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1次試験再チャレンジ合格者座談会

取材・文:白井 克昌(中小企業診断士)細川 泰志(中小企業診断士)

【第2回】1次試験からの再チャレンジ

2016年10月11日更新(取材日:2016年7月10日)

第2回は、1次試験からの再チャレンジとなってしまった際の心境と、勉強を再開されたきっかけを伺いました。

1次試験からの再チャレンジが決まって

司会:1次試験からのやり直しが決まった際の心境をお聞かせいただけますか。


土田氏(左)と武田氏

高田:私は、1次試験に合格した翌年は、これが最後だという気持ちで2次試験に臨んでいたため、翌年の1次試験免除の権利を確保する"保険受験"はしませんでした。結果的に、時間も努力も足りず、1次試験からやり直すことになりましたが、もう少しで合格できそうだという気持ちもあり、再スタートすることにしました。その後も毎年、やめようか続けようかという葛藤を感じながら勉強をしていましたね。

古賀:私は、やめようとは一切考えませんでした。そこでやめてしまうのは不完全燃焼でしたから。一度合格したのだから、何とかなるだろうという気持ちもありました。

ただ、一度目の1次試験の勉強は、知識が増えていくのが楽しかったのですが、もう一度勉強をやり直すのは、最初は気持ちが沈みましたね。勉強を再開したタイミングで、出向や両親の介護など環境が激変し、気持ちの波を感じながら勉強をしていました。

土田:私は、地方で通信講座を受講していましたが、1次試験については、もう一度カリキュラムどおりに勉強すれば合格できる確信がありましたので、やり直すことを苦には感じませんでした。また、2次試験の2年目も、1年目に比べるとかなり進歩していましたので、自信もつき、最初からモチベーションを維持できていました。

武田:私は、ここでもうやめようと思いました。2年目は、2次対策を十分にしたにもかかわらず、成績が1年目よりも悪く、もう1年勉強をしても合格できる確信が持てなかったからです。また、目的の1つだった知識の体系化や拡充は達成できたと感じていましたし、その意味でもこれ以上続けることはないと考え、一度は完全に勉強をやめました。結局、途中で投げ出したくない思いが強くなり、勉強を再開した結果、ここに座っているのですが(笑)。

モチベーションの源泉

司会:モチベーションが上がらず、なかなか再開できなかった方と、すぐに再開できた方に分かれましたね。

武田:2次試験の手応えによっても違うのかもしれません。前年よりも進歩していると、次に向かってポジティブになりやすいのではないでしょうか。

古賀:そうですね。1次試験をやり直すことにショックは受けますが、続けるモチベーションは2次試験にあったように思います。初めて2次試験を受けたときは、しばらくの間毎日、事例が夢に出てきましたから。

私の場合、あくまでも合格の目標は2次試験に置いていました。1次試験の受験科目は2次試験の前提として重要な知識ですが、二度目にもなると、1次試験合格はゴールではなく、その先を目指すために活かせる知識にしようという感覚でした。合格した年は、そう感じていましたね。

武田:私は一度勉強を中断してからは、翌年までまったく手をつけていませんでしたが、半年ほど経って気持ちも落ち着いた5月頃に、運良く仕事をコントロールしやすい状態になったため、楽な気持ちで勉強を再開しました。これまでのように「絶対合格」とは思わず、のんびり続けていればいつかは合格するだろうと考え方を変えたことで、肩の力が抜けたのが良かったのかもしれません。

土田:私は、最初の1次試験に合格できたのは、予備校のスケジュールを守ってコツコツとやったことが要因だと考えていましたので、すぐに再スタートをしました。もう一度勉強をすると、さらに成績が上がっていくのが楽しかったですね。スポーツで、上達を感じると面白くなっていくのと同じ感覚です。

高田:私は、子どもの学校や地域の役員業務と仕事が忙しく、なかなか勉強時間を確保できずにいたのですが、役員の任期が終わり、受験生同士の勉強会に参加できたのが良かったです。勉強会仲間と、月に110時間勉強をする約束をし、実績を交換し合うようにしたことで、何とかして時間を確保するようになりました。

たとえば、食事の準備は朝昼晩を一度に済ませてまとまった時間を作ったり、電車内のすき間時間もすべて勉強に使ったりしました。その甲斐あって、合格した年は、全科目まんべんなく勉強をする時間を確保できました。

司会:1次試験からの再チャレンジという状況は同じでも、そのときにどう感じたかはさまざまですし、勉強を再開されたきっかけもさまざまですね。受験生の皆さんも、どうかご自身に合ったやり方を見つけてください。

(つづく)

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