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中小企業診断士の広場

活躍中の独立診断士へインタビュー

最前線の診断士

書を持って、会いに行こう(1) 原 正紀さん

取材・文:星野 裕司(中小企業診断士)西原 麻衣(中小企業診断士)

【第2回】診断の先にあるもの

2017年4月13日更新(取材日:2017年2月21日)

経営者として、また官公庁の委員や大学の客員教授として、中小企業診断士の枠を超えた活躍をされている原さん。最終回となる今回は、プロの中小企業診断士としてどのように活動すべきかを尋ねてみました。

中小企業診断士として大切なこと

―原さんは、『独活のススメ』(同友館)という独立についての著書もお持ちです。中小企業診断士の独立については、どのようにお考えですか?

企業にいる間は、会社の仕事をしっかりとやることですね。そして、さまざまな人とのつながりを大事にすべきです。
いまでもそうですが、昼と夜の使い方が大事で、誰とランチを食べるか、ディナーをともにするか。私は1人で飲むのも好きで毎晩飲んでいますが、その一方で、非常に多くの人と席をともにします。
たとえば、「シリーズ 挑戦する経営者」で気の合った社長とは、インタビューとはまったく違う会話ができます。こちらの話も聞いてもらえますし、そこから新たな広がりや仕事が生まれることもある。仲良くなろうと思ったら、一度くらい話を聞いただけではダメで、やはり2回、3回と会って初めて、関係ができてきます。
独立については、仕事を取れるかどうかだけですね。仕事を取れるなら、収入も世界も広がります。営業をやっていた人はイメージが沸きやすいと思いますが、技術や管理部門の人は、そのあたりをよく考えたほうが良いでしょう。優れた専門性や技術、人脈、営業力等の強みがないと、仕事は取れませんから。仕事を取れない、創れないような人は、企業にいたほうが幸せです。

―その意味では、書籍を出版して外とつながるなど、中小企業診断士として執筆することを推奨されますか?

それはもう、書けるならば書いたほうが良いですよ。ただ、まずは執筆のチャンスをどう創るかです。企画については、誰もが深いテーマを持っているでしょうし、書く力は努力でカバーできるものです。書くことで自分の考えを整理できますし、出版後はさまざまな出会いがあって人脈が増え、ビジネスも広がります。自分の書籍を持って動けますからね。

原 正紀さん

結果にこだわる

―中小企業診断士の活動として、一番重要なことは何でしょうか?

「する」ことでしょうね。たとえば行動「する」、企業に対して具体的に支援を「する」など、能書きを言うだけではなく、一緒にやる。ちゃんと企業の支援をしようと思ったら、口だけではダメです。経営相談だけなら、中小企業診断士であればそれなりにできるでしょうが、そこで終わりではなく、その先が大事です。

―その先というのは、たとえばどのようなことですか?

診断やアドバイスはゴールではありません。いくら良い話であっても、経営者はなかなか実行に移せないもので、話を聞いて理解するのと、実行に移すのとはまったく別物なんです。結果を出そうと思ったら、実行に移さなければなりません。
中小企業診断士であれば、「診る」、「書く」、「話す」はできて当然で、問題はそのレベルです。診断とコンサルティングは少し違うもので、その感覚を持つことが売れるか、活躍できるかの重要なポイントとなります。つまりは、診断の先にある結果を出すこと、そして中小企業診断士としての高みを目指すことへのこだわりですね。

―中小企業診断士のゴールは、診断の先にあるということですね。

できる中小企業診断士は、結果を出さないと気が済まないもので、アドバイスで終わらず、社長が動き出すような行動をしていると思います。私は、「プロ=結果を出せる人」と定義していますが、言うだけならば誰にでもできます。必要なのは結果を出すことで、結果を出せる人だから、仕事が来るようになるんです。

―最後に、読者の皆さんへのアドバイスをお願いします。

目の前の講演や診断を終えて満足するのではなく、それを利用して次にどう打って出るかが大事です。まずは結果を出すことにこだわって、たとえば書籍を出版したいと思ったら、何としても出版する。本当は、出版することが結果ではなく、売れてこそ結果ですけれどね(笑)。結果にこだわり、結果を出すのがプロです。
そして、自分が何のプロなのか、どのような実績があり、どれだけ考え、新しいものを生み出していけるか、どれだけ気の利いたコメントを出せるか、といった総合的な部分で自身を売り込んでいくことです。私のテーマは「人」と「組織」ですが、それを突き詰めていくことで、各方面から声がかかるようになりました。そういう意味でも、得意な分野やテーマで書籍を出版することをお勧めします。

(おわり)

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プロフィール

原 正紀さん

原 正紀(はら まさのり)
(株)クオリティ・オブ・ライフ代表取締役社長。早稲田大学法学部卒業後、リクルートを経て、新時代の人財ビジネスを行う(株)クオリティ・オブ・ライフを設立。産学官にまたがる仕事を通じて、これまで2,000人を超える経営者や識者との面談を行ってきた。高知大学客員教授(キャリア論)、成城大学非常勤講師(起業論)。
主な著書に『人が集まる、定着する!会社の採用』(すばる舎)、『インタビューの教科書』、『独活のススメ』(同友館)、『間違いだらけの会社選び』(アチーブメント出版)など。月刊『企業診断』で「シリーズ 挑戦する経営者」を連載中。

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