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目指せ! 中小企業診断士

勉強会運営メンバーに聞く!勉強会の活用方法

取材・文:木下 綾子(中小企業診断士)

【第2回】信州勉強会 中村 剣さん

地方では、同じ県内と言えども距離が離れているため、勉強会を開催するのもひと苦労です。そうした中、6名の歴代メンバーのうち、3名が合格している勉強会が長野県にあります。第2回となる今回は、どのようにして効果の高い勉強会を運営しているのか、「信州勉強会」の代表・中村剣さんに伺いました。

集まるだけでもひと苦労

― 最初に、中村さんのご経歴を教えてください。

中村剣さん

大学卒業後に地元・福岡の銀行に就職し、セイコーエプソンへの転職を機に長野県へ移住しました。現在は、社内の情報共有やナレッジマネジメントに関する仕事をしています。2013年中小企業診断士登録です。企業内診断士ですので、現在は定時後や週末に診断士活動をしており、主に「えんぱーく」(※1)を活動拠点とした地域支援活動を行っています。

― 「信州勉強会」を始めたきっかけをお聞かせください。

mixiの診断士コミュニティで長野県内の受験生と知り合ったのがきっかけで、勉強会を開催することになりました。私も、地元で一緒に勉強する仲間が欲しかったんです。当初は受験生2名だけでしたが、最大で受験生6名にまでなりました。2012年に2名合格、2013年に1名合格し、受験生は現在3名です。

県内には診断士受験生が少なく、まず身近にはいませんし、講師が講義をしてくれる予備校もありません。そのため、東京に比べて診断士試験対策の情報を得られる機会が極端に少ないのです。ですから、勉強会で得られる情報はとても貴重です。

― 長野で勉強会を開催する際の課題は何でしょうか。

1つは、勉強会を開催するほどの受験生が集まらないことです。各種メディアで、中小企業診断士資格は高評価をいただいていますが、他士業に比べると、まだ知名度は高くありません。それは長野でも同様で、受験生もごく少数です。知名度が上がれば、今後は受験生も増えていくでしょう。

もう1つは、距離的制約が非常に大きいことです。県内と言っても、勉強会会場まで片道1時間以上かかる人もいますので、頻繁には集まれません。そうすると、個々が日頃からきちんと勉強することが基本となります。なかなか集まれないからこそ、全員がしっかりと準備して勉強会に臨むようになるのです。

合格しなければ始まらない

― 勉強会は、どのように運営していますか。

私が受験生のときは、勉強会のメンバーと1次試験の過去問を解説し合ったり、一緒に模試を受けに行ったり、2次試験で使う知識を確認し合ったりしていました。昨年は、合格者として2次試験の解き方、勉強の進め方、合格後の診断士活動についてお話しさせていただきました。

2次試験は正解が発表されませんので、どのような勉強方法が良いかはわかりませんし、その受験生に合うかどうかもわかりません。受験生が複数の合格者から話を聞いて共通点を見つけ出し、真似してもらえれば良いのです。どう解釈するかは受験生しだいで、私はとにかく合格するための勉強方法を伝えようと心がけました。とにかく試験に合格しなければ、中小企業診断士としての道は拓けません。本当のスキルアップはそこから始まるのです。

― 「合格するための勉強方法」を具体的に教えてください。

1次試験は科目の難易度が上下しますので、たとえ免除資格があっても、7科目を受けることがリスク回避になると思います。2次試験に直接関係しない科目でも、勉強すれば必ず何かに役立ちます。そして、2次試験はあくまでペーパーテストと割り切り、パターン化するのが良いと考えています。私の場合は、各予備校の模範解答を過去10年分ほど取り寄せて比較資料を作り、解答の共通点や差異をパターン化して覚えました。診断士試験の定石を知ったうえで、本番で臨機応変に対応できる現場対応力として、「柔軟なパターン化」を身につけようと心がけていました。

勉強会で中小企業診断士の世界を知る

― 勉強会に参加するメリットは何でしょうか。

中村剣さん

他の受験生の生の声を聞けることと、合格者や受験経験者の経験談・ノウハウを得られることです。特に、失敗談を先に聞いておくと対策を打つことができますので、同じ失敗を回避できます。

そのほか、合格前から中小企業診断士とのつながりを持てるのはメリットですね。希望があれば、長野県中小企業診断協会の様子や地元の状況もお話しできますので、すぐに地元になじめると思います。合格後には、一緒に仕事ができるかもしれません。

― 最後に、受験生の皆さんへのメッセージをお願いします。

長野県の受験生の皆さん、ぜひ「信州勉強会」にいらしてください。一緒に勉強して、合格しましょう!

全国の受験生の皆さん、合格するとたくさんの素晴らしい出会いがあり、世界が大きく広がります。あきらめなければ絶対に合格できますので、頑張りましょう。合格して、中小企業診断士としてご一緒できるのを楽しみにしています。

― 貴重なお話をありがとうございました。頻繁に集まるのは難しいとしても、やはり勉強会で直接顔を合わせて情報交換するのは、大きなメリットになりますね。

(※1)えんぱーく:塩尻市民交流センター(図書館や市民活動センターなどが一体化した総合施設)の名称

【受験生に役立つ支援事例】

(つづく)

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