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中小企業診断士の仕事

とりあえずやってみる――女性若手中小企業診断士を追う

取材・文:新木 啓弘

【第2回】執筆・オープンセミナーにチャレンジ

「とりあえず動いてみる」――そんな黒川さんの前向きな姿勢と豊かな行動力は、前回のお話の端々からもうかがわれます。ここでは、黒川さんのさらなる"チャレンジ"を追ってみました。

当初は、レベルの高さにとまどいも

黒川 如さん

こうしてマスターコースに入会しましたが、開講は2008年6月からでした。その前に、1期前のマスターコースの執筆企画発表にオブザーバーとして参加し、皆さんの発表を聞かせていただきましたが、そのレベルの高さに、「恐ろしいところに入ってしまった」と思ったものです。

その後、「"ライフハック"をキーワードとした特集の執筆の話がありますが、どうですか?」と声をかけていただく機会があり、手を挙げて、運よくメンバーに入れていただけたんです。それをきっかけに、その後も特集記事を書いたり、年間5本を超える「書く」機会をいただきました。

特集記事執筆、座談会参加にもチャレンジ

特集記事の執筆は、メンバー間で話し合いながら、進めていきました。"ライフハック"という言葉をわかりやすく伝えたい。そのためには、ストーリー仕立てで書くパートがあるといいだろう、ということで、私が担当させていただくことになりました。

"ライフハック"とは、忙しい中で時間をやりくりする、というような行動・考え方ですが、執筆の際は、それが自分だけの利益にならぬよう、利他的な視点からのアドバイスも入れるようにすることなどに、注意を払いました。すごく勉強になりましたね。

その後、座談会に参加させていただく機会もありましたが、自分の話したことがどんな感じで記事になるのか、というプロセスを体験できてよかったです。豪華メンバーの中に入れていただいて緊張もしましたが、いい体験ができましたね。ページ数の関係で、残念ながら載せられないいい話を聞けるのも、参加者ならではの特権です。

― 自ら特集記事の企画を提出し、採用もされたとか。

はい。執筆リーダーは初体験でしたが、メンバーとして以前に参加した経験が活きました。自らの企画では、やはりある程度のリーダーシップが必要ですし、どう表現していくのか、編集担当の方とも何度も内容を詰めました。

「書く」こと=引き出しを増やすこと

結果的に、さまざまな分野にトライした形になりました。執筆の際は、毎回調べて書くので、幅が広がりましたね。書くとなったら、自分で理解して腹に落とさなければならないですから。逆に、「これが専門です」というものがなかったので、トライしていかないと行き詰まってしまう、という感じでしょうか。どちらにせよ、勉強しながら書くことで、フィールドは広がると思いますね。

今は、いろいろなことを試す時期だと考えています。たとえばいつか、自分が講師をしたいと思ったときも、書くことでその引き出しを増やしていけているのかな、と。中小企業診断士の仕事として、執筆という手があるのを発見できたことがよかったですね。形に残るものだから営業ツールにもなりますし、リアクションをいただけるのもうれしいことです。

さらに一歩進んで、「話す」ことへ

そのほかにも、マスターコースの仲間でオープンセミナーを企画段階から練り、もうすぐ開催というところまでこぎつけました。ワーキングマザーになりたい方を支援するものです。企画から開催までのプロセスを体験できて、とても役に立ちました。

「話す」練習としては、先日のマスターコース課程の中で、15分間のプレゼンテーションの収録をしたんです。自分の映像を見るのは体によくないですが、自分と向き合うのは必要なことです。自宅では、DVDの存在をダンナに見つかって上映会になりそうでしたが、阻止しました(笑)。将来的には講師もやっていきたいので、これも修行だと思っています。

黒川 如さん

「書く」ことも「話す」ことも、どちらも自己表現だと思うんです。でも、「話す」ことは、どちらかというと、聞いている人の力を引き出すって感じじゃないですか。自分を出しすぎると失敗するのかな、と思います。

「書く」ことについては読んでいただくこと、「話す」ことについては聞いていただくことで、何か新たな気づきを持ってもらえるような表現方法を心がけたいですね。

(つづく)

黒川 如(くろかわ ゆき)/2007年中小企業診断士登録。
「ライフハック」や「勝負脳」など、時流に乗ったテーマの執筆に注力。2009年度は、中小企業基盤整備機構関東支部(現:関東本部)にて、新連携事業のアシスタントマネージャーに就任。その他、自主オープンセミナー「ワーキングマザー支援」の開催など、多方面で活動中。