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合格者座談会「失敗事例を反面教師として学ぼう」

取材・文:海老沼 優文(中小企業診断士)前野 純一(中小企業診断士)

【第2回】誰しもがやってしまいがちな失敗事例

2019年1月15日(取材日:2018年11月18日)

本企画では、診断士試験で失敗を重ねながらも合格をつかみ取られた4名の皆さんに、それぞれの経験談をお話しいただいています。前回はご自身の失敗談を紹介いただきましたが、第2回は、皆さんが経験された誰しもがやってしまいがちな失敗事例や、非効率ではあるものの、合格を勝ち取るために必要なことなどを伺います。

私の経験した、やってしまいがちな失敗事例

司会:皆さんのご経験の中で、やってしまいがちな失敗事例、あるいは、非効率ではあるものの、合格には必要と思われることなどをお聞かせください。

松崎:私は2次試験の勉強を始めてから、多年度受験生と自身を比較し、一方的に落ち込むことがありました。模試では、白紙部分の多い自身の答案とは異なり、多年度受験生の答案はすべての欄が埋まっていて愕然としましたし、答案作成のプロセスにおいても、試験開始直後に問題用紙を破り始めたり、ラインマーカーをたくさん引いていたりと、自分なりの方法をすでに確立しているのを見て驚くばかりでした。会話の中にも、私の知らない知識や用語が普通に出ていましたね。

松崎麻貴氏
松崎麻貴氏

松島:私は、1次試験では全教科100点を目指そうと意気込んでしまっていました。高い目標を立てて、70~80点は取ろうという作戦だったのですが、平均60点でも合格はできるわけですから、その意味では非効率だったかもしれません。
また、1回目に2次試験を受けた当時は信用金庫勤務だったこともあり、事例IVは自身の専門分野だと思い、あまり勉強をせずに臨んだ結果、評価は「AABD」で、本業分野が「D」評価という笑えない結果でした(笑)。合格した2回目のチャレンジ時は転職していて、純粋な気持ちで受験したのがよかったのだと思います。

田代順一氏
田代順一氏

田代:私も松島さんと同じで、経験や知識があると、実務的に考えてしまいますよね。予備校の講師の言葉を借りると、「ポエムを書く」――つまり与件にはない、思ったことを書いてしまうということです。当時は、練習問題で不正解だったとしても、「実務では自分の方が正しい」と考えを変えなかったり、深い内容を書いた方が加点されると思い、実務経験がないと書けないような専門的な内容を書いたりしていました。

松崎:自分の知識が前面に出てきてしまうということでしょうか。

田代:そうですね。そこをグッとこらえて、作問者の求めていることを答えなければいけないのですが、私のように書きたいことを書いてしまう人は多いのではないかと思います。

吉田晃氏
吉田晃氏

吉田:私は口述試験に際しての失敗ですが、2次試験の手ごたえがまったくなかったため、復元答案を作ることも、予備校の解答説明会に参加することもせず、問題用紙すら車の中に置きっ放しにしてしまっていて、合格がわかったときからがひと苦労でした。
また、非効率ではあるものの、合格には必要と思われることとしては、同じ問題を何度も解くことがあげられます。一度問題集を解き終えると、次は新しい問題集に手をつけたくなると思いますが、領域を絞って同じ問題を何回も解くことが、一見非効率に見えて、実は効率的なのだと思います。

松島:耳が痛いです。私の家にはたくさんの参考書があります(笑)。

松崎:メンタル面でいうと、勉強は継続が大事ですから、自分へのご褒美や趣味の時間といったリフレッシュの時間を割くことが非常に大事だと思っています。またスキル面では、一見非効率に見えますが、知識のまとめノートを作成することが必要だと思っています。
予備校によっては、非効率なサブノート作成はやらないように指導されますが、覚えるスタイルは人によって異なると思います。その方法が自分にとって効率的なものであるならば、ぜひ取り入れるべきだと思います。

松島:私も同じです。テキストに書いてあるようなことでもあえてノートにまとめ、それを暗記用ツールとして使っていました。

第2回を終えて

やってしまいがちな失敗事例として、「自身の専門分野や得意な分野ほど、深く考えすぎて失敗しやすい」、「勉強方法は、自身が良いと思う方法を取り入れるべき」との意見がありました。次回は、さまざまな失敗を参考にしたうえで、受験生の皆さんに反面教師にしていただきたいことを伺います。

(つづく)

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