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目指せ! 中小企業診断士

「目指せ!中小企業診断士」×月刊『企業診断』「伝説の合格者たち」 コラボレーション企画・座談会 合格の鉄則は自らの診断士像を描き、信じ抜くこと

取材・文:堀切 研一(中小企業診断士)

【第1回】中小企業診断士を目指したきっかけ [1]

参加者:鈴木孝史/黒澤元国/斉藤初和/中尾桂子(発言順)
取材・文:堀切 研一(中小企業診断士)

取材日:2009年10月4日

今回の「目指せ!中小企業診断士」は、(株)同友館・月刊『企業診断』連載中の「伝説の合格者たち」とのコラボレーション企画として、座談会を行いました。難関の中小企業診断士試験を「独自の発想」や「不屈の精神力」でくぐり抜けてきた「伝説の合格者たち」4名にご登場いただき、診断士試験に必要とされるコンピテンシーについて語っていただきました。

中小企業診断士との出会い

司会(堀切):本日司会をさせていただきます、堀切研一と申します。よろしくお願いいたします。月刊『企業診断』で、「伝説の合格者たち」という連載を担当させていただいておりますが、今回は「目指せ! 中小企業診断士」とのコラボレーション企画として、以前取材をさせていただいた「伝説の合格者」の皆さんにお集まりいただきました。

まずは、自己紹介からお願いしたいと思います。では、鈴木さんからお願いします。

座談会の様子
座談会の様子

鈴木:鈴木孝史と申します。大阪で中小企業を経営しております。

中小企業診断士を目指したきっかけですが、以前勤めていた会社の経営コンサルタントが中小企業診断士だったんですが、話を聞いていても、どうも腑に落ちなかったんです。でも、私は新人で、意見を言える立場ではなかった。そこで、自分も資格を取って「私も持っています!」と言ってやろうと思ったんですね。そんなことから、中小企業診断士を目指しました。

実は、1980年に1次試験に合格しましたが、2次試験に落ちて、そのまま仕事も忙しくなる中で、受験をあきらめてしまったんですね。それから26年経ち、引退後の道を考えたときに、北海道に移住して地元の人の役に立ちながら仕事をしたいと思うようになりました。経営者としてずっとやってきましたが、自分のスキルや能力をすぐにわかってもらうためには、やはり資格が必要だと思い、再度挑戦することにしたんです。

司会:時間が経ってから2度目の挑戦をされたのは、とても興味深いですね。 それでは黒澤さん、お願いします。

黒澤:黒澤元国と申します。埼玉県の秩父商工会議所におりまして、経営指導員として、地元の中小企業の経営支援を行っています。また、埼玉県広域専門指導員として、創業や経営革新のアドバイザーもさせていただいております。

以前は、流通業界で働いておりました。中小企業診断士資格の受験は、新聞の折り込みチラシをみて関心を持ったのがきっかけです。1次試験は平成13年からすべて合格しているのですが、2次試験は5回落ちまして、6回目の挑戦で合格することができました。あれだけ苦汁を飲んだ2次試験ですが、不思議なことに、合格年度は受験校の答案演習で、年間を通して全国1位をとることができました。それまでの年とは明らかに、取組みも結果も違いましたので、そのときつかんだものを中心にお話しできればと思っています。

司会:全国1位ですか。それはすごいですね。では斉藤さん、お願いします。

斉藤:斉藤初和と申します。私は社会人になって3年目で、証券会社に勤務しており、入社以来、引受審査部で仕事をしております。会社が社債や株式を発行する際に当社で引き受けて投資家に売るのですが、投資家に売るだけの信用力があるか、投資家に向けた十分な情報開示がなされているか、などを審査します。

専門性の高い部署なのですが、入社1年目に自分にビジネスの基礎的な知識が不足していることを感じて、中小企業診断士の資格取得でスキルアップしたいと思ったことがきっかけです。実務にかかわるあらゆることを広く勉強できるし、もともと企業経営に興味があったことも、中小企業診断士を目指したきっかけとして大きかったですね。今やっている仕事にも近いですし、実家も自営業なので、勉強には入りやすかったです。

司会:入社1年目から勉強を始められたというのは、とても意識が高いですね。 それでは中尾さん、お願いします。

中尾:中尾桂子と申します。私は名古屋にある旅行の専門学校に2年間通った後、アメリカの旅行会社に就職しました。10年勤務しましたが、会社の業績が悪化したこともあり、キャリアを見つめ直すいいタイミングと思い、日本に戻って派遣として鉄鋼商社に入りました。しかし、市況の浮き沈みが激しい業界で、自分の将来に不安を感じて......。結論としては、世の中のお金の流れも、人々がどうやってお金を稼いでいるのかもわからないことが問題なんだ、と気づいたんです。

そんな中、新橋を歩いているとき、サラリーマンが通りすがりに、「これからは中小企業診断士だよな!」と言っていたのを耳にしたんです。「それって何だろう?」と思い、家に帰ってインターネットで検索し、予備校の説明会に出席することにしました。

司会:サラリーマンの通りすがりのひと言がきっかけですか(笑)?

中尾:そうなんです(笑)。そのまま申し込みをして、数日後に段ボールが届きました。ぎっしり教材が詰め込まれているのにびっくりして、本当に尻もちをついてしまいました(笑)。返品しようかとも悩みましたが、教科書どおりに勉強をしたら、今の不安は取り除かれるんだ! と思い、中小企業診断士の勉強を始めようと決めました。