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中小企業診断士トップランナー訪問

株式会社クオリティ・オブ・ライフ代表取締役社長/ジョブカフェ・サポートセンター代表 原正紀さん

取材・文:福島 正人(中小企業診断士)

日本人の組織と個人の関わり方を、もっと多様にしたい
【第3回】人生の転機―ニューヨークで

取材日:2007年10月15日

自分の人生をじっくり考える

原正紀さん

― 30代の時に、人生計画を立てたそうですが...

リクルートには、3年勤めると1ヵ月の有給休暇がもらえる制度がありました。33歳の時に、その制度を使いニューヨークに1ヵ月行き、そこで自分のキャリアを棚卸して、キャリアプランを考えました。その時考えた絵が、"45歳で起業し、経営者としてビジネス人生を終わりたい"というものでした。リクルートの場合は、もう少し早くスピンアウトを考える人も多いのですが、私はリクルートに勤めながら、多くのことを学ぶことができると思っていました。

30代前半のときに自分の人生をじっくり考える時間が取れたことが、とてもよかったと思います。欧米だとキャリアブレイクというのは普通にある。1ヵ月とか3ヵ月じっくり自分の人生を考える時間を取る。日本の場合は、その余裕がなさ過ぎますね。

経営者から学ぶ

イージス艦

― 自分自身を成長させるために、どのようなことをされてきたのですか?

一番勉強になったのは、経営者に会うことです。リクルート時代にビーイングという雑誌に毎週トップインタビューを掲載していましたし、現在でも月刊企業診断で「挑戦する経営者たち」という連載をしています。そんなところから人のネットワークが広がり、多くの経営者と接することが日常となりました。

記事は自分で書くことにしています。相手の話していることを単に聞くだけでなく、自分の中で内省化して理解を深める...それが勉強になりました。もちろん関係を作る努力とか、会ってもらえるだけの材料を準備することがなければ、ネットワークは広がりません。

それ以外でも、慶応ビジネススクールと早稲田ビジネススクールの両方に通いましたし、書籍も読むほうだと思いますね。興味を持ったテーマの書籍は、すぐに購入し読むようにしています。講演や取材も積極的に受けています。日経から先日出版した『採用氷河期』が少しは話題になったようで、講演や取材依頼が増えたのですが、アウトプットすることはいい勉強になりますね。

― 着実に準備して、独立につなげていったようですね。会社を辞めて独立する時、不安はありませんでしたか?

しっかり準備して独立しましたが、それでも不安はありました。現状を維持しようとか、ほどほど頑張ろうということであれば、それほど心配はないのですが、さらに上を目指そうとすると、リスクも取らなければいけない。たとえば、人を雇うとその分責任が出てくる。今でも常に危機感を忘れず、活動しています。

原 正紀さん:株式会社クオリティ・オブ・ライフ代表取締役社長、ジョブカフェ・サポートセンター代表、高知大学客員教授。

原 正紀(はら まさのり)/1959年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社リクルートで企業や官公庁への人材関連の提案活動を行う。本社および関西支社で営業部長を務めた後に、新規事業(キャリア事業)の立ち上げにエグゼクティブプランナーとして参加。2004年7月に独立し、経済産業省事業のジョブカフェ・サポートセンター代表に就任。 2006年12月には、株式会社クオリティ・オブ・ライフを設立。高知大学で客員教授も務める。内閣府「市場化テスト専門委員」、中小企業庁「若者と中小企業のネットワーク構築事業委員」なども務める。主な著書として『採用氷河期 ~若手人材をどう獲得するか~』(日本経済新聞出版社)、『5×2の法則』(同友館)など。

【ジョブカフェ・サポートセンター】 http://www.jobcafe-sc.jp/

会社名 株式会社クオリティ・オブ・ライフ
資本金 500万円
所在地 東京都千代田区内神田3-15-3 ISビル2階