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目指せ! 中小企業診断士

荒牧裕一さん(荒牧総合研究所代表・中小企業診断士)に聞く 中小企業診断士資格――その魅力を探る

取材・文:株式会社同友館編集部

【第3回】あなたに合った他資格を見つけよう!

取材日:2009年7月1日

中小企業診断士以外の資格を取得すると言っても、ただとればいいというわけではありません。自分に合った資格を、きちんと目的を持って選ぶことが重要になります。最終回となる今回は、その選び方のポイントを伺いました。

中小企業診断士と相乗効果のある資格

荒牧裕一さん

― ダブル・トリプルライセンスを目指す場合、どのようにして資格を選んだらよいでしょうか。

荒牧:まず考えられるのは、中小企業診断士の学習と相乗効果のある資格でしょうね。私の場合、情報処理技術者試験と並行して勉強しましたが、特に「システムアナリスト」(現在の「ITストラテジスト」)は、当時の中小企業診断士の「情報」部門の2次試験と重なる部分が多く、効果的に勉強できました。

― 「ITストラテジスト」は、かなりの難関資格ですよね(笑)。もう少しハードルの低い、1次試験向けの資格で、おススメのものはありますか。

荒牧:私の受験生時代は、「商業」部門の受験生がよく、「販売士」を受験していましたね。いまは、経営法務については「ビジネス実務法務検定」、経営情報システムについては「ITパスポート」、「基本情報技術者」、財務・会計については「ビジネス会計検定」といったところでしょうか。「ビジネス会計検定」は、商工会議所が最近始めた試験で、知名度もまだ低いですが、3級でもキャッシュ・フロー計算書が出題されるなど、かなり役に立つ資格だと思います。

「実務経験をアピールできる資格」が最強

― 自分の専門分野をアピールするうえで役立つ資格としては、どのようなものがあるでしょうか。

荒牧裕一さん

荒牧:何と言っても、自分の実務経験に合致した資格でしょうね。「中小企業診断士+他資格+実務」をアピールできるという点で、最強になります。

私の場合、会計資格(税理士科目合格、米国公認会計士、建設業経理士)がこれにあたります。私は、建設業専門の信用保証会社に勤めていたので、支店時代の仕事の大半が保証審査でした。流動比率、固定比率といった財務比率だけでなく、資金運用表(キャッシュ・フロー計算書に類似した計算書)も使い、生きた財務分析を経験してきました。その経験と知識をアピールするのに、資格が役立っていると思います。

また、先に述べたとおり、建設・不動産業に関する専門性をアピールするために、マンション管理士や福祉住環境コーディネーターの資格も取得しました。本当は、建築士等の技術系資格がとれればいいのですが、受験資格が厳しいこともあって断念しました。皆さんも、ご自身の実務経験を大事にして、それを最大限に活かせる資格を探していただきたい、と思います。

― なるほど。保有資格の多さばかりに目が行きますが、1つひとつの資格取得の裏には、さまざまなストーリーがあったのですね。参考になりました。
では、最後に、今後の抱負をお聞かせください。

荒牧:まずは、来年から受験する司法試験を頑張ることですね。もちろん、司法試験に合格しても、中小企業診断士の業務は続けていきます。

また、ITの分野は進歩がめざましいので、以前合格した情報処理試験を再度受け、知識のリニューアルを図っていくつもりです。今春も、16年ぶりに受けたシステム監査技術者試験に無事、合格しました。秋にも、ITストラテジスト試験を受ける予定です。

― 資格の取得数は、ますます多くなりそうですね(笑)。くれぐれもおからだを大事に、頑張ってください。
本日はお忙しい中、ありがとうございました。

(おわり)

プロフィール・会社概要

荒牧裕一(あらまき ゆういち)
昭和40年愛知県名古屋市生まれ。同志社大学法学部卒業後、建設・不動産関連企業に就職。退職後、平成12年荒牧総合研究所を開業し、建設業経営の支援やITコンサルティング、各種セミナー講師、受験指導を中心に活躍中。『貸金業務取扱主任者「超重要」予想問題225』等、著書多数。

会社名 荒牧総合研究所
代表 荒牧裕一
所在地 大阪府大阪市中央区鎗屋町1-3-10-801
TEL/FAX: 06-4794-0301
E-mail: office@aramaki.com