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中小企業診断士トップランナー訪問

有限会社アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役 加藤忠宏さん

取材・文:鈴木 佳文(中小企業診断士)

Webを通じた双方向コミュニケーションでクライアントを繋ぎ、
新たな可能性にチャレンジする
【第4回】独学で勝ち取った中小企業診断士試験合格

取材日:2007年8月20日

活用しないなら資格はとらないほうが良い。資格を取得する目的を見失ってはならない。

加藤忠宏さん― それでは、受験生お待ちかねの独学で合格を勝ち取った秘訣をお聞かせください。

私は旧制度の情報部門の受験でした。もともと、情報処理1種を取得していたので1科目免除でしたし、また、税理士の簿記論と財務諸表論に合格していたので、財務もOK。結果として6科目だけに絞れば良かったので、そういう意味では楽でした。これまでの独学の経験を活かして、過去問題をやり込み、原書にあたりました。あとは試験会場で自信たっぷりに振る舞い、両手で電卓を叩いてみせるパフォーマンスなどをしたものです。この年には、1次は通ったのですが2次で落ちました。当時の中小企業対策では、元ネタと推定される「中小企業白書のあらまし」を入手して対応。事例問題は、過去問題のパターンを分析して自分なりの型を作りました。

― なるほど、過去問題の分析でコツをつかみ、原書で知識を補完する作戦だったわけですね。受験生へのメッセージがあれば、お願いします。

厳しい話ですが、1次試験が通らない人は早めに諦めた方が良いと思います。資格を取得しても苦しむだけでしょう。それから、資格は使うためにあるので、資格を取るだけで満足してしまうような人も問題があるのではないでしょうか。企業内診断士で何にも活用していない人は、資格が泣いていると思います。

反対に、独立して大いに資格を活用しようという方であれば、ぜひ頑張ってほしいと思います。

― 諦めずに何度も1次試験にチャレンジしている人には厳しいメッセージですね。独立希望者へのメッセージがあれば、お願いします。

資格を取得したら、3年間が勝負です。この間に専門性を確立して、自分なりの付加価値を創造することが大切です。やはり、現場にあった現実的な提案ができることが大切でしょうね。懸命に探していけば、三方得になるようなビジネスモデルがきっとあるはずです。

理論と実践の両輪をバランスよく回せる優れたコンサルタントを目指してください。

加藤忠宏さん

取材を終えて

自らを旧来の診断士グループから見れば異端児だという加藤さん。「顧客のための成果主義」ともいえるスタンスは揺るぎません。軽妙な語り口と独特のユーモア、そして全身からにじみ出るエネルギーを見れば、加藤さんを中心とするコミュニティが形成されるのも納得です。

筆者が良く買い物をして、セミナーの際にも好例として紹介している酒屋さんが顧客であったと聞いてビックリしましたが、なるほどインタビュー中に伺ったさまざまなテクニックが随所に展開されています(ご興味のあるかたは、会社のホームページへ)。

惜しげもなくノウハウの一端を話す背景には、地道な活動で積み上げた圧倒的な自信が伺えます。「百マス計算のようなもの」とあっさりと語っておられましたが、実際に「受注できるホームページ」を作成することは並大抵ではありません。同じSEO対策にしても、「受注できるキーワードで表示させる」ことは、まさにコンサルタントの仕事と言えます。「理論と実践の両輪を回す」ことは、われわれ診断士に求められる重要なテーマであると再認識しました。

また、筆者の受験時代に都市伝説のように聞いていた「電卓を叩く男」が実在していたのも驚きです。現在、1次試験はマークシートですが、当時はすべて筆記試験。科目合格もありませんから、勝ち残るためのパフォーマンスと言えばそれまでですが、「講演や研修はエンターテイメント」と言い切るもととなる茶目っ気が、そのような行動を導き出したのかもしれません。

加藤 忠宏(かとう ただひろ)さん:有限会社アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役

加藤 忠宏(かとう ただひろ)/静岡大学大学院工学研究科修士課程修了。製造業入社の後、学校法人勤務の後、情報処理関連資格、中小企業診断士資格を次々と合格。著述を中心に活躍後、独立。現在は、実績を出すITコンサルタントとして活躍中。

会社名 有限会社アイ・リンク・コンサルタント
設立 平成6年9月
代表取締役 加藤 忠宏
資本金 700万円
社員数 5名
所在地 静岡県静岡市葵区鷹匠3-19-5 水野ビル3階
TEL 054-205-3320
FAX 054-205-3602
E-mail info@katoken.gr.jp