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産学官連携で、次々に新しいコミュニケーションツールを開発
株式会社 アイカムス・ラボ 平成16年
企業概要
 「大学に息づく知的資産と、地域に根ざすモノづくり技術の融合を図りたい。そのためには、個人の自立と協働の精神が欠かせません」こう語る片野社長は、精密機器メーカーのエンジニアだった。岩手大学工学部の教授陣との出会いなどを通し、大学発のITベンチャー企業である当社が誕生したのは平成15年5月のことである。

 未来志向のコミュニケーションツールを世に送り出そうと、メカトロニクス分野に特化した研究開発が進められる。携帯電話と接続する軽量・薄型コンパクトプリンター「プリンパクト」が、記念すべき商品化第1号だ。動力伝達と回転伝達の駆動部として、金型・表面処理技術の粋を集めてプラスチック化に成功した“超小型減速装置”(平成14年度経済産業省「地域新生コンソーシアム研究開発事業」対象)を用いた点が特筆される。そこには、岩手大学での研究成果が注入されるとともに、地場の金型企業が培ってきたノウハウが活かされている。まさしく、産学官の横断的な連携が実を結んだ好例といえるだろう。

 また「代理人マイクロロボット」という仮称で始まったプロジェクトは、実現可能性調査を経て“遠隔コミュニケーションシステム”という形で商品化への最終段階を迎えつつある。この「代理人マイクロロボット」は、超小型減速装置を活用した「マイクロユニット」と「音声信号と制御信号を合成・分離する技術」の組み合わせがコアとなっている。携帯電話を用いて音声と画像をリアルタイムに送受信することができ、「携帯電話を使ってテレビ電話を」といった手軽でやさしい活用法の広がりが期待される。

 さらに、従来型よりも一段と小型化を図った減速装置を医療ロボットに活用して、内視鏡などの性能を高める方法を開発中。コアとなる技術のバリエーションを育みながらポテンシャルを開花させ、社会への貢献度を深める企業姿勢が印象的だ。
製品 プリンパクト

支援内容
 「代理人マイクロロボット」による遠隔コミュニケーションシステムについて、市場性の検証と、戦略スキームの構築に向けた支援を行なった。

 FS(フィージビリティスタディ:実現可能性調査)においては、当初は「簡易テレビ会議」や「遠隔監視」の用途を想定していたことから、その検証と、それ以外の用途の可能性の検証、および、マイクロユニットを用いた新商品のニーズやマイクロユニットそのものの販売可能性をなどを検証した。 

 また、短・中期戦略として、大企業との共同開発、部品・モジュール販売など、中・長期戦略として自社製品を開発する場合のJV(ジョイントベンチャー:共同企業体)設立など、今後の方向性や戦略を提案した。

企業者の声
代表取締役
片野 圭二氏
 携帯電話を用いて音声と画像をリアルタイムに送受信するシステムの発売が、2005年春に迫っています。そうした新規事業の立ち上げに向けて緻密な市場調査を行い、開発・製造・販売が一体化した実効性の高いビジネスプランを描くことができました。

担当者の声
 限られた予算と期間のなかで、当社や調査機関との連携、情報交換を密にして、最も望ましい調査結果が得られるような環境作りに配慮しました。

 この調査結果が、今後の事業展開や投資判断などを行なううえでの判断材料となり、会社の成長に役立つことを期待しております。

企業基本データ
代表 代表取締役 片野圭二
住所 岩手県盛岡市上田4−3−5 岩手大学地域連携推進センター附属インキュベーションラボ
電話 019−654−0443
e-mail info@icomes.co.jp
URL http://www.icomes.co.jp
従業員 5名
業種 製造業(マイクロメカニズムの研究・開発・製造)
主要製品 小型減速装置・超小型プリンター