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中小企業診断士の仕事

診断士と栄養士 強力夫婦タッグ

文:弥冨 尚志

【第1回】"士(さむらい)"強力夫婦タッグ誕生

中小企業診断士である弥富 尚志さんは、管理栄養士の奥様と強力タッグを組み医療・健康の現場をはじめとして、多方面でご活躍です。タッグを組んだ経緯、業務の展開、これからの展望について、魅力あるリポートをいただきました。

仕事のあり方をやわらかく考える

よく言われることが「診断士で医療や健康系のお仕事をされているのですか?」と聞かれることです。そう言われて内心、(診断士と言う肩書きだとやることは決まっているのだろうか?)と聞き返したくなるときがあります。

確かに国が定めた国家資格だからやるべきことは中小企業の支援でしょう。でもそれは資格上のことであって個人のスキルを見定めたものではないのではと思っています。

私自身、この資格を取ってそれはそれで自信も付いたし診断士ならではの仕事が出来ることにとても誇らしくも思います。でもこの資格がないと出来ないという訳でもないと思います。

逆に試験に合格した時でもこれから自分が中小企業診断士として何かすぐ活躍できるわけではないと確信していましたし基本的にそんな能力もないだろうと思っていました。

そう言う意味では今でも正直、診断士の仕事とは聞かれて端的な答えを持ち合わせているわけでもありません。中小企業診断士としての仕事を始めてまだ日が浅いからという訳ではなく何か決め付ける必要もないとも考えています。

そんな雑感めいたことですが会社を始めた経緯などから自身の話をしていけば診断士の仕事についての手がかりになるかと思ってこのレポートを書かせて頂きました。

新しい"士"の組み合わせ

診断士である私と管理栄養士である家内の二人三脚で仕事を始めて足掛け4年になります。同じビジネス系の診断士と社労士とかの取り合わせだと一緒にやっている姿は容易に想像出来ると思うのですがビジネス系と医療系の人間がタッグを組んで何が出来るのだろうと思われると思います。

私自身も他にそう言う人がいたらそう思います。最初から二人で商売しようなどとは考えてもいなかったのです。ほんの何年か前まではそう言う機会など想像すらしていませんでした。

会社を設立した経緯はあくまでも家内の仕事の都合でした。月に4~5回伺っている健保組合から給与ではなく報酬として支払いたい、と言う希望があり会社法の改定で法人化が簡素に行えるようになったので株式会社を作りました。

最初は会社にしたからどうのこうのと考えているわけではありませんでした。あくまでも家内の仕事先の都合に合わせて行っただけでした。あえて何かを行ったと言えば東京商工会議所に相談してHPを開設したぐらいでした。

あと独立系の栄養士をリサーチしてみました。するとほとんどが若年で臨床経験がほとんど無い方が多く栄養士を売りにしていると言うより、別のサービスがメインで開業している状況でした。管理栄養士を標榜しているのに何か違和感を覚えました。

その点、家内は臨床経験が豊富で栄養士の友達もたくさん周りにいるので、そう言う意味では差別化は図れている、と言うぐらいしか認識していませんでした。でもそれが重要なことだとはそのときは気づいていませんでした。

しかしその後、私も家内も予想しない展開が待っていました。会社を作ったということを聞いたドクターや栄養士仲間からの仕事の紹介、HPを見ての問い合わせが来たのです。

家内は長年の病院勤務後、フリーで活動し企業健保や透析クリニックなどの医療機関での仕事が中心でした。クリニックなどから栄養相談に週2日来て欲しいとか雑誌社などから記事に対しての栄養学的見地のコメント求められるなどです。あくまで管理栄養士としての決まった内容の仕事が主でした。当然のことながら私と何か作業するとか相談するなどのことは当然ありません。

ところが会社にしてからの仕事の依頼は栄養士の業務とは全く違うものでした。それは医療機関からの引き合いではなく、大手や中小の食品・医薬品メーカー、Webサイトの管理会社、大学の広報部、行政機関、会員事業を行っている会社、携帯コンテツの制作会社、テレビ番組の制作会社、出版社、編集会社等々、多方面からの引き合いが入ってきたのです。

(つづく)