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中小企業診断士トップランナー訪問

有限会社アックス代表取締役 山北浩史さん

取材・文:平村 一紀(中小企業診断士)

24時間365日「戦いモード」。 士業=サムライの生き方を自ら体現する"達人"
【第1回】営業マンから経営コンサルタントに転身

取材日:2007年4月11日

弱冠25歳で経営コンサルタントとして起業し、30歳で中小企業診断士登録、開業して今年で22年目を迎える山北浩史さん。起業してからこれまでの体験談とともにこれまでの経験から培った山北氏自身の経営哲学ともいえる「士業としての中小企業診断士のあり方」も語っていただきました

山北浩史さん何とかできるだろうという"情熱"と、何とかしなくてはならないという"使命感"で独立できた

― 製薬会社での会社勤務を経て独立されたのはどのような経緯からだったのですか。

親類の中に独立している者が多かったこともあり、子どものころから自然と自営業へのあこがれがありました。いわゆる独立志向が強かったのだと思います。

大学を卒業して就職するときも将来、独立するために、できるだけ厳しい業界を経験したいと考え、当時、競争が激しい業界と言われていた製薬会社の営業職に就きました。その厳しい業界で入社からしばらくして東京支店の販売コンテストで3位に入賞することができたのです。

これをきっかけに自分に大きな自信がつきました。これならやれると考え、入社から2年10ヵ月後、会社を退職して、1985年弱冠25歳で経営コンサルタントとして独立開業しました。

― 20代で経営コンサルタントとして独立することに不安はなかったのでしょうか。

起業するためにはエネルギーが必要です。起業するために必要なことは、まず、何のために独立するかというミッションや理念を明確にすることだと思います。「お金のため」、また、「もっと儲けたい」というのも目的のひとつだと思いますが、できれば「使命感」が欲しい。

次に、創業後の生活に耐えられるだけの「体力」が不可欠です。これがないと事業を継続することができない。

最後が、現場で使える「知識」でしょう。これは、経験がないと独立できないということでは決してありません。広い意味で、応用できる知識というものです。

企業内で地位を持ちはじめる30代、40代の方とも違い、私が独立したのは25歳です。なくすものはなく、後も先もありません。経営コンサルタントとして何とかできるだろうという"情熱"、そして何とかしなくてはいけないという"使命感"があったからこそ独立することができたと思います。

独立したころはそれこそ、熱い想いが先行して社長と議論を戦わせることもありました。

経営コンサルタントに求められるものは、「ヘッドワーク」、「フットワーク」、「ネットワーク」である

― 経営コンサルタントとして独立してから後、中小企業診断士の資格を取得するきっかけはどのようなものでしたか。

『センセイは、診断士の資格を持っているのか』とクライアントから言われました。これが、「中小企業診断士」という資格があるということを知ったきっかけです。

それまで、経営コンサルタントに資格は不要であると思っていましたが、これを機に診断士資格を取得することとなりました。昭和63年に学習をスタートして平成元年に1次試験合格、平成2年に2次試験合格と約3年間かけて資格を取得することになりました。

― 中小企業診断士を取得して、経営コンサルタント業を行う上で何が変わりましたか。

顧客開拓の営業ツールに有効活用できたことです。営業先に対して「経済産業大臣登録の中小企業診断士です」と資格名を使って自己紹介することはとても効果的でした。

当時、「戦略」という言葉が使われ始めたころでして、特定の課題解決からスタートして、戦略提案を行うというスタイルでコンサルティングを行うことも多くありました。開業当初は事業所名も「現代戦略経営研究所」と名づけて営業活動をしていました。

また、経営コンサルタントとして独立して、中小企業診断士資格を取得するまで、「自分流」でしたが、顧客に応じて、不得手な知識を仕入れるのは、きりがないと痛感していました。中小企業診断士の学習を通じて、体系的に経営を勉強できたことは大きなメリットとなりました。

他の士業と違って、特定なところにこだわりたくないというところも自分に合っていたのかもしれません。たとえば、社会保険労務士さんは、労務問題など特定課題を解決する専門家です。企業を支援する際、他の士業の方が課題解決をしても、行きつくところは、結局は経営問題なのです。

中小企業診断士の資格を取得する以前から、弁護士や税理士など他の士業とのネットワークもあったのですが、顧客のニーズにあわせて、調整したりコーディネートしたりすることも中小企業診断士の役割のひとつであると思っています。

経営コンサルタントに求められるものは、「ヘッドワーク」、「フットワーク」、「ネットワーク」であると考えています。

山北 浩史さん:有限会社アックス代表取締役

山北 浩史(やまきた ひろし)/大学卒業後、2年10ヵ月の製薬会社での勤務を経て、1985年経営コンサルタントとしての起業を果たす。1990年中小企業診断士資格を取得、コンサルタント業務の業容拡大を図り、現在に至る。有限会社アックス代表取締役、山北事務所代表、特定非営利活動法人 経済活動支援チーム(NPO-EAST)代表理事、有限責任中間法人 日本中小企業経営支援専門家協会(JPBM)常任理事、経済産業大臣・国土交通大臣委嘱地域中小企業サポーターなどを務める。中小企業診断士、行政書士、商業施設士。

会社名 有限会社アックス
資本金 300万円
所在地 東京都豊島区池袋4-25-12-305
TEL 03-5992-6463
FAX 03-3980-6335
E-mail fwge3483@mb.infoweb.ne.jp