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中小企業診断士トップランナー訪問

株式会社クオリティ・オブ・ライフ代表取締役社長/ジョブカフェ・サポートセンター代表 原正紀さん

取材・文:福島 正人(中小企業診断士)

日本人の組織と個人の関わり方を、もっと多様にしたい
【第2回】若者の自立支援

取材日:2007年10月15日

この仕事は断ってはいけない

― 2004年にリクルートを退職、ジョブカフェ・サポートセンターの代表になる。

原正紀さん

もともとリクルート勤務時代に、ジョブカフェ立ち上げのプランニングの提案などで、経済産業省に出入りしていました。リクルートを退職して独立しようと思い、経済産業省にあいさつにいったところ「会社を辞めるのならジョブカフェの事業を手伝ってほしい」という話をいただきました。それでジョブカフェ・サポートセンター代表の仕事を引き受けることにしたんです。

リクルート出身者は市場価値があるようで、退社するときには「一緒に仕事をやらないか」とか「役員として来てくれないか」など、いろいろ声かけをいただいきました。基本的には、自分で会社を立ち上げたいと思っていたので、さまざまな打診をお断りしていました。ただジョブカフェは国の大きな施策であり、自分自身の思い入れもある...これは断ってはいけないなと引き受けることにしました。

― ジョブカフェについて教えてください。

24歳以下の若年層の失業率が一時期10%を超え、若者の就職支援のためにジョブカフェが誕生しました。経済産業省と厚生労働省の連携事業で、若者が就職するために必要な全てのサービス...職業紹介だけでなく、キャリアカウンセリングや基礎的な能力向上なども含め、ワンストップで提供しています。全国に100カ所以上あり、年間に述べ150万人以上の若者が活用しています。

若者支援に役立ちたい!

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― ジョブカフェの仕事は大変だったようですね。

若者自立支援という国の大きな事業でしたからね。フリーター・ニートの支援の中でも目玉の事業がジョブカフェで、国の予算もたくさんついています。当時は若者支援が必要な時期でした。今は逆に、採用する企業側の支援も必要になってきていますね。

ジョブカフェでは全国で何百人という職員が頑張っています。そういう人たちは、「若者支援に役立ちたい!」という心意気を持っています。私も全国をまわってそういう人たちと交流・支援しています。

もともとジョブカフェ・サポートセンターの代表を引き受けたときは、月の半分をジョブカフェ、残りを自分の会社の仕事に充てるつもりだったんです。しかしジョブカフェの仕事は地方出張が多く忙しい。そこでジョブカフェを軌道に乗せるまでは、そちらに専念することにしました。今現在は、ジョブカフェのスタートから3年以上経ち、軌道に乗ってきたので、"株式会社クオリティ・オブ・ライフ"を立ち上げ、自分の仕事も行うようにしています。

― ジョブカフェの仕事をして得たものは?

ジョブカフェでは全国のサポートセンターをまわり、いろいろな人と出会うことができました。それが貴重な経験になりましたし、今後役立つと思います。リクルート時代は、東京や大阪での活動が中心で、地方の人と交流する機会が少なかった。ジョブカフェで地方に直接触れる機会ができ、日本全体の見方が変わりましたし、自分自身の事業の方向性も変わったと思います。大げさですが、もっと日本を盛り上げたいですね。

原 正紀さん:株式会社クオリティ・オブ・ライフ代表取締役社長、ジョブカフェ・サポートセンター代表、高知大学客員教授。

原 正紀(はら まさのり)/1959年生まれ、東京都出身。早稲田大学法学部卒業後、株式会社リクルートで企業や官公庁への人材関連の提案活動を行う。本社および関西支社で営業部長を務めた後に、新規事業(キャリア事業)の立ち上げにエグゼクティブプランナーとして参加。2004年7月に独立し、経済産業省事業のジョブカフェ・サポートセンター代表に就任。 2006年12月には、株式会社クオリティ・オブ・ライフを設立。高知大学で客員教授も務める。内閣府「市場化テスト専門委員」、中小企業庁「若者と中小企業のネットワーク構築事業委員」なども務める。主な著書として『採用氷河期 ~若手人材をどう獲得するか~』(日本経済新聞出版社)、『5×2の法則』(同友館)など。

【ジョブカフェ・サポートセンター】 http://www.jobcafe-sc.jp/

会社名 株式会社クオリティ・オブ・ライフ
資本金 500万円
所在地 東京都千代田区内神田3-15-3 ISビル2階