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中小企業診断士の関連資格を取得した人・しなかった人

取材・文:喜安 英伸(中小企業診断士)片平 智之(中小企業診断士)

【第3回】関連資格に取り組む際の留意点

2018年3月20日更新(取材日:2017年11月8日)

本企画では、診断士試験対策として、関連資格を取得した人としなかった人にお集まりいただき、座談会を開催しています。最終回となる第3回は、関連資格の取得あるいはその勉強のメリット・デメリットを踏まえ、受験生の皆さんへの総合的なアドバイスを伺いました。

関連資格への取組みに関する総合的な見解

司会:前回、関連資格の取得あるいはその勉強に取り組むメリット、デメリットについてお話しいただきました。ここでは、「ならば、どうすべきなのか?」という議論について、ご意見をお聞かせください。

堀氏
太田氏

浅葉:関連資格の取得や勉強については、苦手科目だからこそ取り組むケースが多いと思います。通常は、限られた時間の中で得意科目の関連資格を取得しようとは思いませんよね。苦手科目だからこそ、試験範囲の正しい判断ができず、何をすべきかがわからないまま、あちこちに手を出してしまう。
ストレート合格を目指す方であれば、診断士試験のテキストに専念することが合格への一番の近道だと思います。一方で多年度受験生は、なぜその科目が苦手なのかという根本を分析し、目的を明確にした上であれば、関連資格に取り組むことは有効だと思います。

森本:診断士試験の範囲と重なる箇所、重ならない箇所を見極めることが重要だと思います。自分の判断だけではなく、勉強仲間と情報交換をした上で、やるべきかどうかを決めていくのが良いと思います。
ちなみに、関連資格に取り組むのであれば、私は簿記が良いと思います。1次試験・2次試験を通して必須の内容であることに加え、中小企業診断士にとって財務諸表を読めることは重要で、資格取得後のことを考えても有益です。とはいえ、やりすぎは禁物で、どこまでやるかを見据えて計画的に取り組むべきだと思います。

太田:中小企業診断士として活躍したいのであれば、基礎知識として関連資格の勉強は役に立つと思います。理解を深めるために異なる角度から見ることは重要です。いまお持ちの診断士試験のテキストを見てわからなければ、別のテキストを、それでもわからなければ関連資格のテキストを見るといった順序が良いのではないでしょうか。
ただし、関連資格に取り組むことは、時間だけを考えるとロスになりますので、少し遠回りをする覚悟が必要になります。

堀:関連資格の勉強を一度始めると、「せっかく始めたのだから」という意識が働き、なかなか抜け出せなくなるリスクもあります。勉強時間や受験のタイミングなどにもよりますが、その資格と関連する診断士の試験科目に苦手意識や不安があり、かつ時間をとれるのであれば、取り組めば良いと思います。ただし、その場合も期間を区切って集中的に勉強することをお勧めします。
重要なのは、短期間の勉強によって取得可能で、自身が興味を持つことができ、かつ取得後に自分の役に立つと思える資格であることではないでしょうか。

受験生へのアドバイス

司会:最後に、今後診断士試験にチャレンジされる受験生の皆さんへのメッセージをお願いします。

浅葉:診断士試験の勉強法は世の中にあふれていますが、試した結果、モヤモヤして何か違うと感じるのは、自分に合わないということだと思います。まずは、自分に合う勉強法を見つけて診断士試験に専念することをお勧めしたいです。
また、一度試験に失敗してしまうと次は1年後ですので、その間に関連資格を勉強してモチベーションの維持・向上を図ったり、勉強の癖をつけたりするのは良いことだと思います。

太田:私は、関連資格の勉強をお勧めはしませんが、迷っている、モヤモヤしているのであれば、やってみたほうが良いと思います。ただし、少しでも診断士試験の勉強にマイナスの影響を及ぼすと思ったら、スパッとやめる勇気を持つことが重要です。
たとえば、短期間の勉強でもチャレンジできる関連資格の受験をマイルストーンとすることで、計画的な学習やモチベーションの維持・向上につながるのであれば良いのではないでしょうか。頑張ってください。

堀:自分の苦手なことや弱みを分析し、残された時間を考えて、本当に関連資格を勉強すべきかどうかを見極めてほしいですね。診断士資格を取得した後や、資格を取得できなかったとしても、今後その関連資格を使うかどうかも考えて、勉強を進めてほしいと思います。

森本:自分の得意・不得意をよく考えて勉強を進めてほしいと思います。1人ではなかなか勉強を継続することは難しいですので、仲間を作り、情報収集をした上で、効率的に勉強をして合格を勝ち取ってほしいと思います。

第3回を終えて

座談会に参加された4名の中小企業診断士のご意見や受験生の皆さんへのメッセージを伺って、関連資格の取得や勉強を検討されている方は、ご自身の得意・不得意、試験までの期間、モチベーション、資格の学習範囲などを踏まえて、よく考えてみることが重要だと感じました。

(おわり)

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