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活躍中の独立診断士へインタビュー

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開発途上国の中小企業振興支援に挑む

文:吉村 守(中小企業診断士)

【第1回】カメルーンで活かす日本の中小企業勤務&支援経験[2]

異国で力を発揮する日本の経験

カメルーンでの活動内容

通訳のノアさんと起業家の娘さん
通訳のノアさんと起業家の娘さん

カメルーンでは、貧困削減と経済成長促進のために2004年、中小企業・社会経済・手工業省(MINPMEESA)が設立されました。私の役割は、この若いお役所の職員さんたちに中小企業振興政策に関するアドバイスを行い、彼らのCapacity Development(能力開発)を支援することです。カメルーンでも日本と同様、中小企業は国の経済の重要な担い手であり、この支援はとても大切です。

この活動は、2012年4月~2013年2月まで、1回あたり3ヵ月の渡航を3回行います。途中で2回、日本に里帰りします。

ちょっと変わった日本人専門家

渡航前調査で、カメルーンでは、若者の雇用の場を作るための創業支援や、中小企業振興関連機関のネットワーク強化など、4つの課題があることを知りました。

私はカメルーンに入ってすぐに、4つのタスクチームを作ることを提案し、この申し出を受け入れてもらいました。いま振り返ると、初めて訪れた国なのに、かなり大胆な行動だった気がします。

また、組織の雰囲気を感じ取って、最初のセミナーで「ペーパータワーゲーム」という、チームワークの大切さを知ってもらうためのゲームを行いました。きっと、「変わった日本人が来たなぁ」と思われたのではないかと思います。ちなみに、彼らは私を「マモ」とか「マモさん」と呼びます。私も、彼らを「さん」付けで呼んでいます。たとえば、フランス語⇔英語の通訳・翻訳をしてくれる相棒は、「ノアさん」です。

診断士経験や日本の中小企業支援知見の活かし方

支援活動は、まず4つのタスクチームメンバーとともにカメルーンの中小企業の現状を分析し、中小企業支援体制を改善するアクションプランを作ることから始めました。この計画づくりには、経営診断でよく使うクロスSWOT分析や、ビジネスプランの作成支援テクニックを応用しました。また、この活動では、(独)中小企業基盤整備機構が中心になって展開している日本の中小企業振興政策や活動の内容が、とても良いお手本になっています。

現在の活動と今後の活動予定

現在、第2次渡航期間が始まったところです。アクションプランに沿って、皆でPDCAサイクル管理を行っています。

今後は、パイロット的な中小企業支援活動を企画・試行しながら、中小企業に対して行うべき、この国に合った具体的な中小企業支援内容を創出し、より良い中小企業支援体制を作っていく予定です。

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(つづく)

【参考】

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