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合格者座談会「私のモチベーション維持法」

取材・文:北村 和久(中小企業診断士)佐々木 祐人(中小企業診断士)

【第1回】私の受験歴とモチベーションが低下したとき

2018年10月2日(取材日:2018年8月8日)

長期間の勉強を必要とする診断士試験。誰しもに、モチベーションが低下した時期があるのではないでしょうか。本企画では、モチベーションが下がった時期を独自の方法で克服して合格に至った4名の皆さんに、モチベーションを維持・向上するために行ったことを伺いました。

私の受験歴と仕事・家庭の環境

司会:本日は、モチベーション維持に苦労をしつつ、診断士試験に合格された皆さんにお集まりいただきました。まずは、皆さんのご経歴や受験歴、仕事や家庭の環境についてお聞かせください。

左から石原一志氏、百中さおり氏、野竿健悟氏、坂本敦史氏
左から石原一志氏、百中さおり氏、野竿健悟氏、坂本敦史氏

石原:石原一志です。情報通信会社で総合職をしています。勉強方法は独学で、受験歴は1次試験1回、2次試験2回、勉強期間は2年です。2人の子どもが現在、幼稚園に入ったところなのですが、受験期間中もまだ手のかかる時期でした。仕事では新規事業の立ち上げを行っており、社外対応などで自由時間の確保に苦労した経験があります。

百中:百中さおりです。旅行会社に勤務しています。勉強方法は予備校通学で、受験歴は1次試験3回、2次試験1回、勉強期間は2年半です。勉強開始当初は1歳半の子どもがいて、受験期間中に第2子が生まれたため、2人の子育てをしながらの受験勉強でした。2人目の出産を控えていた時期は、モチベーションが上がらないこともありました。

坂本:坂本敦史です。サービス業でマネージャーをしています。勉強方法は独学で、受験歴は1次試験2回、2次試験2回、勉強期間は2年半です。2回目の2次試験直前に第1子が生まれました。勤務体系がシフト制のため、マネージャーとして自身で管理することはできていましたが、休みは不定期でした。

野竿:野竿健悟です。システム開発をしています。勉強方法は1年目が予備校通学、2年目が通信で、1次試験は“保険”の意味合いの1回を含め2回、2次試験も2回受験し、2年の勉強期間で合格できました。仕事は幸いにも残業があまり多くない職場なのですが、子どもが現在、7歳と4歳ですので、勉強期間中も家族との時間の確保が課題でした。

司会:皆さん、仕事や家庭でさまざまな事情を抱えつつ、苦労の末に合格されたのですね。

モチベーションが低下したとき

司会:では続いて、どのようなときにモチベーションが低下してしまったかを教えてください。

石原:私は非常に飽きっぽい性格でして…(笑)。1次試験は新しいことを次々に学ぶのが楽しかったのですが、2次試験は過去問をひたすら解いても、本当に合格に近づいているのかがわからず、勉強の効果が実感できなかったため、勉強開始から2ヵ月目でモチベーションが下がったりもしました。結局、1年目はモチベーション低下を克服できず、十分な勉強をしきれずに不合格となってしまいました。

百中:私は4月頃から勉強を開始し、まずは1次試験で2科目に合格したのですが、2年目に妊娠が判明し、出産予定日が1次試験の1ヵ月半前とわかりました。予定日がずれる可能性もあったため、産後1ヵ月程度で1次試験会場に行けるかが不安でした。また、2次試験に臨めたとしても、まともに勉強ができる環境にはなり得ないため、モチベーションが下がってしまいました。何とか予備校には通学していましたが、予習も復習も一切していませんでした。

百中氏
百中氏

坂本:私は勉強を開始したのが2月頃だったのですが、8月の1次試験までの6ヵ月で勉強する時間を、診断士合格に必要と言われる時間の半分の600時間と決め、月に100時間の目標に向かってコツコツ進める形をとりました。2年目以降も合格に至るまで同様に進めることができ、実はモチベーションがすごく下がったことはありませんでした。

野竿:1年目は久しぶりの勉強が楽しかったこともあり、1次試験合格から2次試験まではずっと高いモチベーションで勉強に臨むことができていました。ただ、2次試験の合格を確実視していたばかりに、不合格がわかったときにはショックで、2年目の勉強に取り組むモチベーションが上がらず、数ヵ月まったく勉強をしない期間が続きました。

司会:やはり、モチベーションが下がった時期を経験された方が多いのですね。

第1回を終えて

皆さん、ご自身の性格や家庭事情、不合格など、モチベーションが明らかに低下した理由はさまざまであることがわかります。次回からは、合格者がどのようにモチベーションの低下を乗り越え、維持し続けることができたのか、具体的な方法を紹介し、共通する要因を探していきます。

(つづく)

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