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中小企業診断士トップランナー訪問

有限会社アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役 加藤忠宏さん

取材・文:鈴木 佳文(中小企業診断士)

Webを通じた双方向コミュニケーションでクライアントを繋ぎ、
新たな可能性にチャレンジする
【第3回】先を見ながら日々の成果を積み重ねることで飛躍できる

情報処理関係資格から一転、上司の一言で中小企業診断士を取得。今後は、価値観が共有できる人たちとコラボレーションを築き上げることにも力を入れる

加藤忠宏さん― 生き方に妥協しないと決めたのはどのようなきっかけですか?

大学では工学部に所属しながら教員希望でした。しかし、採用試験に通らなくて仕方なくある自動車部品メーカーに就職しました。これが大失敗だったのです。ここは、親会社から幹部を天下りさせていて、大卒を採用しながら育成もせずに、単に3交代制の製造要員としてだけ使っているような会社でした。このとき、一生懸命大学で研究したことは何だったのかと深く反省しました。これは、教員を諦めて妥協した結果だから、と反省して「もう自分の生き方に妥協はしない」と決めたのです。

もともとカメラが趣味だったこともあって、あらためて教員の道を志すかカメラマンの道を目指すか悩みました。しかし、著名な写真家の多くはカメラマン専業ではなくて、写真店のオーナーだったり、獣医師だったりするのです。そこで、まずは専門能力を身につけようと税理士の勉強を始めました。税理士の個別科目と情報処理試験を並行して受験して合格してきましたが、情報処理1種を受験する際には1種だけに絞りました。合格後、特種を受けようとした際に、上司から「お前はエンジニアに向いていない」といわれ、代わりに薦められたのが中小企業診断士だったのです。

― なるほど、上司の一言が中小企業診断士資格取得のきっかけだったわけですね。合格した時の秘訣は後でお伺いするとして、資格取得から独立までの道のりはどのようなものでしたか?

加藤忠宏さん

資格を取得してから直ぐに独立したわけではなくて、しばらくは自活の道を模索していました。情報処理試験の資格をすでに取得していたこともあって、当時の3次実習の報告書提出後、S社に企画を持ち込んでライターの道を拓きました。G社とS社とどちらに持ち込むか迷ったのですが、雑誌の内容などを分析した結果、S社に決めました。結果として、特集記事から連載・著述と繋がりましたので、現在の執筆活動の基礎は、この時から始まっていると言えます。

その後、大学院に入学するのですが、この当時は、今のように大学院が門戸を開いていませんでした。それでも、さらに専門性を高めるために大学院で学ぶことにしました。そこで、暗号化や人工知能などを研究しましたが、これは今の検索エンジンの仕組みと同じで、この時にはネット時代が来る予感を強く持っていました。

― なるほど、診断士としての活動はされていたのですか?

会社の仕事をしながら、休みや勤務外の時間を活用してコンサルティング活動をしていましたし、著述も活発に行いました。旧来、システム監査等に使われていたアクセスログ解析の考え方を経営指標として使えないかと考えたのもこの時です。そのうちに、県からインターネットの授業を商工会や商工会議所の職員向けにやってくれないかというお誘いがありました。これは、昼間の仕事なので会社の仕事をしながらは続けられません。ここで初めて独立することになったのです。

加藤忠宏さん― 取得と独立と二度の転機を逃さなかったということですね。今後の展望はいかがでしょうか?

これからは価値観を共有できる人たちとコラボレーションを強めていこうと考えています。公的機関や金融機関などで、施策を充分に理解して成果を出すことを第一に考えて動けるような優秀な方たちと組めれば自然と展開は広がります。

もちろん、そのような人たちはいい加減なことをしている人間とは組みませんから、日ごろの真摯な取り組みと実績が大切です。税理士事務所が顧問先でWeb指導をして、付加価値を提供できるようにスタッフ教育をお手伝いすることもしています。

このように、診断士としてのコンサル活動を維持しながらも、サムライ業のネットビジネス支援も増やしていきます。

ドロップシッピングサイトの運営強化も含め、次の柱を育てていかなければならない危機感をもって臨んでいます。

加藤 忠宏(かとう ただひろ)さん:有限会社アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役

加藤 忠宏(かとう ただひろ)/静岡大学大学院工学研究科修士課程修了。製造業入社の後、学校法人勤務の後、情報処理関連資格、中小企業診断士資格を次々と合格。著述を中心に活躍後、独立。現在は、実績を出すITコンサルタントとして活躍中。

会社名 有限会社アイ・リンク・コンサルタント
設立 平成6年9月
代表取締役 加藤 忠宏
資本金 700万円
社員数 5名
所在地 静岡県静岡市葵区鷹匠3-19-5 水野ビル3階
TEL 054-205-3320
FAX 054-205-3602
E-mail info@katoken.gr.jp