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中小企業診断士の広場

中小企業診断士トップランナー訪問

株式会社IAC代表 秋島一雄さん

取材・文:諸 葉子(中小企業診断士)

【第1回】中小企業診断士になるまで、そしてなってから

取材日:2011年8月1日

第1回目は、秋島さんが『80分間の真実』(現:『ふぞろいの合格答案』)の執筆を通して得られたもの、そして、中小企業診断士として独立後のご活躍とポリシーについておうかがいしました。

中小企業診断士を目指した理由

― 独立は、いつ頃から考えていらしたのでしょうか。

秋島一雄さん

診断士資格自体は、初めから独立しようと思って取得したわけではないんです。転職先でいろんな意味で納得がいかず、どうにかしなければいけないと思い、その中で中小企業診断士の勉強にたどり着きました。正直、どちらかと言えば、現実逃避的に受験勉強を始めた感じです。しかし合格後、「独立しないの?」と言ってくれる得意先がいたこと、そしてマスターコース(プロコン養成塾)での雰囲気から、「何となく自分にもできそうかな」と感じ、一気に独立という形になりました。

独立前の一番の成功体験は、『80分間の真実』(現在の『ふぞろいな合格答案』、通算で9冊)を出版したことです。「こういうものがあったらいいな」という思いが実際に活字になり、「やればできる」というちょっとした、とは言え、自分の中ではとてつもなく大きな成功体験になりました。

― 思いや行動が転機につながっていったのですね。

カワセミ

自分は、カワセミが大好きなんです。昔はあんなきれいな鳥は、屋久島や南アルプスに行かないと見られないと思っていました。そうしたら、診断士試験に合格した12月末、近くの公園で見られたのです。幸福の青い鳥って、実は目の前にあるのだと気づいたんですね。

ちょうどそのころ、試験に同期合格した仲間と『80分間の真実』を出版し、さらに新しいことを一緒にやっていこうとアイデアを出し合っているのが、とても楽しかったんです。お酒を飲んで会社のグチを言うよりも楽しいことが、目の前にありました。それで独立診断士になって、どんどん活動していこうと決心しました。

中小企業診断士になってから

― 講師・コンサルタントなど、分野もその内容も多岐にわたる秋島さんですが、そのスキルはどのように身につけていかれたのでしょうか。

単純に、きた球を全部返していたら、増えていった感じでしょうか。もともと、前職の商社の営業というのは、商材があってチャンスだと思ったら何でもやるみたいなところがあるんです。できないと思ったらできない、できると思ったらできる、だから一生懸命やれば何とかなる、と。

持論としては、「昔の専門家より、いまの研修生のほうがずっとレベルが上」ということです。旬のことを追いかけているわけですからね。知識というものは、得た瞬間に過去のことになってしまいます。だから、常に謙虚に知識の仕入れを行い、そこに旬な情報を加味していくこと、これが何よりも大事だと思っています。言い方を変えれば、それを大事にすることで、かなりのことができると思うんです。「秋島さん、やる?」といただいた話は、「こんなチャンスはありがたい」と思って真面目にやる。真剣に知識を仕入れ、実践もほぼ同時進行型で頑張っているうちに、いつの間にかこうなっていました。実際にはまだまだ足りませんし、領域拡大が必要だと思っていますけどね。

特に中小企業の経営相談をしているとさまざまな相談があり、少なくとも最初は「まったくわかりません」という対応は不可です。どんなことでも、ある程度は説明できるレベルまで自己研鑽を積む必要があるわけです。たとえば私は、研修会社のコンプライアンス研修によく登壇しますが、最初はコンプライアンス研修をやるなんて夢にも思っていませんでした。ただ、経営相談等でもその必要性を感じることが多々あり、実践から入って知識が後追いということも結構あったと思います。現在は、営業系・マネジメント系・海外系が主なレパートリーですが、それ以外にスキル系としてコーチングや段取り力等もやっています。しかし突き詰めていけば、結局同じことを言っていると感じることが多いのです。実社会での物事は決して単体ではなく、有機的につながっているので、共通項が多くなるのは当然です。原理原則が同じなのは、必然なのかもしれません。

― 「結局同じこと」とは、どういうことでしょうか。

秋島一雄さん

原理原則が同じだという気づきは、独立前に行ったさまざまな自己啓発本の読みあさりから生まれました。あるとき回路がつながり、「どの本も、結局は同じことを書いている」と感じたのです。簡単に言えば、「何事も自分の気の持ちようで、やる気になれば何でもできる」ということでした。自己啓発本は、形は変われど、一番のポイントはその部分だと自分なりに解釈しています。それに気づくこと、自分を変えることで世の中が変わるというのが真理だと感じています。

― まずは、「自分から物事が始まる」ということですね。

自分を信じてやれば、できるんです。できないということは、自己都合で勝手に壁や限界をつくっているからかもしれません。聖書の有名な言葉に「求めよ、さらば与えられん」というフレーズがありますが、これは口語体の英語では「ask and you will find it!」なんですね。私は、「自分で自分に問いかえれば、答えは見つかりますよ」と解釈しています。何事も、ベースは「自分自身がどうやって働きかけていくか」ということで、それをキャッチフレーズにすれば、「自分で考え、自分で行動すれば、毎日がいい天気(転機)」となります。この捉え方は、営業系もマネジメント系もまったく同じで、突き詰めると一番の根幹だと思います。だから営業研修でも、「戦略や戦術も大事だけど、最後はやっぱり戦闘しだいで結果の成否が決まる」と強調しているんです。どんなに素晴らしい戦略や具体的な戦術があっても、やらない限りは結果が出ません。結局、現場に出向き、自分で考えて動くことが大事なんですよね。

(つづく)

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秋島 一雄(あきしま かずお)
長崎大学経済学部経営学科卒業後、総合商社に営業職として入社し、米国ダラス・インドネシア・タイに駐在。その後、半導体メーカーに転職し、2006年中小企業診断士として独立。現在、株式会社IACにてコンサルティング、研修講師、実業に従事。東京商工会議所中小企業相談センターではコーディネーターを務め、その他公的機関でも専門家派遣やセミナーの実績多数。さらに、東洋大学大学院中小企業診断士養成課程、産業能率大学等で講師を務める。また、中小企業診断士の集まりであるMPA(Mission Passion Action)を設立し、中小企業診断士受験生向けの試験対策本『ふぞろいな合格答案』(同友館)の執筆代表として毎年、出版を行う。

会社名 株式会社IAC
設立 2006年9月11日
所在地 東京都中央区八丁堀
TEL 03-3537-3601
FAX 03-5543-3680
E-mail akishima@iac-tokyo.com
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