経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

目指せ! 中小企業診断士

中小企業診断士年代別座談会

取材・文:稲垣 秀行(中小企業診断士)酒井 喜久代(中小企業診断士)

【第2回】"勉強時間確保の壁"突破のノウハウ

2016年7月21日更新(取材日:2016年5月21日)

年代別合格者の方々にお話をうかがう第2回目。皆さんは、どのようにして勉強時間を確保されたのでしょうか。

「5分の活用」、「週末は勉強をしない」――個性豊かな勉強時間確保の工夫

司会:年代や受験歴の異なる皆さんですが、それぞれ勉強時間の確保には苦労されたのではないかと思います。そんな「壁」についてお話しいただけますか。

野見山:一番の壁はやはり、仕事との両立ですね。当時はスキルも未熟で、20~21時頃まで仕事をしていたので、平日夜は疲れて勉強ができませんでした。ただ、通勤電車に1時間乗っていたんですが、あるとき、「これって、過去問1回分の時間だ!」と気づいたんですね。それからは、行きで過去問を1回解き、帰りに振り返りをすることは絶対にやると決めました。また、私は独学でしたので、模試を受ける日程を先に決め、それに向けて頑張るという形で勉強をしていました。友人からは遊びの誘いも多くありましたが、断っていました。

川崎(朋):私は専業主婦でしたので、家事の手を抜かないことが大前提でした。また、子どもが家にいる時間は勉強ができませんので、机に向かえないときは、家事をしながら予備校の講義の音声をひたすら聞いていました。とにかく「ながら勉強」をして、少しでも勉強時間を稼ごうと。スーパーで買い物をするときもずっと聞く、聞く、聞く。これをやってみると、5分あれば意外にいろいろなことができるなと思いました。それからは、30分や1時間ではなく、「5分×○回」という発想で勉強をしていました。

川崎(悟):私は子どもが小さく、妻とも共働きでしたので、私が勉強している間の家事・育児の負担は、すべて妻にかかっていたんですね。最初の頃は週末も勉強したいと思っていましたが、結局はできず、精神衛生上もよくない。そこで、思い切って週末に勉強することをやめました。そのうえで決めた唯一のことは、平日は朝3時に起きて勉強すること。土日は全力で家族サービスをしようと。そうやって勉強の仕方を変えたら、不思議と成績が上がっていったんです。

星野:私は出張も多く、夜はお得意先と飲んだりしていたため、夜はほとんど使えません。そこで、出張時は移動時間を活用し、普段の日は朝4時頃に起きて、始発電車で座って通勤し、始業時間まで会社近くのカフェで勉強しました。年をとると物覚えが悪くなると言われることが悔しくて、いや、たしかに忘れるんですが(苦笑)、忘却曲線を参考に、復習をこまめにするなどの工夫をしていました。

入念な分析と大胆な割切りが合否を分ける? 直前期の過ごし方

司会:皆さん、それぞれに工夫をして時間を確保されてきたのですね。特に1次試験直前期の過ごし方について教えてください。

野見山:王道かもしれませんが、ひたすら過去問をくり返しましたね。平日は1科目、週末は1日3~4科目。まずは過去問を解いて、必要に応じてテキストやトレーニングを行う。実践重視で、後から知識を補充する形でやっていました。模試では一度も合格点にいかなかったんですが、苦手科目で40点未満を取らないようにして、得意科目でカバーできると信じ続けて取り組んでいました。

川崎(朋):直前期は子どもの夏休みで勉強に時間を使えないため、それまでに過去問を徹底的に分析しました。出題領域表を見て、出題傾向と自分の得意・不得意分野を研究し、どこで何点取れば合格点に到達するのか、また正答はもちろん、正答以外の答えもどの点が間違いで、なぜ作問者がその問題を作ったのか、といったことまで考えながらやっていました。そのほか、科目別に目標点数を決め、実際に点になる箇所から重点的に勉強するようにしていました。勉強時間の割に点数にならない箇所は、あえてやりませんでしたね。

川崎(悟):誰しも、7科目全部をやるうちに忘れるというのは同じですので、焦らずにやることです。あとは、過去問をひたすらやること。予備校の答練とは完成度が違うんです。内容も取捨選択して、メインの箇所をやる。完璧主義ではなく、60点取ればいい。

星野:最初の年は、勉強開始から試験まで2カ月くらいでしたので、法務と中小企業政策の2科目で受験しました。このときは法務だけの合格だったのですが、財務・会計のように毎日コツコツと積み上げることが必要な科目と、直前の詰め込みでも何とかなる科目では、攻略方法に違いがあるのかなと思います。

(つづく)

【受験生に役立つ支援事例】

【関連情報】