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企業内診断士座談会 -診断士としてのもうひとつの活躍の仕方

司会:村橋 保春

【第4回】企業内診断士を選んだ理由 (2)

司会:村橋 保春
参加者:大津 武宮沢 勲原田 洋一

取材日:2009年2月2日

独立診断士に思うこと

宮沢氏:独立診断士をされている方は、生活のためにコンサルティングをしなければならない側面も出てくるように感じることがあります。原田さんのように、組織体の中でコンサルティングを行なうとのどんな風に違うのかなあと思っています。

独立するとかなり無理をする仕事もしなければならないように思えるのです。原田さんの場合には、ある程度納得したうえで仕事をされていると感じています。

原田氏:ええ、そうですね。

宮沢氏:生活感、生活しなければならないといった感じは、隠そうとしても滲み出してくると思います。そうしたことを考えると、私はある程度企業での経験をつんでからその成果をコンサルティングで生かせる余裕がもてる状況になってから独立してみたいと思います。

司会:若いうちに、生活の糧として診断士を行なうときは、まだまだ名前も売れていませんので、自分を前面に出す、ギラギラとした人も時におられますね。そうすると相手も引いてしまい、いい関係を築けない。

大津氏:長い付き合いにしたいと考え、情報やノウハウを小出しにする人もいます。そうする気持ちもわかりますが、相手もわかってしまいますよね。

司会:独立すると、いろんな意味で厳しい環境の下に置かれることとなります。独立に関するハードルとはどのようなものでしょうか。

大津さん

大津氏:先ほどの宮沢さんの話と同じく、まずは収入ですね。長い期間、自己を管理し、クライアントを管理することは相当難しいと思います。会社にいると、いろんな部門がサポートしてくれますが、独立するとそうもいかない。

来る仕事を断る勇気を持つのも難しいと思います。知り合いの診断士で四六時中仕事をしている人もいますね。

宮沢氏:私は、なにかの事業を立ち上げることはあるかもしれませんが、診断士の資格で独立することは今もところ考えてはいません。

ただし、ハードルという観点でいうと、ひょうひょうと診断士をやられている人も知っていますので、そうハードルが高いとばかりはいえないと思います。こんな感じでも診断士業務がやれるのだと感じる場面もあります。

大津氏:私はマネジメントをしたいと思っています。当面は企業内でマネジメントにかかわっていこうと思っていますが、将来的に企業内でのマネジメントの場面が少なくなった場合には、中小企業診断士としてコンサルティングを行なっているかもしれませんね。

司会:選択肢が少なくなり、その中に独立診断士という選択肢があればそれを選ぶといった感じでしょうか。

原田氏:独立診断士をあこがれているかといえば、そのようには感じていません。ただし、企業内診断士は「診断士として独立できない者」として見られているような印象を受けることがあります。診断士の資格保有者の多くは企業内診断士であることから、企業内診断士のあり方を考える必要があると感じています。

宮沢氏:独立診断士を診断士のゴールとしているところは問題かと感じます。以前は診断士という名前がコンサルティング業務においてある程度大きなイメージがありましたが、今はMBAなど、同様に評価を受ける資格が増えてきています。診断士のあり方を独立診断士というひとつの目標に区切ることは、必ずしもいいことかどうか、考えるときが来ていると思います。

司会:資格制度に関しては、常に時代に適合した形で変革されていくものかと思います。企業内診断士も、積極的に評価、活用されることが求められる時代になっていけばいいですね。

(つづく)