経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

使えるコンサルティングツール

夢見る起業から一歩踏み出す

文:村橋 保春

中小企業基盤整備機構 業種別スタートアップガイド

http://j-net21.smrj.go.jp/establish/startup/top.html

中小企業診断士の方が起業に関わる相談を受けたとき、ビジネスに共通するマネジメント、マーケティング、財務戦略、人材育成などの内容については、ごく普通に対応されることと考える。しかし、相談がこんな業種の仕事がしたい、こんな顧客を対象に商売したいなど、より具体的になってくると簡単には答えられない場合も出てくる。

今回紹介するサイトはそうした場面ですこぶる有効である。

200以上の業種の状況がわかる

画面

本サイトは、中小企業診断士の広場と同じく、J-Net21(中小企業ビジネス支援サイト)の中のサイトとして公開されている。

このサイトのすごさは業種の取り扱いの広さである。取り扱っている業種は200を超える。業種ごとに「市場動向」、「開業に際しての必要な手続きや留意点」、「準備事項」、「資金例や収益シミュレーション」の項目を立て、わかりやすく解説している。

業種はカテゴリー別に8つにまとめられている。カテゴリーを例示すると、「サービス業」、「専門サービス業」、「飲食業」、「小売業」、「IT関連業」、「環境」、「医療・福祉」、「そのた」となる。

サービス業のカテゴリーでは、インターネットカフェ、ゲームセンター、パチンコ店、フィットネスクラブなど76業種を取り扱っている。小売業のカテゴリーでは、100円ショップ、コンビニエンスストア、ペットショップ、ボックスショップなど39業種取り扱っている。ここまで幅広く業種を扱っていると、業種ごとの特性を順に見ていくだけでも大変面白く感じる。

個別の業種のサイトに入ると、起業にあたって必要な手続き、起業にあたっての留意点・準備、必要資金例、ビジネスプラン策定例に区分され、起業にあたって検討すべき内容や標準的ビジネスモデルが示されている。あくまでモデル化された内容であるため、起業を具体化するためには、個別の条件を落とし込み、検討を重ねる必要がある。

しかし、本サイトは夢として抱いている起業を一歩踏み出すきっかけとなる、素敵なサイトである。

経営基礎ガイドも充実している

本サイトは2つのガイドで構成されている。200以上の業種を扱っているのは「業種別開業ガイド」である。これに対して「経営基礎ガイド」を設けている。

業種に関わらず、起業に際して必要となる検討事項を取りまとめている。「市場調査手法」、「経営・開業計画の書き方」、「販促手法」、「法律知識」、「経理・財務」をとりあげ、項目ごとに準備段階から実際に起業・開業してからも使えるコンテンツとして取りまとめている。

経営基礎ガイドも体系的で網羅性が高く、充実している。項目ごとにまとまった情報を得られるが、これら情報を有機的に連携させて再構築してみるのも面白いと思う。骨は折れるが、中小企業診断士としてのスキルアップにつながると考える。チャレンジして見られてはいかがだろうか。