン程度の「空油圧プレス・ヒータプレス機」の製造販売を中心に展開しており、特に近年開発してすでに2件の特許を取得した「瞬時真空ヒータプレス機」の研究開発に注力している。これは、プレス押しの寸前で一旦停止し、上下型の内部の狭い空間のみを瞬時に真空にすることにより、従来の真空プレス機より3〜10秒の短時間真空下で脱気貼り合わせを行うヒータプレス機である。近年多積層フレキシブルプリント配線板は回路パターンの微細化により貼り合わせ時の残留気泡を嫌い、真空下で貼り合わせる作業が必要とされているため、その生産効率をあげることができる。さらに、400℃の高温対応や、高加圧又は極低加圧機能を付加することで、ICカード、有機ELディスプレイ、燃料電池セパレータ、ナノインプリント、複合素材等の試作開発に使用できる新型真空プレスとして多方面から注目されている。また、本社工場に最新機を含め複数のデモ機を備え、顧客は購入前に装置を操作して評価することができ、当社にとっても今後の開発に向けたニーズを把握する場となっている。これらを活用しながら日々新製品の研究開発に向けて取り組んでいるところである。
社屋
 
ヒータープレス

支援内容
創造法の認定を受け、中小企業支援センターのプロジェクトマネージャーが訪問して支援を開始した。当初は販売先とのマッチングや技術支援を中心に進めていたが、前記の新たな真空プレス機の開発に成功したことから、このプレス機の用途を探るため「ベンチャー企業等商品化・事業化可能性調査」の申請を薦め、審査会で非常に高い評価を受けて採択された。北米市場及び日本国内の研究開発用途の市場調査を半年かけて行い、その結果調査でも対象市場では行く先々で非常に高い評価を受けている。現在、北米では販売会社の設立準備に向け定期的な協議を行っており、国内でも複数の調査訪問先から新規発注を受けるなど早くも成果をあげつつある。また、次の時代に適応した新しいプレス機を開発するため、大学等と連携した研究開発体制構築を行っており、その支援を実施している。

企業者の声
代表取締役
伊藤英敏氏
市場調査を行う過程で、研究者や企業経営者の方々から最先端の研究内容や工場を見聞することができ、その結果、日本の中小企業は、産業の空洞化に直面しているが、独創的な技術開発力を磨きながら、大企業協力型のベンチャー企業をめざすべきことを実感した。

担当者の声
社長はアイデアマンである。加えて、中小企業経営者にありがちなアイデア倒れではなく、具現化するためにあらゆる努力を重ねられるのが素晴らしいし、係わり甲斐がある。一貫して知的所有権の取得を目指し、海外との対応についても国内生産を貫いて販売を海外にも求める姿勢で経営努力されており、大いに賛同している。

企業基本データ
代表 代表取締役 伊藤英敏
住所 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪9745
電話 0265-79-2323
e-mail mikado@mikado-net.co.jp
URL http://www.mikado-net.co.jp/
従業員 30名
業種 製造業
主要製品 真空プレス・ヒータプレス機

提携に関する情報
ミカドテクノスのコア技術は金属、樹脂、粉末のスタンピング技術である。近年は「貼ります!抜きます!固めます!並べます!」を中心に、軽・薄・短・小の技術革新に合わせてフィルムや微粉末のプレス加工から、熱転写や積層貼り合わせ、レーザや紫外線照射プレスなどの新分野に研究範囲を広げている。このような技術と関連して市場の創造ができる商社企業又は研究開発企業または機関との提携協力を求めている。