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企業内診断士座談会 -診断士としてのもうひとつの活躍の仕方

司会:村橋 保春

【第6回】これから診断士を目指す人たちへ

司会:村橋 保春
参加者:大津 武宮沢 勲原田 洋一

取材日:2009年2月2日

司会:これから診断士を目指す人たちへのメッセージをお聞かせいただけますか。

診断士を目指す人たちへのメッセージ

宮沢氏:最近は若い人たちで受験される人が多いと聞いています。

原田氏:就職の際に有利になるというのも背景にあると思います。それと合格するためには受験テクニックも必要だと思いますので、実務経験の少ない若い人たちにとってもあまり不利でないように感じています。

大津氏:若くないと合格しにくくなっているとも聞きますね。学術レベルの高い設問が多くて、大学院レベルの経済学ですとかも必要になってきているようですね。

宮沢氏:私はもっと、企業が診断士を取るように奨励したらいいと思います。30代の前半で診断士を取ると、活力もあるし、知識も持っているし、会社の経営の改善に大きな役割を果たすことができるようになると感じています。

司会:そうした若手社員が経営にいろんな意見を言い、採用不採用は別にして経営サイドがきちんとした対応をしないことで、やめていくようなことがあるかもしれませんね。

原田さん・宮沢さん・大津さん

宮沢氏:それこそ、経営が試されているのだと捉えるべきですね。きちんと考えて申し出た内容について、経営者サイドがしっかりと対応できないのであれば、それは経営が十分に機能していないこととなります。不十分な経営しかしていない企業は、従業員から支持されなくなる、そんな緊張感が必要だと思います。

大津氏:繰り返しになりますが、ビジネスマンとして世に出ることを考えているのであれば、診断士資格を取ることができるかどうかは別にして、少なくとも勉強し受験する程度はしてほしいですね。

宮沢氏:診断士資格をとって独立するかどうかは別にして、資格を目指す人の多くは企業に勤めている方が多いと思います。そうしたときに必ず意識しておいてもらいたいのが、企業というのは整備された制度や事業に関わる取り組み方などとても大切な考え方が数多くあるので、しっかり吸収しておいてほしいということです。

診断士の勉強をしながら、合格のためだけの勉強だけをするのはもったいない。自分の会社に当てはめてみてこの考えかたは正しいのかなとか、考えていくことが大切だと思います。疑問に思ったことは、財務だとか人事だとか、会社の中で積極的に聞いて回ることができますよね。

実際、転職してみてわかったのですが、中小企業は人事制度や教育制度が整っている会社は本当に少ない。企業が大きくなると、こうした状況は必ず問題になる。大企業はこうした問題を潜り抜けてきているから、一度解決している。このノウハウは非常に大切だと思います。

司会:企業は確かに情報の宝庫ですね。

宮沢氏:診断士のネットワークはありがたいなあと、なってみて思いますね。ネットワークがすっと広がり、いろんな情報を手に入れることができる。これは普通の会社員ではできないことですね。診断士という個人個人が相互にネットワークを持ち合う強みですね。

わからないことがあれば診断士仲間にメールを打てば、必ずなにがしかの情報を得られる。診断士であるということで、相互に一定レベルの信頼感がそこにあるからだと思うんです。

もちろん、逆もあって、問いかけを受けた場合にはきちんと対応しないと信頼されなくなることもあるので、そこはしっかりしていないとだめですね。

司会:企業内診断士として、診断士のネットワークを広げる方法についてお聞かせいただけますか。

大津氏:私は診断協会の中のある研究会の代表をしています。これ以外にも複数の研究会に入っており、やはり研究会を通じて、ネットワークは広がりますね。

研究会では専門家をお呼びしていろんなお話を伺います。やはり勉強になり、刺激になります。企業内診断士も、企業内に引きこもるのではなく、積極的に出て行くことを心がけてほしいですね。

原田氏:企業内診断士であっても「土日ぐらいは企業外で診断士らしい活動をしたらいい」と話される人もおられます。確かにそうだと感じています。

宮沢氏:最近、ある研修に参加したのですが、若い人たちの知識欲やスキル向上欲は驚かされるものがあります。学歴や所属企業、知識レベル等を聞くとそれだけですでに十分すごいのですが、参加者はみな本当に真剣に自分のスキルアップに努めています。これから、こうした傾向は強まっていくものと思います。診断士であるかないかでなく、誰もが努力し、ネットワークを広げていくことが大切だと考えます。

中小企業は企業内にあまり人がいませんから、とにかくいろんなことをどんどんやらなければならない。私の場合も、転職後すぐに海外出張に同行し、バイヤーのようなことも経験しましたが、これが中小企業のあり方なのだと実感しました。そうした活力がないと企業は伸びないのだと思いました。

中小企業診断士は経営者にコンサルティングをすることが多いわけですから、そうした迫力に十分対応できるような実力を培うことが大切ですね。

司会:皆さん、長時間にわたり、お話をお聞かせいただきまことにありがとうございました。企業内診断士にとどまらず、診断士としてのあり方について大いに参考になるヒントをいただいたと存じます。今日はどうもありがとうございました。

(おわり)