本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

目指せ! 中小企業診断士

受験勉強中に転職または独立をした中小企業診断士―柳田 有香さん

取材・文:【第1回】廣瀬 達也(中小企業診断士)・【第2回】横山 信明(中小企業診断士)

【第1回】合格への過程でやりたいことを求めた転職

2017年7月11日更新(取材日:2017年4月16日)

今回の企画では、診断士試験の受験勉強中に転職または独立を果たした中小企業診断士の方にお話を伺います。
ご登場いただくのは、柳田有香さんです。1次試験を1回、2次試験を2回受験し、二度目の2次試験前に、より興味のある仕事への転職を実現させた柳田さん。第1回は、転職と診断士試験の勉強について伺いました。

二度目の2次試験前に転職

―現在は、どのようなお仕事をされているのですか?

人材採用の広報と支援を行う会社で、主に新卒採用向けの合同企業説明会の告知から当日の運営までの実務全般にかかわっています。たとえば、参加企業に対しては、当日配布するパンフレットに掲載する企業情報の原稿の校正や、学生に対しては、メールマガジンやDMを活用したイベントの告知などを行います。また、上司と現場の若い営業社員のパイプ役になったり、若手への指導などを行ったりもしています。

―これまでのご経歴をお聞かせください。

大学卒業後、主に画材や文具の小売・卸を行う会社に就職しました。その会社は、オフィス用品通販の販売代理店でもあり、私はオフィス用品通販の法人営業を行っていました。企業の総務部門に対して、間接材――つまり文具、コピー用紙、家具などの提案や一括購買システムの提案などをする仕事です。新規営業だけでなく、代金回収・債権管理、顧客対応なども行いましたね。
その後、入社して4年目に、私の所属していた部門が同業の代理店に事業譲渡されました。事業内容はもちろん、スタッフもお客様もまるごと譲渡されたので、譲渡前と何も変わっていないはずでした。しかし、会社の経営方針はまったく異なっていて、ビジネス自体は同じはずなのに、全然違うものになってしまったのです。
はじめの会社は、現場で対応可能なことであれば、イレギュラーでもお客様のニーズに応えようとする会社。譲渡先の会社は、合理的に売上を求める会社。どちらも企業経営の方法論としては有効ですが、同業種でも極端に違う2社を自身が体験したことで、経営方針によってビジネスがまったくの別物になることをリアルに感じました。
そして、診断士試験の受験勉強中に転職した先が、3つ目の現在の会社です。

―転職をされたのは、どのような理由からでしょうか?

新卒での就職活動のとき、さまざまな業種の企業にかかわりたいと思い、企業であれば必ず必要とされる文具などのオフィス用品通販の法人営業につきました。けれど、たしかにさまざまな企業への営業には行けるものの、月数千円程度の経費削減の提案で、どれだけ貢献できているのだろうかと疑問を抱いていました。
また、譲渡先の会社の経営方針が少し自分に合わないと感じたこと、社会人としての経験を積みながら「自分の環境を変えてみたい」という思いが強まってきたこと、それらの重なったタイミングが、たまたま診断士試験の勉強期間だったのです。

診断士受験のきっかけ

―どのようなことがきっかけで、中小企業診断士の勉強を始められたのですか?

きっかけは内的、外的の両面があります。
内的な面としては、もともと勉強することが好きでした。そのため、知識欲として診断士試験の勉強で学べる領域が興味深かったのです。
外的な面としては、事業譲渡を経験したことです。当時は経営の知識などまったくなかったため、労働条件などの契約書にサインはしたものの、流されるままに会社を変わってしまうことに不安を感じていました。その経験を通じて、「自分の身を守るのは自分しかない」と感じました。

―受験1年目は1次試験に合格したものの、2次試験は不合格。翌年は2次試験の勉強に専念されたと伺いました。合格前に転職を決断されるのは、とても勇気がいったのではありませんか?

不安はそれほどありませんでしたね。もともと、中小企業診断士としての仕事をしたくて勉強を始めたわけではないので、合格後の転職を考えていたわけでもありません。資格を活かして転職というよりは、いまよりも関心のある仕事をしたいと思っての転職で、それがたまたま受験勉強中だったということです。
ただ、「受験勉強をしながら転職なんて、不可能だよね」と考える必要はないと思います。そこは「いまの仕事」、「中小企業診断士」、「次にやりたいこと」、これらを自分でどう上手く絡め取るかということです。私の場合は、自分の関心のある方向へと進んだわけです。

(つづく)

【受験生へのお役立ち情報】

【関連情報】

プロフィール

柳田 有香さん

柳田 有香(やなぎだ ゆか)
中小企業診断士(2015年登録)。大学卒業後、主に画材や文具の小売・卸の会社勤務を経て、現在は人材採用の広報と支援を行う会社で合同企業説明会などのイベント運営に従事。中小企業診断士としては、大阪府中小企業診断協会の知的資産経営研究会メンバーとして知的資産経営の手法による企業支援等を行っている。

このページの先頭へ