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焼き立て風味を長期保存できる「缶詰パン」の販路拡大
株式会社 パン・アキモト 平成16年
企業概要
 昭和22年、先代社長が脱サラをして「秋元パン店」を開業したのが当社の始まり。地元のパン屋として順調に業績を伸ばし、昭和40年に法人化した。現社長は、昭和54年に入社。単なる町のパン屋で終わりたくないとの思いから、移動販売車による巡回販売、訪問販売スタッフによる宅配、揚げたてカレーパンの店など、次々に新しいアイデアを生み出してきた。

 そうしたアイデア商品の一つが「缶詰パン」。開発のきっかけは、平成7年の阪神淡路大震災。震災の際に、現社長はトラック一台分、2000個のパンを焼いて被災地に届けたが、日持ちがしないため一部は被災者の口に入る前に廃棄せざるを得なかった。この体験から、乾パンのように長期保存ができ、しかも焼き立て風味のふっくらと柔らかいパンを提供することができないだろうかと考えるようになる。半年あまり試行錯誤を重ねた結果、「無菌・無酸素・UV(紫外線)カット」製法による、長期保存が可能な焼き立て風味の「缶詰パン」が誕生した。現在、防災備蓄用をはじめ、お土産やイベント用、アウトドア用など、様々な場面で注目を浴び、年間100万個を販売する当社の主力商品となっている。

 また、当社では、紛争地域や災害などの被災地に住む人々に「缶詰パン」を無償で提供する取り組みを行っている。平成16年4月には、イラク復興支援に従事する陸上自衛隊員にあてて缶詰パン1200個を無償提供した。阪神淡路大震災をきっかけとして生まれた「缶詰パン」は、今、国際的な復興支援の場でも役立とうとしている。
新潟中越地震被災地に義援物資として2万缶を届ける
 
粒々イチゴ・チョコクリームなど味は5種類
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支援内容
 缶詰パンの販路開拓支援策として、栃木県産業振興センターの実施する「市場展開支援事業」を紹介した。

 この事業では、新しい販売先の開拓や顧客ニーズを製品開発に反映させたいと考える中小企業者等の方に、豊富なビジネス経験やネットワークを有する大企業のOB等で構成される支援団体(商社系OBを中心とするNPO)が、新製品・新商品の目利き、販売に係る顧客の紹介、新規事業の立ち上げに伴う販売方法構築に係るアドバイスなどを行う。企業は年間3回まで無料(支援団体までの旅費は自己負担)で指導助言を受けることができる。

 当社はこの制度を利用し、平成15年度に3回、平成16年度に2回(10月末現在)の支援を受けた。

 栃木県中小企業支援センターでは、当社の抱える課題を明確化するとともに、その解決に向け支援団体との連絡・調整等を密に行なった。

 この結果、大手食品卸会社との商談が成立し、生産の大幅アップが見込まれている。交渉継続中の案件もあり、今後も新たなルート開拓による販路拡大が期待される。

企業者の声
 企業にとって、販路開拓の問題は最も頭を悩ませるところです。今回は、支援団体の担当者の方が企業を同行訪問してくれたため訪問先企業の対応もよく、営業活動を円滑に進めることができました。単なる顧客紹介にとどまらない実際的な支援として、非常にありがたく感じています。

担当者の声
 当社では販路拡大に関する公的支援を有効に活用して事業拡大につなげており、支援制度を活用した成功事例といえます。

 すでに被災地に対する無償提供など社会貢献にも熱心であり、今後も受けた支援を社会に還元しつつ更なる発展につなげることが期待されます。

企業基本データ
代表 代表取締役 秋元義彦
住所 栃木県那須塩原市東小屋295−4
電話 0287-65-3351
e-mail aki_pan@nasuinfo.or.jp
URL http://www.nasuinfo.or.jp/FreeSpace/aki_pan/
従業員 40名
業種 食品製造業 
主要製品 パン・洋菓子・缶詰パン