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女性診断士座談会 -女性の強みをコンサルティングに活かす

司会:村橋 保春

【第2回】現在の活動、女性ならではの活躍

司会:村橋 保春
参加者:八木 田鶴子高重 和枝溝口 暁美

取材日:2008年11月22日

司会:それでは、現在どのような活動をされているのか簡単にご紹介ください。

診断士としての仕事あれこれ

八木氏:今は、企業のコンサルティングや、企業研修、セミナーの講師としての仕事が半々ですね。

溝口氏:私も、研修講師と起業・経営相談の半々です。
 ですが、診断士仲間と独自にグループを組んで、自治体が行なう創業セミナーなどを手がけたりもしています。

高重さん

高重氏:私は、行政関係の仕事が多いですね。
 自治体の職員研修のほか、市民参加や市民協働の計画づくりや地域経営のコーディネーターの仕事をしています。
 また、行政が支援する、中小企業、ベンチャーなどの経営支援の仕事を手がけています。

司会:女性診断士としてなにか特別な仕事があったりはしますか。
 なにか女性診断士であることでプラスになったことがあれば教えてください。

女性診断士ならでは活躍

八木氏:そうですね。
 中小企業診断士の社会のなかで、女性はまだ少ないですから、女性であるだけでめずらしいといえます。
 ですから、女性という強みを活かすことのできる仕事はけっこういただいたりしています。
 資格取立てのころに、そういった理由でカラーコーディネーターやカウンセラーの雑誌の記事を書く仕事に声をかけていただいたこともありますしね。女性だと目立つんですよ。目立つことは強みになりますね。今でも、女性経営者の企業やブティック、美容院、レストランなどの診断依頼はわりと多いですね。

司会:診断士の世界で女性は希少性があるんですね。溝口さんはどうですか。

溝口氏:確かに、女性の希少性はありますね。
 私が独立した当時は、ちょうど女性起業セミナーといったものが多くて。
 そういったものに優先的に声をかけていただいています。

司会:女性関係のセミナーには、引っ張りダコというわけですね。

溝口氏:そうですね。
 それに、女性の方からのサロンなどの開業相談といった、男性診断士にはわかりづらい内容のものもありますし。
 そういった仕事に対しても女性ということで声をかけてもらいやすいです。
 そこからまた次の仕事にもつなげることもできますし。

司会:きっかけになるところで、女性ということを強みにできるわけですね。
 女性の方は、やっぱり女性の診断士に相談したいものなんですか。

溝口氏:女性の考える事業のスピードだとか、規模というものは、男性の考えるものとは一線を画していると思います。
 事業を実施するに当たり借金しなきゃいけない、融資しなきゃいけないといった話になった途端に、男性診断士に相談すると、会社をつくるだとか、社債の発行といったような話になりがちなんですね。
 でも、女性相談者のかたは、本当は借金とか融資とか、そうした方法ではなく、別の方法でやりたいと思っているんですね。
 そういう場合には、やはり女性同士のほうが相談しやすいと思いますね。
 私たちが扱っているところは、行政の無料相談窓口なので、相談者の方は、まずは自分の持っている技術を独立してやりたいといった方が多いんですね。
 そういった場合には規模の小さい、自分ひとりでのスタートを目指している方が多いので。
 そういった相談者には、女性診断士のほうがより事業に見合った提案ができると思いますね。
 また、男性の経営者からも商品を女性の視点から見た意見なども聞かれることもありますね。

司会:では、今の仕事についておはなしいただけますか。

八木さん・溝口さん

八木氏:私は、会社を設立して仕事をしていますが、基本的には一人で活動しています。
 自分でやり切れないときには、ネットワークを活かして他の仲間たちと一緒にやったりすることも多いです。
 会社として、私はそんなに大きな規模にしなくていいな、と思っています。
 社員を抱えるとか、売り上げを何億にするとかということは全然考えていませんね。
 自分のやりたいことが継続して長くできればいいなあ、と思ってやっています。

溝口氏:私は、今個人で活動しています。
 将来会社にすることもあるかもしれませんが、八木先生のおっしゃたようにそんなに大きくしたいと思っていません。
 経営者になるか、プレイヤーでいたいか、どちらを取るか考えたときに、やっぱりプレイヤーでいたいと思っていますね。

高重氏:私の場合は、経営者とプレイヤーとを区別したら経営者のウェイトが高いです。
 でも、そのなかにも、自分のプレイヤー部分というものを必ず持っていて、組み合わせています。
 将来的には、もう一歩進めて総合的に物事を見渡せるプロデューサーになっていきたいですね。

司会:そういった意味では規模感をお持ちなわけですね。

高重氏:そうですね。
 ただ、規模感といっても、売り上げだとか、従業員の数だとかというものは意識していません。
 社会的影響力の大きいものということを意識しています。
 そのための、教育だとか人財づくりをどうあるべきか、ということを考えています。
 そういう意味で、今は意図的に人脈とお付き合いを広げています。
 いろいろな人たちと接していくなかで、メニューや教材づくりを考えたりしていますね。
 私の会社名のテラはラテン語で「地球」という意味です。地球を意識していろいろ考えてやっていくと帰結するところは地域なんですね。
 大きな目標である、地球とか、地域とかをきちんと意識しながら、現実の問題に取り組んでいく仕事をやっています。

(つづく)