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中小企業診断士の関連資格を取得した人・しなかった人

取材・文:喜安 英伸(中小企業診断士)片平 智之(中小企業診断士)

【第1回】診断士受験と関連資格

2018年3月6日更新(取材日:2017年11月8日)

診断士試験の勉強範囲は多岐にわたるため、診断士資格にはさまざまな関連資格が存在します。では果たして、診断士試験の勉強と関連資格の勉強に、相乗効果はあるのでしょうか。
第1回は、さまざまなバックボーンをお持ちの中小企業診断士の皆さんにお集まりいただき、関連資格への取組みについて伺いました。

受験開始時のスキルは?

司会:本日は、診断士受験にさまざまな方法でチャレンジされた皆さんにお越しいただきました。まずは、皆さんの職歴や受験時にお持ちだったスキルをお聞かせください。

左から太田泰嗣氏、浅葉名津美氏、森本哲哉氏、堀孝光氏
左から太田泰嗣氏、浅葉名津美氏、森本哲哉氏、堀孝光氏

浅葉:浅葉名津美です。ITコンサルティング会社で、人材採用や労務など人事系の業務を中心に行っています。得意科目は「企業経営理論」や「経済学・経済政策」、苦手科目は「経営法務」や「中小企業経営・中小企業政策」など暗記科目でした。受験勉強は、1次試験は予備校、2次試験は通信教育が中心でした。1次試験で落ちることはありませんでしたが、2次試験は3回目に合格しました。

太田:太田泰嗣です。情報通信会社で法人営業、SEを担当し、主に医療情報システムの提案や導入、保守に携わっています。得意科目は「経営情報システム」や「企業経営理論」、苦手科目は「財務・会計」や「経済学・経済政策」でした。受験勉強は独学で行い、1次試験は1回目、2次試験は2回目で合格しました。

森本:森本哲哉です。銀行でディーラーやクレジットアナリストを経験後、金融工学系企業で企画、財務、人事と間接部門を担務しています。得意科目は「企業経営理論」や「財務・会計」、苦手科目は「経営情報システム」や「運営管理」です。受験勉強は予備校に通い、1次試験は1回目、2次試験は2回目で合格しました。

堀:堀孝光です。通信キャリア会社で経営企画、eコマースといった新サービス企画などを担当してきました。得意科目は「経営法務」や「経営情報システム」、苦手科目は「運営管理」や「財務・会計」です。受験勉強は予備校への通学が中心で、1次試験は毎回合格するものの、2次試験が失敗の連続で多年度受験となりました。

浅葉氏
浅葉氏

関連資格に対する意識や取組み

司会:関連資格取得に対する意識や取組みについては、いかがでしょうか?

浅葉:1次試験に合格後、2次試験では事例Ⅳの財務分析論述に頭を悩ませました。予備校の教材だけでは問題の本質を理解しきれず、同じ間違いを繰り返していたため、2次受験後から財務分析対策として、「ビジネス会計検定」の勉強を始めました。1次試験はパターンで対応できても、2次試験は仕組みがわからないと対応できないことを感じました。

太田:私は会社の資格奨励で、診断士受験前に「情報処理技術者資格」を持っていました。また、診断士受験を決める前に「簿記2級」、「ビジネス実務検定2級」の勉強も始めていました。しかし、診断士試験の一発合格を目指す上で並行学習は無理と判断し、それらは受験せず、診断士試験に集中しました。

森本:私は、実務関係で診断士受験前に「簿記」、「FP」などを持っており、仕事柄、「財務・会計」、「企業経営理論」は理解できていたため、勉強の際には助かりました。しかし、経験のない「運営管理」が不安だったため、最終的には2次試験につながる「企業経営論」、「財務・会計」などで得点を稼ぐ作戦に切り替えました。

堀:私は得意科目として「経営法務」と「経営情報システム」を挙げましたが、体系的な学習はできていなかったため、「ビジネス実務法務検定3級」、インターネット検定「ドットコムマスター」を1次受験の前年に取得しました。また職務上、「PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)」を取得しましたが、受験範囲が重なったため、結果的に不得意だった「生産管理」や「財務・会計」の得点も伸びました。

第1回を終えて

皆さんの受験対策は、職歴や得意・不得意分野の有無、短期合格への意欲など、スタート時点でそれぞれ異なっていました。加えて、弱点補完や得意科目の得点積み上げなど、個々の受験戦略に応じて関連資格に取り組まれた様子がうかがわれました。
次回は、関連資格取得のメリット・デメリットを伺っていきます。

(つづく)

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