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活躍中の独立診断士へインタビュー

最前線の診断士

(株)ヒューマン・リスペクト代表取締役社長 塚原美樹さん

取材・文:福島 正人(中小企業診断士)

【第1回】劇団四季社長への手紙――思いを伝える、成し遂げるために

取材日:2014年7月11日

今回は、(株)ヒューマン・リスペクト代表取締役社長で、経営品質協議会認定セルフアセッサー・マインドマップインストラクターとしても活躍されている塚原美樹さん(中小企業診断士)にお話を伺いました。

中小企業診断士試験にストレート合格

― 今年は、会社設立10年目だそうですね。

講演をする塚原さん
講演をする塚原さん

はい。2004年春に中小企業診断士に登録し、同年9月に(株)ヒューマン・リスペクトを設立しました。

― 中小企業診断士になってすぐに独立されたのですね。

私にとって、「中小企業診断士試験合格」と「起業」はワンセットでした。「合格して、次にどうしよう」ということではなく、最初から「合格して、社長になろう!」と考えていました。中小企業診断士試験合格はあくまで通過点で、「早く合格して、次のステップに進もう!」と試験勉強に取り組んでいました。

― 中小企業診断士試験合格はゴールではなく、通過点だったのですね。試験勉強にはどのように取り組んだのですか。

まず、「絶対に1年で合格する」と決めました。当時は、子育てをしながら食品機械メーカーに勤務していました。逃げ道はありましたし、言い訳もできましたが、そんな状態では合格できません。だから、「絶対に1年で合格する」と決めたんです。結果として、ストレート合格できました。

― 仕事と子育てをしながら、ストレート合格とはすごいですね。財務や法務などの基礎知識があったのでしょうか。

私は文学部出身で、経済や法律についてはよく知りませんでした。でも、目標を決めると猛烈にやるタイプで...。根性はあるんです(笑)。当時は、「会社を設立する」という目標を紙に書いて、ずっと持ち歩いていたのですが、1年で合格すると決めて頑張りました。

― 具体的な勉強方法を教えてください。

「今日は○時間勉強した」と毎日手帳に書いて、スケジュール管理をしていました。また、受験生が集うインターネットのコミュニティに入り、週に1回、「今週は○時間勉強した」と投稿していました。元旦から合格するまで、毎週です。最初は他の受験生も勉強時間を投稿していましたが、ほとんどの人は途中で投稿をやめてしまっていましたね。

― 「中小企業診断士の広場」は、診断士受験生も読んでいます。アドバイスをいただけますか。

まずは、「必ず合格する!」と宣言することです。逃げ道を作ってはいけません。「週に○時間勉強する」と決めて、誰かに報告してください。コーチがいればコーチに、家族や受験仲間でもいいです。自分を甘やかさないよう、報告する相手を作ることが大切です。

劇団四季社長に書いた手紙

― もともとは、コンサルや講師の仕事とは異なる分野で活動されていたのですよね。

塚原美樹さん

中学1年生のとき、宝塚の舞台を観に行って、芸能の世界に憧れました。上智大学3年生のときには、劇団四季のミュージカル「キャッツ」を観に行きましたが、素晴らしい舞台で、「ステージ関係の仕事に進もう」と思いました。

残念ながら、当時は就職環境が厳しく、東宝や松竹は女性を採用していませんでした。そこで応募したのが劇団四季です。劇団四季は、男女関係なく新卒の募集をしていました。

― 劇団四季は、とても人気があったのではありませんか。

採用されるのは50人に1人という、とても厳しい状況でした。そこで、履歴書などの書類と一緒に、浅利慶太社長(当時)への手紙を書きました。どのような思いで劇団四季に入社したいのか、自分の思いを伝えることが大切だと思ったんです。

― 就職活動で社長に手紙を書くとは、あまり聞いたことのない方法ですね。

就活セミナーなどもほとんどない頃で、手探りの状況の中、ふと思いついたんです。思ったことを成し遂げるにはどうすればよいか。劇団四季に入るにはどうすればよいか。その結果が、社長への手紙でした。面接で手紙を書いたのは、後にも先にもあのときだけです。若気の至りですね(笑)。でも、結果的に劇団四季に採用してもらいました。

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(つづく)

【関連情報】

塚原 美樹さん

塚原 美樹(つかはら みき)
上智大学卒業後、ショービジネスのプロデューサーを目指して劇団四季に入社するが、自らの音楽好きが高じて、間もなくシャンソン歌手に転向。第1回アンテルナショナルシャンソンコンクール優勝。読売文化センターなどのカルチャースクールでシャンソン教室講師を務める。2004年に中小企業診断士資格を取得後、(株)ヒューマン・リスペクトを設立。経営者やビジネスマンの「働きがい」に焦点を当てたコンサルティング会社として、組織開発コンサルティング、人材育成コンサルティング、セミナー開催、講演講師派遣などを展開している。
株式会社ヒューマン・リスペクト http://www.human-respect.co.jp