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企業内診断士座談会 -診断士としてのもうひとつの活躍の仕方

司会:村橋 保春

【第3回】企業内診断士を選んだ理由 (1)

司会:村橋 保春
参加者:大津 武宮沢 勲原田 洋一

取材日:2009年2月2日

司会:こうしてお話を伺うと、皆さん、診断士という資格をうまく活用しておられるようですね。

少し話を混ぜ返すようですが、資格を取ろうとしたとき、当時の勤務先はどんな感じでしたか。私の経験で申し訳ないのですが、資格勉強するほど仕事が暇なのか、資格取得して独立でもしたいのかなど、会社への忠誠心を問われるような感じはありましたが......。

企業内で診断士はどのように見られているか

原田さん・宮沢さん・大津さん

大津氏:資格取得当時の会社は、取得してもあまり何も感じてもらえなかったですね。そんな資格があるのか、といった感じで、特に祝い金などの制度もなかったと思います。仕事柄、建築や施工に関する資格に注目していましたね。

原田氏:資格取得当時の会社は、技術系のコンサルティングを行なっていましたので、私が資格取得した折に会社としてどのように扱えばよいか議論になったそうです。上司が経営コンサルティングに関心があり、資格の重要性を訴えてくれたおかげで認められ、結局は資格手当も支給されることになりました。

司会:それは良かったですね。

宮沢氏:私が聞いている話では、中小企業診断士やMBAなどの資格を取った社員が、続けて退職するようになると、会社のガードが固くなるようです。

ただ、先にもお話したように、会社の中で勉強するには、中小企業診断士は結構いい資格だと思います。

司会:それでは、次に、企業内診断士を選んだ理由、そして診断士資格の活用状況についてお話しください。

宮沢氏:原田さんはコンサルティングファームにおられるので、一番直接的に資格を活用できる立場にあるのではないですか。

原田氏:資格取得時に学んだことはベースになっているといえます。ただ、受験のときの知識と実務上必要な知識は、かなり差がありますので、日々勉強して、ケースごとに経験を積み、実務に生かしているというのが実態ですね。

企業内診断士を選んだ理由は、逆に言えば独立まで踏み切れなかったというのも理由にあります。現段階でもそうですが、独立は視野に入っていません。

企業に勤めるコンサルタントと比較すると、独立すると経営者としての役割が加わりコンサルティングだけに集中できないように感じています。当面は、コンサルティングファームの一コンサルタントとして、コンサルティングに専念していきたいと考えています。

大津氏:私自身は、コンサルティングをしたくて中小企業診断士になったイメージがありません。当社では業務としてコンサルティングもあります。しかし、私は実業のほうが面白く、そうした業務に携わっていたいと考えます。

宮沢氏:私は前職からの転職に当たり、すぐに今の会社に移らず3ヶ月ほど間を空けておりました。ぷらぷらしていると、診断士仲間から仕事を手伝ってほしいとの依頼を受け、すこし手伝っていました。ちょっと下世話な話ですが、そのときの報酬を1年間で換算すると結構な金額になりました。一瞬、独立して診断士を続けることもあるのかなと思いましたが、とても60才までこうした仕事のやり方が続けることができるとは思えず、考え直しました。

それと、私はどうしてもものづくりに関わりたい、完成形を確認したいと考えてしまいます。コンサルタントは「こうしてくださいね」とはいえても、それを実行するかどうかは相手に任すしかない。こうしたところが、どうしてもコンサル専業に踏み込めないところですね。もう少し年齢を重ねると、そろそろコンサルもいいかなと考えるかもしれませんけどね。

今の会社に入って、新規事業として飲食事業を担当しました。その飲食事業のうちカフェ部門の業績が急激に伸びています。実はコンサルタントにはいってもらったのです。この人は、中小企業診断士であり、かつ、事業としていくつものカフェをやっておられます。なぜこの方のコンサルティングが有効だったかと考えると、やはりしっかり実業を経験して来られているからだと思います。例えばメニューでも、これは売れる、これは売れないという判断が的確にできる。この点が重要ですね。

将来、こうしたコンサルティングができるのであればやってみたいですね。

大津氏:私の知り合いで、高齢にもなり心臓を悪くして、事業を最前線で引っ張っていく体力や資金調達のパワーはもうないのだけれども、飲食店や通販に関していろいろなアイデアを持っている。そうしたアイデアを活かして事業をしたい人がおられたら、お貸ししますよといったコンサルティングをされている方がいる。

企業内でいろいろを経験と積み、ある程度に時期に、事業経験を踏まえたコンサルティングをする。企業内診断士のひとつの方向性といえますね。

司会:企業内診断士を選んだ理由として、まだまだ事業に近いところで活動していたいというのが大きいのかもしれませんね。

(つづく)