経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

中小企業診断士トップランナー訪問

特別編:座談会・活躍する女性診断士の仕事術

司会:宮崎 洋一

【第1回】最近の仕事について―その分野と割合

取材日:2007年11月09日

今回は、それぞれに得意分野の異なる3人の女性診断士トップランナーにお集まりいただき、座談会を行いました。近況に始まり、独立の決断、仕事のポリシー、営業のコツ、女性であるメリットの活かし方、etc.― 多岐にわたるテーマについてお話をお聞きすることができました。3人とも診断士を取得されてほぼ10年以上。その経験に裏打ちされた言葉の数々は、女性のみならず男性の読者にとっても興味深く参考になるものと思います。参加者それぞれの感想コメントも含めて全9回のシリーズでお届けします。

コンサルと教える仕事の割合は、7:3程度

女性診断士座談会風景

司会(宮崎):今回は「中小企業診断士トップランナー訪問」の特別編という位置づけで、活躍されている女性診断士の方にお集まりいただいて仕事について語り合っていただこうという趣旨でこの場を設けました。

「女性」という切り口には賛否あると思いますが、とりあえずそれを頭の片隅に置きながら進めていきたいと思います。基本的には中小企業診断士としての現在のお仕事とこれまでの体験談というようなテーマから入っていただいて、中小企業診断士を目指す若い女性読者の方々に対するメッセージということで、最後はまとめたいと思っております。

若い方へのメッセージなどといってしまいますと、皆さんが若くない、といっているようで恐縮ですが(笑)、中小企業診断士を取得されてから、皆さんだいたい10年ぐらいですね。10年間走り続けてきたご経験を読者の方に伝えていただくという感じでお願いいたします。

まず、自己紹介も兼ねて、最近のお仕事についてお聞きしていきたいと思います。川口さんからお願いします。

川口:最近の仕事は顧問コンサルが主体で、コンサルティングの売上がだいたい7割~8割になります。顧問対象は小売のチェーン店がほとんどです。そのうちの8割が食品スーパーです。数としては、平均してだいたい7社~8社程度。一番長い企業で7年半以上お付き合いをさせていただいているところがありますし、2年~3年というところがわりと多いと思います。研修講師等の仕事が残り20~30%です。

司会:食品スーパーの顧問コンサルということは経営全般を見られるような感じですか?

川口:そうですね。戦略的な部分では役員会に出たりということもありますし、出店戦略を一緒に立てたり、立地を見たりということもあります。

それから、私はもともとジャスコ(現在のイオン)でベビー用品のバイヤーをしておりましたので、品ぞろえやディスプレー、品質管理といった現場の改善も見ていきます。従業員の教育も含めてトータルで顧問として入ります。

ただ、食品スーパーというのは分野が広く、全部抱え込むのは難しいので、適宜、ほかのコンサルタントの方をご紹介したりしながら、中核の戦略のところを中心に社長さんとお話しながらサポートしていくということが主になります。

司会:ありがとうございます。では、茂木さん、お願いします。

茂木:私は、群馬、埼玉、栃木で、主に年商15億円以下の小さい会社、お店のコンサルティングをしています。業種は、旅館、文具卸売業、町工場、介護関係など、幅広いです。商工会、商工会議所の依頼でセミナーや経営者向けの講演をすることもあります。仕事の割合は、コンサルティング7:講師3です。

司会:コンサルティングが主なのですね。

最近は「しゃべる仕事」が増えて5割近くに

上岡実弥子さん

司会:では、上岡さん、お願いいたします。

上岡:おふたりに比べて、私は結構幅広く仕事をしているのではないかと思います。

いわゆるコンサルティングや調査の仕事は大きく2つに分かれています。1つはショッピングセンター。売り場と接客の診断をもう6~7年ぐらい、同じところでやらせてもらっています。そこを毎年クリニックしてよくしていくという仕事です。中小企業診断士の仕事としては異質ですね。

もう1つのほうは、本当に中小企業診断士的な仕事。商店街や小売店(個店)のコンサルティングです。社内の役員が広告代理店をやっているので、たとえば商店街でホームページを作るといったときに全部内製してできるということが仕事としての特徴だと思います。最後の作ってあげるところまで全部やらせてもらっています。

コンサルティングは売上ベースで4割ぐらい。残り4割~5割がしゃべる仕事、これがすごく増えました。これは大きく2つに分かれています。商工団体等いわゆる中小企業向けのものと、大手・中堅企業向けの人材育成の研修。後者がおかげさまで増えてきて6:4ぐらいです。残りの1割弱が執筆等になります。ずいぶんいろいろなことをやらせてもらっているなという気がします。

(つづく)