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苦手科目を克服しての合格者座談会

取材・文:日下 正浩(中小企業診断士)渡邉 奈月(中小企業診断士)

【第2回】どのようにすれば苦手意識を克服できるのか

2018年7月17日(取材日:2018年6月2日)

苦手科目を克服して診断士1次試験に合格された皆さんにお集まりいただき、その勉強法などを議論する本企画。第2回は、暗記科目(主に経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策)・非暗記科目(主に財務・会計、経済学・経済政策)別に、効果的な勉強法を議論していただきました。

暗記科目は「割り切り」と「関連づけ」が大切

司会:暗記科目(主に経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策)への具体的な対策を教えてください。

内田:勉強分野を絞ることが大切だと思います。私は2年目に経営情報システムで40点しか取れず、応用情報技術者試験にまで手を広げてみたのですが、翌年も同じく40点でした。その中で、細部にこだわるあまり正答率の高い問題を落としていることに気づき、それからは頻出論点を正確に押さえる勉強法に変えました。

内田喬也氏
内田喬也氏

木村(敏):私も思い切って、勉強分野を過去の頻出論点に絞りました。割り切って絞り込むことで、「あれもこれも覚えなければ」という心理的負担が減り、苦手意識が薄まりました。

内田:暗記科目は出題範囲が膨大ですので、勉強分野を絞らないと、苦手意識は払拭できませんよね。

木村(祐):「とにかくまずは覚える」と割り切ることも必要です。たとえば中小企業の定義にしても、暗記科目が苦手な人は、「なぜ、資本金3億円以下なのだろう?」と意味まで理解しようとしているように感じます。そうではなく、深く考えずに語呂合わせでもよいので、まずは覚えてしまうべきだと思います。

木村(敏):そこは私に足りなかったところです。「暗記は暗記」と割り切れず、言葉や数字に意味づけをしようとしすぎました。

小澤:自分の業務など、身近なものと関連づけると覚えられますよね。私は、仕事で機械の取り付けをする際に、サーブリッグ分析をやりながら作業をしていました(笑)。

木村(祐):私は、スクワットをしながら暗記をしていました。自分の体の動きと関連づけて覚えると、「これはスクワットをしながら覚えた内容だ」といった具合に、思い出しやすくなりました。

木村(敏):中小企業経営・中小企業政策の施策や法律は、業務で実際に関わっている知り合いに話を聞きました。話を聞いてリアルな情報と関連づけると、記憶として定着しやすかったです。

司会:苦手な暗記科目の克服には、「割り切り」と「関連づけ」が重要ということですね。

言葉同士を関連づけて覚えた(内田氏)
言葉同士を関連づけて覚えた(内田氏)

非暗記科目は解法が腹落ちするまで考える

司会:続いて、非暗記科目(主に財務・会計、経済学・経済政策)について議論をお願いします。

小澤:財務・会計は非暗記科目と言われますが、たとえばキャッシュフロー計算書の作成に使う勘定科目などの基本的なルールは、徹底的に暗記しました。

司会:非暗記科目といえども、ルールはまず暗記するべきということですね。

木村(祐):私も同じ考えです。経済学・経済政策のグラフも、最低限ルールを覚えなければならないと思い、縦軸・横軸の意味やどのような条件でグラフが動くのかを頭に叩き込みました。そして、基本ルールを覚えたら、問題演習を徹底的に反復して行いました。

内田:経済学・経済政策のグラフは、自分で書いてみなければ理解できませんよね。

木村(祐):そうですね。繰り返し練習をしているうちに、「これはパズルだ」、「グラフは問題文に従って動かすだけでよい」と考えられるようになり、いつの間にか苦手意識がなくなっていました。

小澤:私は、難しい論点は腹落ちするまで理解するように努めました。教科書の丸暗記ではなく、自分の言葉に置き換え、自分自身に説明をすることで理解が深まっていきました。そこからは反復練習です。また、2次試験(事例IV)の勉強を早めに始めるのもよいと思います。2次試験の問題に慣れれば、1次試験は比較的楽に感じますから。

司会:苦手な非暗記科目の克服には、理論を自分なりに解釈することと、徹底した反復練習がポイントなのですね。

第2回を終えて

暗記科目・非暗記科目ともに、「勉強分野の絞り込みが重要」という言葉が、皆さんから何度もくり返されたことが印象的でした。また、1次試験直前期は頻出論点を中心に勉強すべきとの共通意見が聞かれました。次回は、1次試験直前期に得点を伸ばすための方策について伺います。

(つづく)

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