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私が診断士試験のために“やめたこと”

取材・文:佐藤 智人(中小企業診断士)藤本 江里子(中小企業診断士・税理士)

【第2回】無意識のうちにやめていたこと、意識的にやめなかったことから見えてくるもの

2017年10月10日更新(取材日:2017年7月17日)

診断士試験の勉強時間を確保するために「何をやめるか」は人それぞれです。今回の座談会では、さまざまなバックグラウンドを持つ中小企業診断士の皆さんに、診断士試験のために“やめたこと”を語っていただき、受験生の方が自身の行動を振り返るうえでのヒントを伺っています。第2回目は、合格を果たした皆さんが、受験勉強中に無意識のうちにやめていたことと、意識的にやめなかったことをご紹介します。

受験勉強に集中するあまり、無意識のうちにやめていたこと

司会:診断士試験の勉強をする中で、無意識のうちにやめていたものがあれば教えてください。

座談会は終始和やかな雰囲気で進んだ
座談会は終始和やかな雰囲気で進んだ

溝上:読書は好きなほうですが、気がつくと試験に関係しない料理の本などは読まなくなっていました。ただし、2次試験の試験委員の先生の本はすべて読みました。読書は勉強の気分転換になりました。

黒田:私は、好きなアーティストのCDをほとんど買わなくなりました。CDの発売日やライブの日程も、以前はしっかりと把握していたのですが、いつの間にかわからなくなってしまいました。

司会:受験勉強をされる中で、音楽を聞かなくなったのですか?

黒田:毎日聞いてはいましたが、新しい曲の補充をしなくなりました。

古澤:私も、好きな小説家の新しい本が出ていたことに気づきませんでした。あとは、無意識のうちに仕事量を減らしていたと思います。

溝上:それは勉強時間の確保のためですか?

古澤:そうです。仕事を選ぶところはありました。たとえば、「今日は午後から勉強するぞ」と決めていたところに、お客様からの急な依頼などタイミングの悪い仕事は断っていました。遠方のお客様も、「エリア外ですので申し訳ありません」と断るときもありました。

溝上:売上の確保は大丈夫でしたか?

古澤:ある程度の水準を維持しつつですね。それ以上にガツガツと仕事を取らないようにしていました。

寺田:私は朝4時に起きて勉強をしていましたので、夜10時過ぎには眠くなっていました。そのため、スマホゲームや海外のサッカーなど夜のテレビ番組を見ることができなくなりました。また、読書が好きで、経済や経営に関する本をよく読んでいましたが、読書をするのは気分転換のためと割り切り、読むのは週刊誌や雑誌だけにして、時間のかかる本は読まなくなりました。

意図してやめないことも合格のための戦略

司会:一方で、これはやめなかったということがあれば教えてください。

黒田:私は、週末に予備校に通っていたのですが、授業終了後、行きつけのバーに必ず行く習慣はやめませんでした。バーの店員さんとは同年代で、10年以上の付き合いになりますが、教育関係の仕事の経歴がある方なので、話をすると良い反省会になりました。「試験の直前期に、過去問と問題集のどちらをやるのが良いのか」と悩んでいたときも、「問題集の勉強のほうが良いよ」と後押しをしてくれて、安心して勉強を進められたことを覚えています。

古澤:私は旅行です。勉強を始めた直後の10月に1週間海外旅行に行き、5月のゴールデンウィークに3日間、2次試験直前の9月にも四国に5日間行きました。

寺田:旅行中は、勉強をしていましたか?

古澤:いえいえ。罪悪感を薄めるために教材は一応持って行きますが、勉強はしませんでしたね。私は、締切りがないと進められないタイプですので、旅行に行くと決めることで、その前の勉強に集中できました。

溝上愛氏、寺田孝雄氏
溝上愛氏、寺田孝雄氏

溝上:私がやめなかったのは、両親と過ごす時間を作ることでした。そもそも受験勉強を始めたきっかけは、親の会社経営のサポートでしたから、両親との時間は意識的に確保していました。実家から車で1時間半ほど離れた所に住んでいましたが、毎週末通って話すようにしていました。特に父と話すことで、会社経営で考えることが少しずつわかるようになりました。「父の会社ではこんな問題が起きているのだな」と勉強のアウトプットの場にもなりました。ただそれも、試験直前期は体力温存とメンタルを安定させるため、一時的に意識的に減らした時期はありました。

司会:溝上さんは、試験の合格以上に両親のサポートが目的でしたから、家族を最優先に考えていらしたのですね。

寺田:私は、家庭菜園だけはやめませんでした。家から2~3分の所にあり、水やりも15分ほどで済みます。朝4時に起きて勉強し、菜園で水をあげてシャワーを浴びてから会社に行くという、良い朝の生活リズムになっていました。

古澤:その野菜が食卓に並ぶと、家族間のコミュニケーションも良くなりますね。

寺田:収穫する野菜が偏り、家族からは「お父さんが作ったものは食べない」と言われたりもしましたが、勉強中は家族との会話も減りますので、良い会話の機会になりましたよ。

司会:皆さん、それぞれに物事の優先順位を考えて過ごされていたのですね。

(つづく)

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