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苦手科目を克服しての合格者座談会

取材・文:日下 正浩(中小企業診断士)渡邉 奈月(中小企業診断士)

【第3回】1次試験直前期は、苦手科目の何を、どのように勉強するべきか

2018年7月24日(取材日:2018年6月2日)

苦手科目を克服して診断士1次試験に合格された皆さんにお集まりいただき、その勉強法などを議論する本企画。最終回となる第3回は、1次試験直前期の勉強法と、1次試験に臨む受験生へのメッセージを伺いました。

直前期にやるべきこと、やったほうがよかったこと

司会:1次試験直前期には、どのような勉強をされていたのでしょうか?

木村(敏):私は1科目に集中するタイプで、苦手科目の経営法務に時間を使いすぎていましたが、7月に入ってから調整しようと思い、全科目を俯瞰しました。すると、同じく苦手科目の中小企業経営・中小企業政策で穴が見つかったのです。その穴を埋めるため、テキストを参考に頻出論点をABCでランク付けし、頻出順に覚えていきました。

木村敏子氏
木村敏子氏

木村(祐):私は朝と夜の電車の中で問題集を解き、家に帰ってから過去問を解く日々でした。1次試験直前期は暗記科目に自信がありましたので、財務・会計と苦手科目の経済学・経済政策を重点的にやっていました。経済学・経済政策は、1次試験の中で一番、教え合う効果の高い科目だと思います。人に聞いたほうが早いですし、他人に説明できれば自分も理解が進みます。1次試験直前期でも、教え合う機会がもてればやってよいと思います。

内田:私も1次試験の2週間前まで勉強会をやっていました。人に聞いた方が効率はよかったので、1人でも相手がいればお勧めします。個人では毎朝、財務・会計と経済学・経済政策を学習していました。苦手科目の経営情報システムも含め、暗記科目は暗記アプリも活用しました。自分で問題を作り、繰り返し頭に叩き込みます。特に中小企業経営・中小企業政策では得点につながりました。

小澤:私は、苦手な財務・会計と経済学・経済政策は、毎日必ずやっていました。気持ちが焦って集中力が低下していたので、新しいインプットは極力控え、アウトプットを通して頻出論点の苦手な分野を見つけ、補強することに注力しました。苦手科目を放置すると、延々と科目合格を繰り返すことになってしまう恐れもありますので、苦手科目は極力克服したいものです。

内田:私も経営情報システムを翌年に持ち越してしまった経験がありますが、科目合格を狙うのはリスクが高かったと思います。

司会:苦手科目を放置せず、重要分野でしっかりと得点する力をつけることが求められそうですね。

1次試験に臨む受験生へのメッセージ

司会:最後に、1次試験を受ける受験生の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

内田:試験が近くなるにつれて、追い込みをかける方も多いと思いますが、無理をせずにしっかりと体調管理をして、当日にベストを尽くせるよう頑張ってください!

木村(祐):1次試験直前期は、試験時間の使い方も意識して勉強をしてください。時間をうまく使うことで得点につながります。皆が点数を取れる問題は、余裕をもって確実に取ることが鉄則かと思います。また当日は、試験に集中できる環境を整えましょう。たとえば、電車が遅延しても間に合うよう早めに出発すること、お腹を壊したり眠くなったりしないよう食事をとりすぎないこと、空いているトイレの場所を把握しておくことなども心がけたいですね。

木村祐介氏
木村祐介氏

木村(敏):最後まで1点でも多く稼ぐ意識が重要だと思います。これまでの学習を振り返って、得意分野を確実なものにし、知識を増やして1点でも上乗せする。本番は自分を信じて、問題にしがみついてください。冷静さを保ち、取れる問題を確実に、また難しい問題は小さなヒントから選択肢を絞り込み、最後までベストを尽くしてください。努力は必ず結果に結びつきます。頑張ってください!

小澤:体調を気にしすぎず、納得するまで勉強してよいと思います。やり切らないことの方が、悔いが残りますし、やった分だけ得点が伸びるのが1次試験です。本番は、最後の最後まで1点でも多く取るつもりでしがみついてください。私は、総合得点422点で1次試験に合格しました。2日目の最終科目の中小企業経営・中小企業政策では、早々に試験会場を去る人が多い中、余った30分間で見直しを行い、得点した問題があったから、いまの私があります。

第3回を終えて

苦手科目を克服された皆さんに共通していたのは、穴になりがちな苦手科目と向き合えば、最後の1日まで点数は伸びるという事実です。「ベストを尽くした」と胸を張って言えるよう、試験終了まで1点にこだわり抜く姿勢が印象的でした。

(おわり)