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大学院生がベンチャービジネス、ナノ複合表面改質により摩擦・摩耗問題を解決
有限会社 表面デザイン研究所 平成16年
企業概要
 大学で行ってきた「ナノ複合表面改質」に関する研究実績(特許等)をもとに、大学院生であった粕谷社長は、「ヤングベンチャービジネスプランコンペいばらき」において、平成15年度の最優秀賞を受賞し、平成16年6月に確認株式会社(最低資本金規制特例会社)として当社を設立した。

 「ナノ複合表面改質」は、金属部品等の機械部品の表面にミクロン水準で薄膜してナノレベルで改善することにより、オイルを使わずにこれまで以上の耐摩擦・耐摩耗性を獲得する、部品機能を高める技術。ダイヤモンドライクカーボン(DLC)や二硫化モリブデン(MoS2)を使って機械部品等の表面にナノ表面改質を施すと、機械部品の摩擦係数は数十分の一になる。この技術を利用することで、従来では部品の摩擦・摩耗軽減に使用していた潤滑油を使用しなくても済む。今後、各種機械部品の高性能化により、ナノ複合表面改質への市場ニーズはますます高くなると予想される。

 当社では、機械部品などを扱う企業から注文を受け、DLCやMoS2の薄膜を塗布した部品を試作し、性能評価したうえで、実際に薄膜塗布加工した部品を販売することを目指している。また、このナノ複合表面改質技術を利用した新技術提案や、技術応用に関する企画・開発・設計のコンサルタント業務を中心に、製品の性能評価まで対応するといった事業を、国内のみならず海外にも展開を図っていく予定である。
ナノ複合表面改質技術フロー図
拡大図

支援内容
 「ヤングベンチャービジネスプランコンペいばらき」において、最優秀賞受賞者に創業等資金として100万円を贈呈するほか、副賞として1年間の創業用オフィス貸与を行なっている。

 粕谷社長は、そのオフィス貸与場所を、新事業支援機関である(財)日立地区産業支援センターで所有する研究室を選択して入居した。インキュベーション施設である同センターには、社長が在籍する研究室の教授が設立する研究所も隣接して入居しており、この研究所と密接に連携することで、当社が行う研究を継続することが可能となっている。

 また、「いばらきベンチャーマーケット」において、資金調達、販路拡大、業務提携等を目的としたビジネスプランを発表する場を提供し、ベンチャーキャピタル等を始めとする投資家や金融機関、商社等と結びつく契機を提供した。

 さらに、最優秀賞受賞の時点から、事業計画の作成から創業手続きに至るまで、また、その後の事業運営についても、当公社マネジメントエキスパートであり、社長が在籍する大学の客員教授でもある専門家を派遣し、一貫した指導を行なっている。

企業者の声
代表取締役
粕谷健志氏
 弊社は、「ヤングベンチャービジネスプランコンペいばらき」において最優秀賞をいただき、「いばらきベンチャーマーケット」に参加させていただきました。

 当初、参加の目的としていた資金調達・販路拡大のための宣伝効果は大きなものでした。すなわち、新たなビジネスを行なう際に重要な人と人の繋がりをつくることができました。今後、この人脈を有効活用し、事業の拡大を推し進める所存です。

担当者の声
マネジメントエキスパート
伊藤勝彦氏
 実際に会社経営を行なっていくには、経営や管理運営の手法・ノウハウが必要です。相手先と交渉して発注書が手元に届いて、初めてビジネスとなるものです。今後ともいろいろと相談に応じて、支援していきたいと思っています。

企業基本データ
代表 代表取締役 粕谷健志 
住所 茨城県日立市西成沢町2−20−1
電話 0294−34−2730
e-mail nd2205x@hcs.ipc.ibaraki.ac.jp
URL
従業員 4名
業種 その他(技術提案)
主要製品 表面処理加工の研究・開発