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WEBサイト「診断士受験502教室」クローズに寄せて

文:廣澤 東(中小企業診断士)

【第2回】502教室を振り返る―その2

中小企業診断士受験生のポータルサイト「診断士受験502教室」は先日、惜しまれつつサイトをクローズしました。今回も引き続き、502教室について振り返ってみたいと思います。

合格宣言と階層構造

あるとき、502教室管理人の及川勝永さんから、「皆で合格宣言をしませんか?」という呼びかけがありました。「今年の試験に何が何でも合格する」と宣言し、宣言した人はブログのハンドル名をサイトのトップページに公開されるというものです。

私を含めて何人か集まったところで、居住地と宣言をした順番によって、東西横綱、大関、関脇...と振り分けていきます。私はめでたく、東の横綱に。「横綱が合格しないのは、カッコ悪い」―サイトを開くたびに、私は東の横綱に位置する自身のハンドル名が目に入り、プレッシャーを感じたものでした。

502教室では、受験生は一番上段(通称3階)の「診断士受験生ブログ」カテゴリにリンクされていました。その後、2次筆記試験に合格すると、2階の「もうすぐ診断士ブログ」へ、診断士登録をされると、1階の「診断士ブログ」へ移ります。当時、「合格して、早く1階に移りたい」と、受験勉強のモチベーションが高まっていったのを覚えています。及川さんが考えたこの仕掛けは、受験生→2次筆記試験合格→診断士登録というプロセスを明確に示すことで、「成果の見える化」を具現化したものでした。

合格宣言が「退路を断つ仕掛け」だとすると、3階層構造は「向上心をあおる仕掛け」と言えます。私たち受験生の辛い受験勉強は、502教室のさまざまな仕掛けによって、楽しい取組みへと変わっていったのでした。

2次試験合格、そして502教室キックオフ

2次試験合格まで、私は502教室を通して、さまざまな励ましのコメントをもらいました。そして、たくさんの元気をもらうと同時に、「同じように追い込まれているな」、「ここまでやっているのか」などと、他の受験生が同様に苦しみつつも受験勉強に励んでいるのを知ることで、安心したり、刺激を受けたりしました。

合格発表日、ブログに「合格しました!」の記事を掲載したところ、30ものコメントをいただき、多くの方に見守っていただいていたことを改めて実感しました。私が合格できたのは、502教室で知り合った多くの方々に、自身の力を増幅してもらったことが大きいと思っています。1人で孤独な受験勉強を続けていたら、きっと合格には至らなかったでしょう。

2005年12月の502教室キックオフでは、合格者への金メダル授与と合格者全員のスピーチが行われました。その場で私は、皆さんへのお礼を述べるとともに、こう続けました。

「今後は恩返しのつもりで、できることを少しずつやらせていただきます。皆様の夢が叶うことを祈念いたしております」

このスピーチ以降、私は502教室キックオフの運営スタッフとなります。そして2013年12月のファイナルまで、企画や準備、当日の運営にと、微力ながら携わってきました。その間、年に2回、開催した年もありました。また、募集開始2時間で定員締切になった年も、参加者が100名を超えた年もありました。

ちなみに合格宣言の結果は、東西横綱ともに合格。ほどよいプレッシャーは、合格へのモチベーションとなり得ることが証明されたのでした。

502教室キックオフファイナル

502教室キックオフファイナルの様子
502教室キックオフファイナルの様子

そしていよいよ、2013年12月に502教室キックオフファイナルが行われました。私は幹事団の1人として、企画段階から参加しました。参加者は49名。いつもは受験生が主役ですが、今回の主役は管理人の及川さんと、502教室ユーザーです。大同窓会的な趣向で、歴代の著名ブロガーには個別に開催の案内をし、多くの方にご出席いただきました。

合格年度ごとの代表者からは、「私と502教室」というテーマで3分スピーチがありました。合格者の中には、10年かけて、このキックオフファイナルに合わせるかのように合格した方も。あきらめなければ、誰にでも合格のチャンスがあることを、改めて証明してもらいました。

またサプライズとして、及川さんには特別仕様の金メダルを授与。笑顔で金メダルをかけた及川さんからは、こんなスピーチがありました。

「10年間で、502教室の役割は十分に果たせたと思います。最近では、診断士受験生を応援する別のコミュニティも登場してきましたし、502教室はクローズしても問題ないと判断させていただきました。運営を通じて、貴重な経験をさせていただきました。皆様にお礼を申し上げたいと思います」

【受験生に役立つ情報】

(つづく)

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