経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

中小企業診断士の仕事

北海道の中小企業を支える「北海道中小企業診断士会」

取材・文:株式会社同友館編集部

【第2回】地域力連携拠点がスタート

取材日:2009年11月24日

若手診断士にもチャンスが...

永田 和雄 氏

― 平成20年5月、いよいよ地域力連携拠点としてスタートをきったのですね。

永田:平成20年5月30日に、発足式をやりました。北海道経済産業局の局長が来られて、地域力連携拠点の看板を上掲していただきました。

― 最初は、どのようなことをされたのですか?

永田:パンフレットを作ったり、会員に案内したりして、地域力連携拠点の活動を広めていきました。体制面では、私たち3名の相談員のほか、専門家登録を進めました。通常の相談は、私たち3名の相談員が対応する。さらに、深い対応が必要な場合は、専門家を派遣しています。現在は70名の専門家が登録しています。登録している専門家は、全部北海道診断士会の会員です。中小企業診断士の資格は全員が持っていますし、複数資格を持っている方もいらっしゃいます。弁護士・税理士・社会保険労務士などの資格です。どんな相談でも対応できます。

― 派遣する専門家は、どのように決めているのですか?

永田:登録している専門家は北海道診断士会の会員で、普段から顔を合わせてよく知っている方ばかりです。経歴も専門分野も人柄も分かる。だから案件ごとに、もっとも適した人材を紹介できます。他の地域力連携拠点から、「専門家を紹介して欲しい」という依頼もきます。「製造業に強い専門家を紹介して欲しい」とか「窓口相談会をやるので専門家を紹介して欲しい」などの依頼です。北海道診断士会に相談すれば、的確な人材を紹介してもらえると感じてもらえたらうれしいです。

― 他の地域力連携拠点からも頼られる存在なのですね。

笹山:中小企業診断士の需要は多く、専門家数はまだ足りないくらいです。そういう意味では、若手診断士にもチャンスはいっぱいあります。最近は、若手診断士で独立する人も増えてきました。北海道診断士会のネットワークを使えば、独立してもすぐに活動することができます。

永田:笹山理事長自身が積極的に行動し、中小企業診断士の活躍の場を広げてくれています。笹山理事長は仕事を取ってくるが、自分自身の仕事にしない。だから会員の中小企業診断士にメリットが行きわたります。会員にメリットがあるから、北海道診断士会は組織率が高いんです。北海道にいる中小企業診断士のほとんどが、北海道診断士会に入会しています。

なんとかしてあげたい

田口 幸男 氏(左) と 永田 氏
田口 幸男 氏(左) と 永田 氏

― 地域力連携拠点での相談は、どのようなテーマが多いですか?

永田:平成20年度は、資金繰りの相談が一番多かったです。平成21年度になってからは、景気対策のおかげか資金繰り相談が少し減り、通常の相談が増えました。北海道診断士会にくる相談は、他の支援機関で「難しい」と言われてしまった案件が多いです。信用金庫や商工会に資金調達の相談に行って、「もう無理です」と断られてから北海道診断士会に来ることも多いです。

― すると、手の打ちようのない企業も多いのでしょうか?

永田:それでもなんとかしようと、信用保証協会に電話をかけて交渉したりします。中小企業診断士が相談にのっていれば、信用保証協会もそれなりに対応してくださいます。企業の再建策を検討しながら、信用保証協会などと交渉する・・・。私たちとしては、相談に来ていただいた方はなんとかしてあげたい。誠実に対応しています。

― 資金繰り以外では、どのような相談があるのでしょうか?

永田:たとえば「産業廃棄物の認可更新にあたり、中小企業診断士の意見書をつけて欲しい」という依頼があります。債務超過になり、産業廃棄物の認可の更新ができない。行政機関が「中小企業診断士の改善意見書があれば、認可更新を認める」と言っているケースです。行政機関が中小企業診断士を認めてくれているからこそ、認可の更新を認めていただけるのだと思います。

相談を申し込みたい人は...

永田 和雄 氏 / 笹山 喜市 氏 / 田口 幸男 氏

― 北海道診断士会に相談したい人は、どうすれば良いのでしょうか?

永田:まず相談申込書に記入いただき、FAXなどで送付いただきます。相談申込書は、A4サイズ1枚で、企業概要や相談内容などを記入するようにできています。北海道診断士会の会員が講演のときなどに配布していますし、北海道診断士会のホームページでダウンロードすることもできます。もちろん、電話をいただければFAX等でこちらから送付させていただきます。

― まず相談申込書に記入するのですね。

永田:相談申込書を記入いただいたら、こちらから電話でアポイントをとり面談します。北海道診断士会に来ていただくこともあれば、応援コーディネーターが会社を訪問することもあります。現在では北海道全域に、出張対応しています。初回の面談は、1~2時間くらいです。その場で解決できる場合もありますが、適切な専門家を選定・派遣し、相談対応する場合もあります。

― 相談や専門家派遣の件数はどのくらいですか?

永田:平成20年度は、5月30日の開所以降の10カ月で290件の相談がありました。専門家派遣は、延べ230日くらいです。平成21年度の相談件数の目標は、年間330件です。専門家派遣は、延べ日数で234日を予定しています。

(つづく)

【こちらもおススメ!】

会社名 社団法人北海道診断士会
理事長 笹山喜市
所在地 北海道札幌市中央区北4条西6丁目1番地 毎日札幌会館4階
TEL 011-231-1377
FAX 011-231-1388
HP http://www.sindanshikai-hkd.org/