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新人中小企業診断士座談会―資格取得で人生の新しいステージへ

司会:福島 正人
参加者:穐本 仁 /  金井 啓 /  新木 啓弘 /  毛利 真希子

【第7回】中小企業診断士合格後の活動報告

実践のなかで実務を勉強中

司会:今度は診断士合格後について聞いていきましょう。新木さんはどんな活動をされていますか。

新木:特に大きな動きはないのですが、とりあえず会社で役に立てるようにということで、そこは自信が持てたと思います。アウトプットをどんどんしていこうと思っております。

司会:今やっている仕事で使っていこうということですね。

新木:そうですね。それと、企業内でいながらでも、執筆活動やセミナー講師、土日は商店街のお手伝いに参加することなんかは出来ますので、そこからはじめています。そこから得た経験やノウハウは、今の会社への貢献にも大きくつながるものだと確信しています。

司会:そうすると、いま自分が働いている場での仕事プラス、ちょっと診断士的な活動をするとか、セミナーの講師とかをやっているという感じでしょうか。

新木:そうですね。具体的には、たとえばセミナーなどは会社だとすぐにできるので、機会をつくって開催するというかたちで、その中で経営層の視点を持って、専門であるマネジメントシステムの話などをしています。

司会:ありがとうございます。診断協会がらみで何か参加されたイベントとかはありますか。研究会とか。

新木:そうですね。5つぐらい参加しています。

司会:5つですか。結構行っていますね。

新木:宿題を持って帰るようなハードなところではなく、好きなときに行けるような研究会を選んで行っています。得意なところを伸ばしたいという目的と、不得意な部分を補完できる仲間探しという目的(笑)。2つの目的で参加してみているところです。

司会:金井さんはどうですか。独立されているので、その独立のことも含めて診断士取得後の活動は?

金井:活動としては、診断士をとったからいきなり実務をやっていくというのはなかなか厳しいので、たとえばコンサルの会社や先輩診断士の先生に「勉強させてください」というかたちで頭を下げて仕事をお手伝いさせていただいています。いまは週3日ぐらいコンサルの会社のほうを手伝っています。

また、週の半分は自分のほうで動いていきたいということで、研修のコンテンツをつくったりして、今後は商工会、商工会議所等にアプローチしていこうかなと考えているところです。

司会:講演とかコンサルの実務を、実際やってみてどうですか。

金井:講演などはやはり難しく失敗の連続ですけれど、楽しさは実感しています。もともと独立願望が強いからこういう道を選んでいるわけで、早くそれを自分で、直受けでやりたいと思います。

司会:講演のテーマとしては、どういうものをやられるのですか。

金井:私がお世話になっているコンサル会社は創業塾と経営革新塾が中心なので、今はその手伝いがほとんどです。

司会:創業塾の講師などをやっているということですね。ありがとうございます。

地域の起業支援の活動を開始

司会:穐本さんは、中小企業基盤整備機構のインキュベーションマネジャーをやられているのですね。

穐本:大学校を卒業するときにちょうど新しく、東工大のすずかけ台キャンパスの中にインキュベーション施設ができるという時期でした。そちらで当初は4ヵ月、3月までやってみないかということで、ご紹介いただき、応募して、採用していただいたのがきっかけです。

 4月から再度、応募がかかっていたので応募して、今度は業務委託というかたちでやらせていただいています。契約上、月15日以上ということなのですけれども、週4回ぐらいなので、「週4日はマネジャー、週1日は自分の活動を」ということで、スタンスをつくりたいと思っています。

司会:具体的にどんなことをやられているのでしょうか。

穐本:私自身もはじめのときにそういうことを質問したのですけれども、「何でもだよ」と言われた。意味がわからなかったです(笑)。

行ってみると、ビジネスインキュベーターの運営者といいますか、そういった立場の人材としてインキュベーションマネジャーというものが求められているのではないかという印象を受けました。

たとえば入居にあたって募集をかけることに始まり、応募書類が来たら審査等の処理をしたりヒアリングをしたりというような入居者の選定、それから引越しの手続など、本当にもろもろ、運営に関する仕事は何でもなのです(笑)。

また、もう1つ、地域への貢献ということで、いま起業希望者を組織化しています。「すずかけアントレクラブ」といいます。詳しくはホームページなどをみていただければと思うのですが、たとえば、よろず相談ということで起業相談などを行っています。

このあいだ一人目の方がいらっしゃって、たまたま東工大の大学院の学生さんだったのですけれども、「自分の特許を元に会社を興したい」ということでいろいろ相談を受ける中で、診断士で勉強した視点でアドバイスができた。そのように地域の起業希望者に対して、その起業を成功させるためにいろいろな支援ができればいいと思っています。

司会:毛利さん、診断士合格後の活動は?

毛利真希子さん

毛利:私は研究会にいくつか入っていますが、今いちばん活動しているのが中小企業政策研究会です。その研究会は簡易診断のチームにわかれています。私の所属しているチームMPAは18人チームで、さらに4チームにわかれています。私のチーム(MPA2)は、千葉県の農家を2度訪問して、ちょっとした診断をさせていただいています。

司会:農家さんの診断ではどういうことをやられるのですか。

毛利:われわれもまだ新人診断士なので頭を抱えながら、今後どういう提案をしていこうかと、話し合いをしている最中ですが、メインは、農家の直売所の売上を上げる方策の提案です。来店客を増やすには? ですとか、新規顧客を増やすには? などなど。

司会:そうすると、企業に勤めながら診断士としての仕事もやっているような感じですね。

毛利:そうですね。経験としてやらせてもらっているという感じです。土日で。

司会:土日を使ってですか。やっていてどうですか。やりがいとか楽しさとか、何かありますか。

毛利:やはり勉強していた知識を実務に使えるようにするのは本当に難しいと実務補習のときから思っていたのですけれども、今でもそう思っています。せっかく資格を取得したならば、それで終わりにしてしまうともったいないので、そういった機会があるのであればどんどんさせていただいて、自分の力にもしていきたいと思っています。

司会:そうですね。そうやって実務でやられるというのはすばらしいですよね。ありがとうございます。

(つづく)