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中小企業診断士受験年数別座談会

取材・文:植松 郷(中小企業診断士)川上 宏司(中小企業診断士)

【第2回】受験が長期化する理由

2017年1月17日更新(取材日:2016年11月27日)

合格までに異なる年数を費やした中小企業診断士の皆様にお集まりいただいた座談会の第2回。今回は、皆様から受験が長期化した理由を伺い、そこから抜け出すためのヒントを探ります。

私の失敗と後悔

司会:受験が長期に及んだ方にお伺いしたいのですが、その理由はどこにあったとお考えですか。


藤田氏(左)と星野氏

和田:私の場合は、いろいろと試しすぎたことですね。特に2次試験は、予備校の先生の噂や評判を聞いて勉強内容に興味を抱き、最初の3年間は毎年予備校を変えていました。1つの教材に集中せず、手を広げてしまったことが良くなかったと思っています。

司会:その考えが変わったきっかけを教えてください。

和田:自分が一度にあれもこれもできる器用な人間ではないことを認めたうえで、もっとも合っていた方法に集中することにしました。失敗を経験したことが自身を見つめ直す良いきっかけとなり、合格につながったのではないかと思います。

司会:西原さんの場合はいかがでしょうか。

西原:1つ目の理由は1次試験です。7科目の中で好き嫌いがあり、好きな科目の勉強は楽しんでやっていた一方で、苦手科目が後回しになったことですね。好きだからといって100点が取れるわけではありませんし、苦手科目をすべてカバーすることはできません。

もう1つの理由は、2次試験の事例をこなす本数にとらわれすぎてしまったことです。そのため、何ができて何ができないのかという分析が不足していました。いま思えば、解答の振り返りをもっと早くからやっていれば良かったのですが、それに気づいたのは4年目の合格した年でした。

和田:私も2次試験の3年目以降は、本数さえこなせば合格答案を書けるようになると思い込み、自分がどの程度書けてないかがわかっていませんでした。

西原:2次試験は解答が公開されないからこそ、自分でしっかりと見直さなければいけませんよね。

和田:事例を解いたことに満足して、すぐに次の事例に移ってしまっていたんです。どのようにすれば合格者の答案に近づけるのかと振り返りをしてから、次の事例を解くべきでした。

司会:振り返りや分析の質を高めようと思われたきっかけは何でしょうか。

西原:私の場合は、独学にしたことですね。予備校には申し訳ないのですが(笑)、次々と与えられる模擬事例を解くことに追われてしまったため、少しシャットアウトしてみたかったんです。過去問やそれまでの情報をもとに、分析にじっくりと時間をかけたことで、質が上がったのだと思います。

あとは、受験年数が長いおかげで知り合えた中小企業診断士の先輩方の助けにも感謝ですね。

藤田:私の場合は、独学では勉強を継続するのが難しいと思い、通学でリズムを作りました。自分だけだとどうしても、ついつい寝てしまうというか(笑)。講座のペースに合わせることで、何とか勉強を継続できたと思います。

西原:独学にしたことで、予備校に通学していた頃と比べると勉強時間は減ってしまいましたが、自分のペースで勉強できることで気が楽になりましたね。

星野:私も、自分のリズムを崩さないことには気をつけていました。きちんと計画を立て、全科目をまんべんなく勉強していましたが、特に財務・会計はコンスタントにやっておくべきだと思います。計算式を把握していないと解答するのは難しく、決して直感では正解できません。2次試験でも重要な科目になりますからね。

和田:予備校でも、「財務・会計は、1日1問はやりなさい」と言われます。短期集中型の勉強はなかなか難しい科目で、1日30分でも毎日問題を解くことが力になると思います。

藤田:私は、1次試験で合格した科目は、翌年は選択しませんでしたが、残るのは当然、苦手科目です。勉強すれば得点は上がると思っていたのですが、試験の難化もあり、時間をかけたのに点数が変わらなかったのはショックでした。点数戦略は重要で、得意科目や勉強するとモチベーションが上がる科目を選択するなど、工夫をすれば良かったと感じています。

(つづく)

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