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活躍中の独立診断士へインタビュー

最前線の診断士

マーケティングの力で企業の売上を伸ばす! 松原和枝さん

取材・文:福島 正人(中小企業診断士)

【第1回】明確な目標があると頑張れる

取材日:2013年1月31日

今回登場するのは、東京・銀座でマーケティングサービス会社を経営する松原和枝さん(中小企業診断士)です。松原さんは、平成12(2000)年に合資会社インスティルを設立し、平成21(2009)年には中小企業診断士資格を取得して、活動しています。インタビューの第1回では、原点である英語とマーケティングに関するお話をうかがいます。

幼い頃の夢は"海外で暮らしたい!"

― お忙しい中、ありがとうございます。先週まで海外出張だったそうですね。

トルコ出張
トルコ出張中、首都・
アンカラで打ち合わせ

はい、トルコに行ってきました。当社のクライアントが推進しているプロジェクトの実行支援で、現在はスタッフ2名が携わっています。産学官がかかわる案件で、私自身はトルコの政府機関向けに、プロジェクト概要の英語でのプレゼンテーションなどを担当しました。

― 海外でもご活躍とはすごいですね。留学のご経験もあるそうですが、海外への関心は昔から高かったのですか。

はい、幼い頃から海外に興味があったんです。きっかけは、5歳の頃に行った大阪万博でした。さまざまなパビリオンに行き、ヨーロッパの方と一緒に古い伝統楽器を演奏したり、カナダ人のおまわりさんと一緒に写真を撮ってもらったり(笑)。それが異文化交流の原体験で、強烈に記憶に残っています。以来、海外に憧れるようになり、「将来は、一定期間を海外で過ごしてみたい」と思うようになりました。

大学生時代は、学校に通いながら英文速記のスクールに通いました。いわゆるダブルスクールです。父親の知人のお嬢さんに、オーストラリア大使館に勤めている方がいて、その方の所に押しかけて、「どうしたらあなたのようになれるのですか?」と聞きました。そこで、より実務的な英語の勉強をすすめられ、ビジネス英語の基礎の基礎を学びました。

― 積極的ですね。大学卒業後はどうされたのですか。

広報の代理店に就職しました。クライアントに外資系企業が多く、英文でのプレスリリース作成や、記者会見設営などを担当しました。その中で、自分の英語力のなさを痛感し、「もっと英語力をつけたい」と思うようになったんです。

― そこで、子どもの頃の夢でもあった海外留学をしようと...。

そうです。留学にかかる費用を計算して、「月々これくらい貯金しよう」と目標を決めました。案外、明確な目標があると頑張れるタイプなんです(笑)。2年間働きながら留学費用を貯め、子どもの頃からの夢だった海外留学を果たしました。

渡航先はイギリスでした。ロンドン郊外のイギリス人宅にホームステイしながら、語学学校に通いました。クラスメイトはスイス人、イタリア人、スペイン人などで、日本人も6人くらいいました。学校には、「母国語で話してはいけない」というルールがあり、日本人同士でも「ハーイ」という挨拶です。いま考えると、少し照れくさいものでしたね。

マーケティングの世界へ

― イギリスには1年間、行っていたそうですね。戻ってからはどうされたのですか。

講演風景
講演風景

三菱商事で働くことになりました。ちょうどバブルのピークだった平成2(1990)年頃です。仕事の内容は、国内における食品マーケティング活動の支援でした。食品小売業の売上をデータベース化して分析し、市場状況やメーカー間の競合状況、商品の売れ筋などを出力して、レポートを作成する仕事でした。分析した資料は、営業部員が取引先に持参することもありました。

― そこでマーケティングスキルを磨いていくわけですね。

売上データのマーケティング活動への活用は、当時の日本ではまだ始まったばかりでした。データ分析は、ホストコンピュータにデータを格納し、そこにDOSで動くデータベースソフトをインストールし、オンライン接続して動かしていました。プログラミングも、自分で簡易言語を書いていましたが、当時はWindows3.1が出たばかりで、パソコンの処理スピードも遅い時代だったんです。

― コンピュータは得意だったのですか。

いいえ、まったく(笑)。入社するまでは、ワープロソフトしか触ったことがありませんでした。最初はわからないことだらけで、半年間は半泣きになりながらやっていましたね。でも、少しわかるようになると、だんだん面白くなってきました。また、パソコンに詳しい人が職場にいたので、いろいろと教えてもらいました。Windows95が発売された頃、「基本機能やソフトの操作をより深く知りたい」、「何か試験を目標にしたほうが、より真剣になれるのでは」と思い、マイクロソフトオフィシャルトレーナーの資格を取得したりもしました。好きな分野で明確な目標があると、俄然楽しくなって頑張れるんです。

(つづく)

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松原 和枝(まつばら かずえ)
合資会社インスティル代表。中小企業診断士。日本女子大学文学部国文学科卒業後、PR会社、英国留学を経て、三菱商事(株)、(株)ジェリココンサルティングに勤務。平成12(2000)年に合資会社インスティルを設立。一貫して流通業のマーケティングデータ分析業務に携わり、かかわった流通業のデータ分析は150社以上。平成18(2006)年よりマーケティング・コンサルティング事業を開始。平成21(2009)年4月中小企業診断士登録。

会社名 合資会社インスティル
所在地 東京都中央区銀座6丁目6-1 銀座風月堂ビル5F
ホームページ http://www.go-instill.com/
TEL 03-5537-7563
FAX 03-5537-5281