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中小企業診断士トップランナー訪問

有限会社アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役 加藤忠宏さん

取材・文:鈴木 佳文(中小企業診断士)

Webを通じた双方向コミュニケーションでクライアントを繋ぎ、
新たな可能性にチャレンジする
【第2回】理論と実践の両輪を回すことで実力あるプロコンになれる

取材日:2007年8月20日

自分の生き方に妥協をしない。顧客と実践体験を共有しながら成果を出すことに集中する

加藤忠宏さん― 仕事に関わる姿勢の話が出ましたが、ポリシーといったものについてお聞かせください。

まずは「成果を出すことに集中する」ということですね。よくある診断士の受注パターンとしては、役所の1年度の予算を消化して"さようなら"というのがありますよね。報告書を書いて終わりで成果を評価していない。私は成果にこだわるため、同業者から異端児扱いされてしまいますが、このような在り方には以前から疑問を持っていました。やはり、支援するからには成果を出さないといけませんね。

― 活躍している先生方のお話を伺うと、成果にこだわる方々が多いように思いますが...。

そういう人たちとはお友達になれますね(笑)。そうでない人たちもたくさんいます。「お役所からこんな仕事を何件受注しました」という報告ばかりで、成果の評価がなされていない。やはり、成果を上げないと顧客から選ばれて、継続して支援を続ける関係にはなれないでしょう。そういう方々の姿勢が疑問だったため、どのようにしたら成果が得られるかを真剣に考えた仕組みが「仮想工業団地」だったのです。商工会議所のホームページとか、結構作りっぱなしで終わっていることが多いですよね。作るだけでなく、運用してはじめて成果に繋がるのです。

私は流行に左右されず、基礎研究レベルからBtoBに取り組んでいるので、この分野であれば成果を上げる自信があるし、関わる以上は相手にも本気であってほしいと思います。依頼を受けるときにも、「本気ですか、本気でなければ加藤のエネルギーに耐えられませんよ」とハッキリ申し上げています。

― なるほど、成果を求める姿勢はお客様にも求められるわけですね。

やはり、コンサルタントとして関わるからには「地域も良く」「お客様も良く」「自分も良く」の三方得が大切だと思います。誤解を受けそうですが、コンサルタントは「いい加減な仕事をしている」と思われている節があります。一般に、中小企業診断士は高学歴の人が多いので、理論が先行しすぎるのではないでしょうか。逆に言うと理論だけで実践が伴わないことが多い。一時期BtoBが持てはやされた時、さまざまな人が「これからはBtoBだ!」と言って看板を掲げていましたが、今でも続けている人がどれだけいるか疑問です。私としては、「専門というのは流行によって簡単に覆るものではない」って思いますね。やはり、理論と実践の両輪が回ることが大切で、顧客と実践体験を共有する姿勢もニッチかもしれません。

加藤忠宏さん

コンサルタントとして、お客様支援をとおして「人様のご商売を繁盛していただく」というのは出来るようになりました。自分でも経営革新計画を出してみて、ネット販売事業を行って収益を上げることにも挑戦しました。しかし、自分の商品を売るのと人様の商品をお預かりして販売することには苦労しています。だから、小売業の人は本当に凄いと思いますね。ただ、店舗運営や購買の実体験を通じて、さまざまなノウハウが蓄積されてきています。これらの実践が、活きたコンサルティングに繋がってくると思います。

― それで、ITリーダー塾などでも実践を重視されているわけですね。

講演や研修はエンターテイメントだと思っています。私は、あらかじめ完成度の高いレジュメを作っておくようなことはしないで、ライブで受講生と共同で創り上げていくスタイルを取っています。だから、飽きないし、居眠りも出ない。基本的に好評なのですが、一部の方からは決まった形がないのが不満に思われるケースも出てきています。

自分の生き方に妥協しないと決めていますから、成果を出すことに集中して、理論と実践の両輪を回し続ける姿勢は変えるつもりはありません。

加藤 忠宏(かとう ただひろ)さん:有限会社アイ・リンク・コンサルタント 代表取締役

加藤 忠宏(かとう ただひろ)/静岡大学大学院工学研究科修士課程修了。製造業入社の後、学校法人勤務の後、情報処理関連資格、中小企業診断士資格を次々と合格。著述を中心に活躍後、独立。現在は、実績を出すITコンサルタントとして活躍中。

会社名 有限会社アイ・リンク・コンサルタント
設立 平成6年9月
代表取締役 加藤 忠宏
資本金 700万円
社員数 5名
所在地 静岡県静岡市葵区鷹匠3-19-5 水野ビル3階
TEL 054-205-3320
FAX 054-205-3602
E-mail info@katoken.gr.jp