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新人中小企業診断士座談会―夢を現実につなげる診断士資格

司会:村橋保春

【第3回】新人診断士として

司会:村橋保春
参加者:村上知也梨子田桂子吉村信行

取材日:2008年09月07日

司会:皆さんは診断士としてはまず第一歩を踏み出したところです。皆さんがこれから診断士という資格をどのように活かそうとお考えかお聞かせください。また、これから診断士を目指す方々に対してアドバイスをお願いします。

広がる研究会ネットワーク

村上氏

吉村氏:私は定年後の常勤嘱託職員でありますので、9月末で会社を辞めて独立する予定です。これからは福祉、地域おこしなどの分野で活躍したいと思っています。仕事に行き詰っている人が多いので、自分の経験から仕事のやり方などを教え、悩みを解決するお手伝いができればと思っています。

診断士になってから知ったことですが、中小企業診断協会の中には、60の研究会があります。どれも会費が一般的なものに比べて安く、先輩診断士のセミナーなどを受けることができるので、いくつかの研究会に入っています。これまでは異業種交流会に参加したことがありましたが、長続きしませんでした。こうした研究会はとても充実しています。研究会では会社事例を数多く学ぶことができ、本当の意味でのネットワーク作りを果たすことができます。メーカーは診断士のニーズをあまり強く感じないことがあると思います。しかし、もっと早く研究会のことを知っていたら、診断士に早くなって、会社の仕事にも活かせたと思います。この研究会に出会ったことは診断士になったひとつの成果だったといえます。

中小診断士に限らず、得意だったことをやればいいと思います。健康であれば、多分これからの人は男でも80歳まで生きることができるでしょう。社会にかかわりを持つという意味で仕事を続けるには、資格があるとよいと思います。会社勤めは自分が自分史の主役として仕事をすることは難しいかもしれません。しかし、資格を持ち独立すれば、自分自身が自分史の主役となることが可能になると思います。

ベテラン診断士の指導を受けて

梨子田氏:診断士登録後、実務補習で指導を受けた先生からご紹介いただいた仕事を中心に活動してきており、今後も引き続き実務経験を積み重ねていきたいと考えています。

また、新人診断士でも指導員の先生などベテランの先生とのつながりが希薄で情報が不足しているケースがあることを知りました。そこで、6月に診断協会の東京支部に懇話会の申請・登録をしました。この懇話会では、研究会のようにきちんとしたテーマを設定し研究を重ねるということはせず、新人とベテランの情報交換の場として育てていければいいと思っています。

また最近、食品メーカーに対する診断活動に携わり、社長の前で発表をする機会を得ました。食品の分野は、女性のほうが比較的食べ物を作ることが多いことから周囲から私に合っていると言われたこともあり、当面、「食」を中心に活動をしていきたいと思います。診断士の更新に際してはポイントが必要となりますが、このような活動を通じてポイントを取得できたことがうれしかったです。

合格することが最終目標ではないと思います。受験生の皆さんも、合格を目標とせず、ぜひ「より良い診断士」を目指して頑張っていただきたいと思います。試験に受かるのはあくまでも通過点であり、引き続き勉強を重ねていくことが大切だと思うからです。

その会社のいい点を探し出して認識できるようにすること、その会社の強みをきちんととらえてあげること、そういったことのできる診断士を目指したいと思います。

梨子田氏

診断士仲間で協力し合う

村上氏: 当面は企業内診断士としての活動のほかに、勉強会への参加や、参考書を作るといった教育分野での活動を行っていこうと考えています。人に教えることは面白いです。まだ診断、指導業務がどんどん依頼される状態ではありませんので、貪欲に何でもやってみようと思います。診断士更新時に必要なポイントがこうした業務を通じて増えることもうれしく感じています。

診断士としての目標は、人に役立つことが第1のテーマであり、皆がハッピーになる方法を見つけ出したいと思います。ちょっとした視点で、経営者にアドバイスすることによって、そこで働く人たちが楽しく仕事させてあげることができるのではないかと思っています。

一方で、診断士は世間であまり認識されていないように感じています。もっと「診断士」という資格を的確に知ってもらえるように、情報発信して欲しいと思っています。

受験生へのメッセージとしては、受験校の費用、時間がかかったので、単純に合格するまで諦めないでと言っていいか悩むところです。実際、資格取得のために我慢しなければならないことはたくさん発生します。しかし、資格を取得しないと何も始まりません。ただやみくもにやるのではなく、資格取得後のことを考えて取り組んで欲しいと思います。

診断士は他の士業よりも、診断士同士が協力し合うことができます。足りないところは互いに補完することが可能です。チームワークで取り組まないと多種多様な社会についていけません。どのようにネットワークを作るかが重要になると思います。診断士の勉強をしている人、診断士の方は情熱のある人が多く、非常に集まりがいいので、多種多様なネットワークが構築していけると思います。

司会:皆さん、長い時間お話をお聞かせいただきありがとうございました。座談会の冒頭にお願い申し上げたとおり、本音のお話をお聞かせいただけたと考えております。診断士受験を単に資格取得を目標することなく、その先にある診断士の活躍をしっかりイメージすることこそが、厳しい受験を打ち勝つヒントかと感じました。

皆様の今後のご活躍を心から期待し、合格者座談会を終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。