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中小企業診断士トップランナー訪問

株式会社MCシステム研究所代表取締役 内山 力さん

取材・文:同友館編集部

【第2回】コンサルティングと執筆活動

取材日:2009年4月30日

書籍の名前を聞けば、どこかで一度は耳にしたことがある、というほど、多数の書籍にかかわっていらっしゃる内山さん。ここでは、執筆に関する思いを中心に語っていただきました。

― 内山さんの現在のお仕事について教えてください。

内山 力さん

現在は、「リーダー塾」、「経営塾」がいちばん大きな柱となっています。 もともとの流れから言うと、最初の顧客はITベンダーでした。マネジャーや部長が、現場で働くSEをうまく動かせていない。そもそもマネジメントを知らない。きちんとリーダーシップを発揮できるリーダーをつくらないといけないんじゃないか、ということでリーダーやマネジャーの養成を始めたんです。

そのうち今度は、経営者がそのリーダーたちをまとめて動かすことができない、となってしまった。日本の場合、ミドルマネジメント、トップマネジメントという世界が、どうも脆弱なんです。そこで、広い意味での経営者をつくらないといけない、マネジャーを使う人をつくらないといけない、と考えるようになりました。

ただ育てるだけではなく、会社の方針を理解し、現場としての意見、たとえば商品開発のスタイルはこうしたらいいんじゃないか、といったことを挙げる場としても使おうという方向へ、少しずつ変わってきています。戦力をつくっていく、あるいは組織を考えていくなど、そこから派生していく流れでコンサルティングを行っています。

― そのほか、内山さんはコンサルティングに関する本をはじめ、たくさんの書籍を出されていますよね。ご自身にとって、執筆活動とはどんなものでしょう?

ビジネスナレッジシリーズ

最初に執筆したのは、通信教育のテキストでした。書いていると結構知識がまとまり、コンサルティングにも役立ちましたね。そのうち、しだいにテキスト開発の注文が入るようになり、さまざまな人に協力してもらって、結局100冊を超えるテキストを執筆しました。

市販書籍を出すきっかけになったのは、『コンサルティングセオリー』という本です。私がコンサルタントになった当初は、参考にする教科書が何もありませんでした。そう考えると、すごい職業だな、と思います。あるのは、中小企業診断士のテキストや大手コンサルティングファームの書いた本。どちらも、コンサルティングの教科書にはなり得ませんでした。

私が求めていたのは、コンサルティングのノウハウでした。そこで、自分の行ってきたコンサルティングを整理できないかとずっと考え、執筆したのが『コンサルティングセオリー』だったのです。その後は、コンサルティングのシーンごとの本を書き、気づいたら30冊を超えていました。今度、(株)同友館から出すのは『コンサルティングの基本』(仮題)という本で、若いコンサルタントのために書いた教科書です。

「よくそんなに早く本を書けるね」と言われます。本というのはおもしろいもので、絶対に自分の実力以上のものは書けません。書けないで悩んでいるのは、できばえばかりを気にしているからです。コンサルタントにとって、本というのは自分の考えを周りに伝えるツールなのです。

「コンサルティング=情報を渡すこと」と考えると、本というのはなかなか良いツールだと思っています。情報量は少ないけれど、渡せる相手は多いですよね。コンサルティングの一環と捉えられると思うんです。

(つづく)

内山 力さん:株式会社MCシステム研究所代表取締役、中小企業診断士、システム監査技術者、特種情報処理技術者。

内山 力(うちやま つとむ)
東京工業大学理学部情報科学科卒業。1988年中小企業診断士情報部門登録。1990年に独立し、1994年に(株)MCシステム研究所を設立。『コンサルタント論』(同友館)など、著書多数。

会社名 株式会社MCシステム研究所
設立 1994年11月
代表取締役 内山 力
所在地 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-6-11 藤屋ビル3階
TEL 048-827-0191
FAX 048-827-0199
E-mail info@mcs-inst.co.jp