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目指せ! 中小企業診断士

中小企業診断士&受験生女子会・Vividyの取組み

取材・文:渡辺 まどか(中小企業診断士)

【第2回】"家庭環境コンサル"を目指し、独学でチャレンジ

― 受験生メンバー・石井瑠美さん

取材日:2011年4月26日

中小企業診断士&受験生女子会・Vividyの取組みをご紹介する2回目。今回から3回にわたって、メンバーインタビューの様子をお伝えします。1人目は受験生を代表して、独学で診断士試験にチャレンジ中の石井瑠美さんにお話をうかがいました。デニムのショートパンツを履いて、いつもの明るい笑顔で現れた石井さん。若さあふれるエネルギッシュな彼女と会うたびに、私はパワーをもらっています。

目指すは、"家庭環境コンサルタント"

石井瑠美さん

渡辺:最初に、自己紹介をお願いします。

石井:石井瑠美です。湘南の調剤薬局で医療事務をしています。高校を卒業してから、転職しながらも8年間続けています。その一方で、通信制の大学の経済学部にも在籍しています。高卒で就職したため、ずっと学歴コンプレックスを抱えていたんです。それで、周囲にすすめられたのをきっかけに、平成22年4月に入学しました。比較的単位を取得するのが難しい学校なので、本格的な勉強は診断士資格を取った後にと考えています。本当は20代のうちに卒業したかったのですが、ちょっと難しそうです。

渡辺:大学への入学と中小企業診断士の勉強を始めたタイミングは、同じくらいですか。

石井:勉強を始めたのは、平成21年2月からで、友人につられて始めたのがきっかけです。将来的には、その友人と薬局の経営をしたいという目標もあるので。その年の1次試験では、3科目で科目合格をすることができました。そして、次の年の1次試験で、残りの4科目に合格できたのですが、2次試験がダメでした。今年は、念のため1次試験の受験も視野に入れつつ、2次試験の合格を目指して勉強中です 。

渡辺:将来の夢である薬局経営をするために、中小企業診断士の勉強をしているのですか。

石井:薬局経営は、どちらかと言うと短期的な夢です。私が本当にやりたいのは、子育てをする親の教育なんです。街中を見ていると、子どもへの接し方が過激な親が多いと感じることがあります。たとえば、子どもに罵詈雑言を投げかけているお母さんがとても多い。そういう場面を見かけると、「子どもがかわいそう」と思ってしまって。子どもの教育にも興味はあるのですが、親子まとめて教育したいんです。家族に対するコンサルティングのようなイメージです。

渡辺:そうした職業の人って、存在するんでしょうか。あまり聞いたことはないですが。

石井:どうなんでしょうね。ただ、私が思い描いているのは、社会貢献的な活動というイメージです。その一方で、薬局経営は収益源だと考えていて、そこで得た収入を使って"家庭環境コンサルタント"のような活動をしていきたいと思っています。

渡辺:なるほど。ビジネスとしての薬局経営と、社会貢献活動としての家庭環境コンサルティングの両輪で行きたいということですね。

勉強を始めて変わったこと

石井瑠美さん

渡辺:そんなことを考えていたなんて、初めて聞きました。将来が楽しみですね。ここで、少し話題を戻してうかがいたいのですが、中小企業診断士の勉強を始める前と比べて、ご自身の中でどのような変化がありましたか。

石井:勉強を始めてから、日常生活の中でも「なぜ」と考えることが多くなりました。たとえば、買い物に行ったお店にお客さんが入っていなかったら、「なぜなんだろう」と考えます。それに、いま勤めている薬局の経営状況もよくわかるようになったので、独立するときに活かせそうだな、と。悪い面で言えば、運動する時間が減ったことですね。もともとは週3回、2時間くらい運動していたのですが、試験が近づくにつれてその回数が減っていき、最終的には自宅で少し筋トレをする程度になってしまいます。

渡辺:石井さんは、キックボクシングが趣味ですもんね。もともと体を動かすのが好きなんですか。

石井:大っ嫌いでした(笑)。でも以前、ダイエットのために本格的に運動を始めたのをきっかけに、好きになったんです。食事制限もしましたが、結構キツい運動をしてダイエットにも成功しました。

渡辺:キックボクシング以外に、料理も趣味ですよね。その女の子らしさ、私も見習わないと(笑)。ちなみに石井さんは、独学で勉強していますよね。多様な学習スタイルがある中で、なぜ独学を選んだのですか。

石井:単純に、お金がなかったからです(笑)。将来の薬局経営のために、資金を貯めなくてはいけないので。独立するための勉強ですからね。ただ、2次試験については、独学だけでは厳しいかもしれません。

渡辺:でも、1次試験は独学で合格しましたよね。石井さんの具体的な勉強法を教えてください。

石井:最初に学習計画を立てたんですが、全然思いどおりにいきませんでした。まず、テキストの内容を理解するのに、かなりの時間がかかったんです。初年度は、過去問まで到達できず、市販の問題集をやるのが精一杯でした。でも2年目は、「受からなくてはマズい」という気持ちが強かったのと、「応援してくれる人に申し訳ない」という気持ちもあって、それなりに自信を持って頑張れました。

渡辺:勉強を始めたばかりの頃は、そもそも勉強すること自体に不慣れな状態だったと思いますが、苦労はありませんでしたか。

石井:何をやっていいのか、よくわかりませんでしたね。テキストを読もうにも、用語がわからないことにはさっぱり理解できませんし。なので、ボイスレコーダーに用語の意味を吹き込んで通勤中に聞いたり、オーディオブックの学習ツールを活用したりしていました。1年目は意味を理解しないうちに聞いていたので、わからないまま終わりましたけど。

渡辺:1年目の教訓を踏まえて、2年目に意識したことはありますか。

石井:2年目は、とにかく過去問を中心に勉強しました。これは、すごくよかったです。ちゃんと勉強を始めたら、経営情報システムにすごくはまってしまいました。自宅でネットワーク構築をしたり、データベースの本を買ったり、アプリをつくろうとしたりと、ムダなことにまではまりそうになりました(笑)。2次試験対策については、1次試験が終わってから受験校の通信用教材を購入して学習しましたが、ダメでした。

渡辺:今年が3年目のチャレンジになりますが、どのような学習を進めていますか。

石井:湘南地域の受験生で集まって、週に1回の勉強会をしています。主に、過去問のディスカッションですね。受験校の模試の後には、インターネットのチャットを使ってディスカッションをします。2次敗退者の仲間は自分より実力があるので、解答のプロセスを聞くことでも勉強になります。独学でやっていると進み具合がわからないので、2次試験対策での独学はキツいと思います。勉強仲間がいることで、受験機関に通わなくても何とか勉強できているんでしょうね。

モチベーションアップの方法、教えます!

石井瑠美さん

渡辺:今年、その勢いで合格することを信じて、今後のビジョンについてうかがいたいのですが、資格を取ったらどのようなことにチャレンジしたいですか。

石井:医療コンサルタントとしての勉強はしたいですね。将来の薬局経営にも活かせますし。あと、本を書きたいです。何の本かは、まだ全然わからないんですけど(笑)。それから、いまの勉強仲間とチームコンサルティングもやりたいですね。せっかく資格を取るのであれば、活かさないのはもったいないですよね。少なくても、実務ポイントはちゃんと稼ぎたいです。

渡辺:女性の受験生はまだまだ少ないのが現状ですが、石井さんがPetit-Vividyに入ってよかったと思うことは、どのようなことですか。

石井:女性の知り合いが増えたことです。それに私の場合、家庭環境のコンサルティングをしたいので、子育てしながら勉強している人や男女共同参画に取組んでいる人に出会えたのも、とてもよかったですね。

渡辺:私自身、Vividyはゆるいつながりであっていいと思っているんですが、せっかくこれだけ女性が集まっているわけだから、何かみんなでできるんじゃないかという考え方もありますよね。そういった意味で、Vividyに求めることはありますか。

石井:家庭環境のコンサルティングを、メンバーと一緒にできたらと思います。個人的には、離婚率を下げたいという思いがあります。さまざまな家庭を見ていても、子どものことを考えると、父親と母親の両方がそろっていたほうが、バランスがいいと思うんです。実際のコンサルティングにあたっては、まず母親側からアプローチしていく必要があると考えていることもあり、男性と取組むイメージがわかないんですよね。なので、Vividyのメンバーと取組みたいなと。ファイナンシャルプランナーなどの、他の有資格者とのコラボレーションもできたらいいですね。

渡辺:では、中小企業診断士になってからは、Vividyの中でどのような役割を担い、どのようなことをしたいと考えていますか。

石井:何かを企画したいです。影響を受けやすいタイプなので、メンバーにいい流され方をしたいですね。それと、子どもを持つお母さんの勉強法やメンタルコントロールに関するアンケートをとって、それを共有できたらいいですね。情報収集やテストマーケティングの場にしたいです。私にとって、Vividyという存在があるだけで、モチベーションが違ってきます。

渡辺:石井さんも受験生という立場ではありますが、同じように中小企業診断士を目指している受験生に、メッセージをお願いします。

石井:今年、合格しましょう! 私が勉強をするモチベーションは、「勉強をしなかったらどうなるか、しないとどうなるのか」を考えることです。やらないことにも必ずメリットはあると思うのですが、この先そのメリットを選択するとどうなってしまうかを考えて、「やっぱりやらなくちゃ」って思うんです。なので、くじけそうな人はそんなことを考えながらモチベーションを上げてもらって、一緒に頑張りましょう!

(つづく)

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