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目指せ! 中小企業診断士

勉強会運営メンバーに聞く!勉強会の活用方法

取材・文:木下 綾子(中小企業診断士)

【第1回】ねくすと勉強会 2013年度会長 坂本大輔さん

診断士資格の取得を目指す方々への支援として、有志の集まりにより、いくつもの勉強会が運営されています。今回は、そのうちの3つの勉強会の方々から、1次・2次試験対策として効果的な勉強会活用方法などをお聞きします。
 第1回にご登場いただくのは、1997年に設立された「ねくすと勉強会」で、ギブ&テイクの理念の下、高い組織力で次々と合格者を輩出しています。2013年度の会長を務めた坂本大輔さんに、勉強会運営について伺いました。

キラキラ輝く合格者に惹かれて

― 最初に、坂本さんのご経歴を教えてください。

坂本大輔さん

携帯電話事業者に勤務し、いまはLTEのネットワークを作る仕事をしています。会社で設備投資の検討をする際に、その妥当性を知りたいと思い、中小企業診断士の勉強を始めました。「ねくすと勉強会」には2008年度試験で不合格になった後に入会し、2012年度に合格しました。

― 「ねくすと勉強会」に入ろうと思ったきっかけは何ですか。

2008年度試験で不合格だったのは、受験校に通うだけで満足してしまい、あまり勉強をしていなかったからなんです。でも、不合格とわかったときはとても悔しく、インターネットで今後の勉強方法をいろいろと調べました。そのときに「ねくすと勉強会」を知り、オリエンテーションに参加したのがきっかけです。合格者全員がキラキラ輝いていたのと、勉強会への感謝の気持ちを述べていたのが印象的で、私もここで勉強して合格したいと思い、入会しました。

オリエンテーションが一番厳しかったかもしれません。「予習は必ずしてください」、「やる気のない方は入会しなくて結構です」などとはっきり言われます。私はずっと男子校や男性社会で生きてきましたので、厳しそうなところに惹かれてしまいました(笑)。厳しいことを言ってくれる勉強会のほうが信用できると思ったんです。

― 勉強会の理念はあるのでしょうか。

理念はギブ&テイクです。受験生も運営に積極的にかかわり、勉強内容やペースも受験生が自主的に決める、というのが基本的な考え方ですので、それに対して自分の希望を言えるようでないと、おそらく「ねくすと勉強会」では合格できません。受験生には、「勉強会にギブしてください」とお伝えしています。

また、合格後の1年間は、勉強会運営をサポートすることが掟となっており、それもギブ&テイクの1つの形です。勉強会からもらったものは、勉強会にお返しする。歴代OBの方々が必ずやっていたことですので、引き継いでいかなければいけません。

― 運営はどのようにされているのですか。

役割分担を明確に決めています。運営自体は受験生で、そのサポートをOBが担当します。勉強会では、受験生が5~6人のグループになって議論をしますが、OBはそこにサポートとして入り、受験生の議論が発散した場合に軌道修正をします。

「ねくすと勉強会」では、自分の勉強内容を他人に説明できるくらいまで予習するようにしていますが、予習が足りないと自分の言葉で説明できません。その場合は、「このままで合格できると思いますか?」などとOBから厳しく言うこともあります。

― 受験生が勉強会に参加するメリットはどこにあるとお考えですか。

受験生のメリットは、(1)毎週勉強会があり、モチベーションを維持できること、(2)勉強会の形式が議論主体のため、知識の定着が図られやすいこと、(3)合格者から直接勉強方法や考え方を学べること、 です。合格後もOB同士で診断活動をしたり、研究会活動をしたりしていますので、それらに参加できるメリットもあります。

― 地方で勉強会を開くとしたら、何を真似すれば効果的でしょうか。

受験生だけだと議論が発散しがちですので、合格者がいるに越したことはありません。合格者の意見は、受験生にとっては有益な情報です。複数の合格者の意見を聞けば、共通点も見えてきます。そして、顔と顔を突き合わせて勉強することが重要です。「ねくすと勉強会」では、フェイス・トゥ・フェイスの議論を中心としています。毎週顔を合わせれば、他人の勉強量を肌で感じられ、やる気も継続できます。

「ねくすと勉強会」は、組織の3要素である共通目的、貢献意欲、コミュニケーションを満たしているのです。共通目的は「その年の合格を目指していること」、貢献意欲は「勉強会の運営に参加できること」、そしてコミュニケーションは「受験生やOBとのコミュニケーション」です。

自分にかかわるすべての人に感謝を

― 最後に、受験生の皆さんへのメッセージをお願いします。

坂本大輔さん

1つ目に、昨年の不合格者は、不合格を素直に受け入れてください。なぜ不合格だったのかを振り返るのは難しいかもしれませんが、それが理解できない限り、前には進めません。

2つ目に、合格するまで勉強を続けてください。ある合格者は、合格までに何年かかったとしても、それがその人にとって合格に必要な最短時間だと言っていました。続ければ、絶対に合格できます。

3つ目に、感謝の気持ちを忘れずに勉強してほしい、ということです。さまざまな理由から勉強時間を確保できない人も大勢いる中、勉強できること自体が幸せなことです。感謝の気持ちは、合格後に、自分にかかわるすべての人に返すようにしてください。

― 貴重なお話をありがとうございました。

【受験生に役立つ支援事例】

(つづく)

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