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中小企業診断士受験年数別座談会

取材・文:植松 郷(中小企業診断士)川上 宏司(中小企業診断士)

【第3回】合格の先に続く診断士活動

2017年1月24日更新(取材日:2016年11月27日)

合格までに異なる年数を費やした中小企業診断士の皆様にお集まりいただいた座談会の第3回。最終回となる今回は、中小企業診断士を目指す受験生の皆様へのアドバイスを伺うとともに、合格後の活動と受験年数の関連性を探りました。

受験生へのアドバイス

司会:ご自身と似た受験歴をお持ちの受験生の皆さんに、何か伝えたいことはありますか。


西原氏(左)と和田氏

藤田:中小企業診断士の先輩から、「その年に合格したことには、何かしらの意味がある」と言われました。たしかに、もしも受験2年目に合格していたら転居と重なり、思うようには診断士活動ができなかったと思います。

このように、合格のタイミングと人生のタイミングには不思議と何かしらの意味があると思いますので、受験生の皆さんには合格まで勉強を続けてほしいです。やめてしまうと、それまでの努力がもったいないですし、今後の転機もなくなってしまいますから。

和田:1次試験では、その選択肢が○あるいは×になる理由を考える勉強をお勧めします。また2次試験では、与件の一文一文にどのような意味があるのか、設問で出題者が何を答えさせたいのかを考えながら読むことが大切です。さまざまな教材に手を広げるよりも、その時々に目の前にある教材に集中することで、問題の本質を捉えることが大切だと思います。

西原:診断士試験は、早く合格しなければならない試験ではありません。不合格ということは、何か足りないことがあるということですので、振り返りを行い、求められている正解に近づけることが大切です。「不合格でも意味はある」と切り替えると、プラスになると思います。

星野:「何が何でも合格しなければ」と自分を追い込まずに、焦らず地道に勉強を続けていけば良いと思います。実力とテクニックが蓄積されれば、いつかは合格できますし、一刻も早く合格しなければならないという気持ちが強すぎると、人生がいったんそこで止まってしまいますからね。

現在の診断士活動

司会:皆さんがもしも、いまよりも早いタイミングで合格していたとしたら、何か変化はあったでしょうか。

藤田:ラッキーと思うだけで、何もわからないまま、あまり診断士活動はできていなかったかもしれません。受験年数を積んだからこそ考えを広げられた部分もありますし、その中で知り合った多くの方からお話を聞くことで、中小企業診断士1年目の選択肢が増えました。

和田:私は、合格までに6年かかったおかげで、合格前に多くの方と知り合うことができました。もしもストレートで合格できていたら、さまざまな人脈を築くのに時間がかかったと思います。

私は、受験生時代に事業承継専門の先生のお話に感動して、自分も事業承継支援の道に進みたいと思いました。そのようなご縁のおかげで、資格を取得後、すぐに中小企業診断士として仕事をできたことは良かったですね。

星野:たしかにおっしゃるとおりだと思います。私は、受験生時代に合格後のことをあまり考えていませんでしたので、協会や研究会など、合格後に初めて知ることが多かったです。「中小企業診断士として〇〇をしよう」というイメージができているかいないかは、その後の診断士活動を進めるうえで大きな違いになりますね。

司会:皆さん、ご自身の受験年数には満足されている印象です。受験年数が人生そのもの、といいますか...。

西原:私はそう思います。3年後に話をしたら、変わっているかもしれませんけれど(笑)。

司会:もしも西原さんが、もう少し早くに合格されていたら、どうだったでしょう。

西原:ここには来ていないでしょうね(笑)。皆さんとも知り合っていないかもしれません。皆さんのご活躍を知ると、自分もやらなくてはと思います。ちなみに、実務補習で一緒だった皆さんは、まだ知り合いが少ない方も多かったようです。

星野:知り合いが少ないと情報も少ないですし、大変ですよね。何もわからないまま実務補習に参加したり、研究会に参加したりと、何でもやらなければという焦りが生まれて...。

藤田:私にとっては、その焦りは良かったと思います。活躍されている同期や先輩方の存在にムチを打たれたおかげで、普段は入らない"負けず嫌いスイッチ"が入ったというか(笑)。

司会:合格後の診断士活動のイメージについては、簡単なアイデアを100個程度出すと、自分にぴったりのものがいくつか見つかると言われたりもします。受験生の皆さんも、ご自身がやりたい分野を見つけるために、勉強の合間に出してみるのも良いかもしれません。

皆さん、本日はありがとうございました。

(おわり)

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