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地域に活力を 若手診断士が駆け巡る

取材:村橋保春

【第3回】まちづくりの推進組織 どう動く(1)

取材日:2009年1月30日

まちなかを動かす ―まちなか倶楽部―

― 地方都市において、都市中心部(中心市街地)が地域全体に活力を与える原動力と捉えて、いろいろな活動が進められています。大分市ではどのようになっていますか。

大分市商店街

平成10年に制定された中心市街地活性化法に基づき、各地でTMO(Town Management Organization:まちづくり機関)が作られました。しかし、大分市では、TMOを設立しませんでした。都市中心部はおおむね活気に満ちており、そうした組織を必要とする意見があまりなく、設立は見送りました。

しかし、全国地方都市同様、都市中心部、特に中心商店街に関しては、衰退が進んでいます。いつまでも安閑としているわけには行かないと考える人たちも増えてきました。全体組織や大きな組織ではないのですが、こうした問題意識を持った人たちが、いろいろな形でまちなかの活力を高めようと動き出しました。

地元大分大学では、はやくから「まちなか研究室」を立ち上げ、県都大分市の中心部にふさわしい都市像を研究、発表してきました。その他にも多くのNPO団体や個人ボランティアが、中心部活性化に向けた地道なイベント活動を展開しています。最近は急激にまちなかの衰退が進んだことから、地元商業者の間でも危機感が高まり、若手経営者や後継者などで構成する「豊の国商人塾」や、商店街青年部など、次世代を担う「商人」たちによる活性化に向けた機運も加速してます。

こうした動きを受けて、個々に活躍しているまちづくりリーダーが相互に知り合い、ともに協力し合える場を作ることを目的として、株式会社大分まちなか倶楽部が平成19年5月に設立されました。同社の概要を表に取りまとめると、以下のとおりとなります。

<株式会社大分まちなか倶楽部概要>

名称 株式会社 大分まちなか倶楽部
所在地 大分市長浜町3-15-19
代表者 矢野 利幸
会社設立 平成19年4月
資本金 1,000万円
株主 大分市、大分商工会議所、大分合同新聞社、トキハ、
大分銀行、豊和銀行、大分信用金庫、 大分県信用組合、デジタルバンク、
大分市中心部商店街振興組合連合会、大分都心まちづくり委員会
決算期 毎年3月31日
設立目的 大分市の健全な発展を目指すうえで、重要な役割を果たす良好な中心市街地を形成するため、中心市街地活性化に関する法律の規定にもとづく官民協同のまちづくり機関として、大分市中心市街地の活性化に係る基本計画(中心市街地活性化基本計画)において承認された諸事業の推進をはじめ、将来にわたり大分市の公共公益並びに中心市街地の活性化に資することを目的とする。
主な業務内容 ・ 都市基盤整備、都市再開発、観光開発等都市機能の向上を図る事業及び産業振興事業に関する各種調査、研究、企画立案、情報提供並びに実施及びコンサルタント業務
・ 上記事業に係る共同施設、駐車場、店舗等の取得、建設、管理運営業務
・ 上記事業に係る不動産の取得、譲渡、賃貸借、斡旋、仲介及び管理、維持、補修、警備、清掃業務
・ 上記事業に係る商業振興各種イベントの企画、実施、販売、情報提供
・ 商店街、商店の販売促進のための共同事業の企画運営、指導、情報提供、コンサルタント業務及び事業実施の受託
・ 地方公共団体、法人、その他事業者等の依頼により対価を得て行う調査、研究、コンサルタント業務及び事業実施の受託
HPサイト http://www.machinaka.info/

(つづく)

穴井 壯志:大分商工会議所中小企業相談部 専門指導課 課長補佐

穴井 壯志(あない つよし)/1964年生まれ。1989年大分商工会議所入所。90年大分地域商業近代化ローリング事業事務局担当。92年~93年テキサス州オースティン広域商業会議所にてインターンシップ。衰退するダウンタウンを活性化するためのLRT(ライトレール)導入事業などを研修。2006年より中心市街地活性化を担当し、行政をはじめ、各関係機関と活性化基本計画策定のための事務レベル協議を開始。2008年4月大分市中心市街地活性化協議会事務局。商都復活に向けたまちなか開業や個店の魅力アップに日々取り組んでいる。