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中小企業診断士トップランナー訪問

株式会社MCシステム研究所代表取締役 内山 力さん

取材・文:同友館編集部

【第1回】診断士になって広がった世界

取材日:2009年4月30日

企業研修、コンサルティング、多数の著作執筆など、めざましい活躍をされている株式会社MCシステム研究所代表取締役の内山力さん。「診断士って、おもしろい」と語った表情が印象的です。物事を分析して明確に捉え、はっきり言葉にする、その強くやさしい人間力に圧倒された取材でした。

― 内山さんはなぜ、中小企業診断士になろうと思われたのですか?

内山 力さん

まず、"試験"というものがそんなに嫌いではなかったんですね。 ITの会社にSEとして入社した際、情報処理技術者(特種)、システム監査技術者などの資格試験を受けるように言われ、試験問題を分析して学習し、資格を取得しました。そのときから、「資格試験って、おもしろいな」と感じていましたが、会社でシステム監査の業務をやっていくうちに、「少し知識を整理したい」と思い始めたのです。「もう少し自分の知識をレベルアップしたい」、「経営やマーケティングに関して体系的に習得したい」と考えるようになりました。

そんなとき、たまたま書店で、中小企業診断士という資格があるのを知りました。正直、中小企業にも診断にも特別興味があったわけではありませんでしたが、当時、中小企業診断士の情報部門ができたばかりで(注:現在は、部門は統一されています)、情報じたいは自分の仕事との関連もあったので、取ってみようと思ったのです。ただ、通学して学習する時間はなかったので、受験機関の通信講座のテキストをまとめて取り寄せ、勉強を始めました。

― そして見事、情報部門の中小企業診断士資格を取得されたわけですが、その後どのようなきっかけで独立を決意されたのですか?

内山 力さん

最初は、中小企業診断士の知人の紹介で、会社の休日を利用して、産業能率大学の企業向けセミナーで講師のアルバイトを始めました。もともと、学生時代に「将来は学習塾の講師で食べていこうか」と考えていたほど、人に教えることが好きでしたし、「単におもしろそう」という思いもあって引き受けたのです。会社にも、アルバイトの了解はとっていました。

あるとき、通信衛星を使って、全国20か所の会場をつないだ講義をやったんですね。当時では先進的な取組みだったので、『日経コンピュータ』という雑誌が取材に来ていて、私の顔写真入りの記事が大きく掲載されてしまったのです。業界では皆が読んでいる雑誌でしたし、そのセミナーが同じ業界のライバル社向けだったため、すぐに社内で問題になりました。

そんななか、講義の評判もよかったので、ITソリューションビジネス立ち上げのためのSE企画提案能力向上セミナーを、全国規模のコンペ方式で募る話が産業能率大学に持ち込まれ、「本格的にやってみないか」との打診を受けました。もちろん、アルバイトではなく、独立したコンサルタントにならなければできないことです。当時、会社での仕事は充実していましたし、引き止められもしましたが、「新しいことをやってみたい」との思いが強く、会社を辞めたのです。

(つづく)

内山 力さん:株式会社MCシステム研究所代表取締役、中小企業診断士、システム監査技術者、特種情報処理技術者。

内山 力(うちやま つとむ)
東京工業大学理学部情報科学科卒業。1988年中小企業診断士情報部門登録。1990年に独立し、1994年に(株)MCシステム研究所を設立。『コンサルタント論』(同友館)など、著書多数。

会社名 株式会社MCシステム研究所
設立 1994年11月
代表取締役 内山 力
所在地 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-6-11 藤屋ビル3階
TEL 048-827-0191
FAX 048-827-0199
E-mail info@mcs-inst.co.jp