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北海道を元気に! “道産子診断士”の思いに迫る

取材・文:福島正人(中小企業診断士)

【第2回】中小企業診断士の認知度を上げたい!

取材日:2009年6月1日

今回は、"北海道"という地域性に焦点をあて、現状や今後の課題をお伺いしました。また、中小企業診断士の認知度やイメージの向上に積極的に取り組んでいる秋田さんの活動も、あわせてご紹介したいと思います。

北海道のメリット・デメリット

秋田舞美さん

メリットは、行政の仕組みと中小企業診断協会の組織がうまくいっていることですね。中小企業診断協会北海道支部の診断士登録数は、約170名です。でも、独立診断士として活躍しているのは50人くらいなので、何か話があれば、「○○さんがいいんじゃないか」と、自然に持ち上がってくるんです。顔見知りの範囲で仕事が依頼できるという点では、ちょうどいい規模なんでしょうね。

デメリットは、コンサルタントの活用に対して、経営者の意識が薄いことですかね。行政の無料経営相談などは結構賑わうんですが、コンサルタントを「雇う」という感覚が、一般的にないんです。ですから、お金を払って私たちを使うことの有用性を理解していただくことが大切だ、と思っています。早い段階から中小企業診断士が入ることで、事業が違う方向に回り出すこともある、と知っていただきたい。

あとは、エリアが広いので、1つの企業に行って帰ってくるだけで、半日や1日つぶれてしまうことも、都内では考えられないことでしょうね(笑)。

関東圏との"距離"や"壁"

北海道には、大企業が不在なんです。関東圏と物理的に距離があるのは事実ですが、最近は航空やメールの発達で、だいぶ追いつけるようになってきていますよね。それなのに、精神的な距離や壁は、すごく大きい。

たとえば、ある経営者が、「北海道は土地も人件費も安いから、飛行場の近くに工場をつくれば、関東圏の端から物資を運ぶよりも早く納入できる場合が多い」と言うんです。物理的な距離はすごく縮まっているのに、精神的な距離がなかなか縮まらない。東京へ進出することをためらう企業が、とても多いんです。

新規分野への進出

最近は、従来使っていた商材を、環境によいものに変える動きがみられます。原料を変えたり、場合によっては開発したりもします。

北海道は、もともとのイメージがいいので、たとえば食べ物でも、産地との結びつきを前面に出して売り出せば、ブランド価値の高いものになり得るんですよね。このように、「地域価値を高めよう」という思いで取り組めば、自然と経営改善につながっていくと思うんです。

中小企業診断士を知ってもらうために

中小企業診断士になって、4年。私が実感するのは、やはり世間の認知度の低さですね。

秋田舞美さん

あれだけ多岐にわたった範囲の試験を合格すれば、ひと通りの知識はつきます。だからこそ、中小企業診断士は企業の方にとって、非常に有用な役割を果たせると思うんです。それなのに、経営者の方に聞くと、どうしても認知度が低い。中小企業診断士という名称自体もなかなか普及していないので、今後は、認知度を上げるためのインフラ整備の取組みもしていきたい、と思っています。

具体的には、中小企業診断士っぽくないこともやろうかな、と(笑)。たとえば今、私は地元のコミュニティラジオで、企業の方をご紹介する番組をやっているんですが(編集部注:平成21年9月で番組は終了)、そこでは、中小企業診断士に関する話や、企業の成功談などを話しています。決してお堅い番組ではなく、経営者の素敵な生き方を伝える、といった感じですね。

そのほかにも、執筆はできるだけ積極的にやっていきたい、と思っています。女性の書くものは読みやすいらしく、コラムなどのオファーもいただいています。機会があれば、さまざまな雑誌などにも載せていただきたいですね。

(つづく)

秋田舞美(あきた まみ)
秋田診断士事務所代表、中小企業診断士。1978年札幌生まれ、2005年中小企業診断士登録、2007年秋田診断士事務所開業。2006年より、中小企業基盤整備機構北海道支部(現:北海道本部)で新連携担当として活動(現・アシスタントマネージャー)。

会社名 秋田診断士事務所
代表 秋田舞美
所在地 北海道札幌市中央区北5条西9丁目
ホームページ http://akita-co.jp/
E-mail info@akita-co.jp