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新人中小企業診断士座談会―資格取得で人生の新しいステージへ

司会:福島 正人
参加者:穐本 仁 /  金井 啓 /  新木 啓弘 /  毛利 真希子

【第6回】「実務補習」体験談―プロとして責任の重さを痛感

仲間と知り合えたことが大きな財産

司会:今度は実務補習の話をしていきましょう。感想は、どうでしたか。新木さん。

新木:やはり仲間と知り合えたという部分が大きいですね。今まで診断士の方に会ったことがなかったので、すごく刺激になりました。やはりいろいろ得意な分野があるので、それが集まるといいものができるという感じを受けました。ちなみに15日間のうち12日ぐらいが「飲み」でした(笑)。

司会:半年で3日とは大違いですね(笑)。

新木:「どうかな」という感じがしますね。ただ実際のところは、8時ぐらいまでやって、そのあとが飲み会。それも先生のうちで、いいちこと乾き物でやる感じだったのです。偶然みんな家が近くだったので、タクシーで帰るという感じで。密にコミュニケーションがとれたというのがよかったです。それが、報告書にも反映できたのではないかと思います。

司会:チームは何人でしたか。

新木:6人です。

司会:15日コースはずっと同じ6人ですよね。

新木:同じでしたね。

司会:そうですよね。わかりました。金井さんはいかがですか。

金井:やはり実務を実際に見たことがなかったので、そういった経験は非常に有意義だったと思うのですけれど、ただ期間が短すぎるので、正直、深くまでは入っていけないということはありました。やはり本当の実務とはレベルが違う、とは思います。

ただ、チームのメンバーに大手企業の方が多く、いろいろな経験を持っている方がそろっていたので、そういった方々の視点を学べたことはすごくプラスになっています。「実際うちの会社は、実務ではこういうことをやっているんだよ」というような話を聞いて、診断士の学習内容と実務のつながりを確認できた、という点でも勉強になりました。

司会:わかりました。毛利さんはどうですか。

毛利:テキストでずっと勉強したことを、実際、企業さんに行ってやっていくことの難しさをすごく感じたというのがいちばんの感想です。すごくうまくいっている会社さんを補習されることもあるのでしょうけれど、私の場合はどちらかというとそうでもない会社さんを補習させてもらうことが多かったので、本当に、「自分たちのアドバイスが少しでも社長さんの役に立ったらいいな」と思いながらやりました。

あとやはり、実務補習の仲間と出会えたこと。それから、私は最後が合同班で、12人で商店街へ行ってきたのです。交通量調査や街来者アンケートなどをやりました。そういう経験も普通にサラリーマンをやっていたら絶対できないと思うので、そういった意味ではすごくいろいろな経験ができてよかったと思いました。

司会:その調査結果をまとめて、最後にプレゼンするわけですね。

毛利:プレゼンをして、商店街の方たちに「ちょっとやってみようかな」と言葉をいただいたときには、みんな「やってよかったね」となりましたね。

司会:商店街の人にも喜んでもらえたわけですね。そういう話はいいですね。やはり毛利さんの話を聞いていると、経営者の意識があるだけあって、「社長さんに役立ちたい」という気持ちが出ますね。

補習といっても責任感をもって取り組むべき!

新木・金井さん

司会:ところで、15日コースは5日間の実習を3社やるのでしたね。1社5日では短いですかね。

新木:ヒアリングが初日、はじめの2時間ぐらいでしょうか。

司会:初日の2時間ぐらいのヒアリングだけで報告書をまとめなければいけないということですね。

新木:そうですね。やはり2時間では必要な情報を全部は聞き取れていないですよね。

司会:ヒアリングも十分できないかなという感じでしょうか。

穐本:それは連続した5日間なのですか。

毛利:[土・日]+[金・土・日]とか、そういう感じで離れているのです。だから働きながらだと結構きつい。

新木:途中の平日も結局自宅でやらなければいけない。

穐本:たとえば、ヒアリングに行く前にみんなで、「何を聞こうか」という打ち合わせはできるのですか。

毛利:私たちはやっていました。

新木:そんなになかったですね。せいぜい当日に1時間程度...。

金井:ヒアリングまでにほとんど時間がなく、なかなか密度の濃い準備はできませんね。

司会:でも2社目からは、やりやすくなるのでは?

新木:そうですね。やはり要領がつかめて、2時間で聞いておかなければいけないことというのがわかってきます。

金井:大きな流れが把握できるようになる。

司会:深くはやらないけれど、そういう流れを知る上ではよかったと。

金井:こういう感じで進んでいくんですよというのはわかります。

司会:なるほどね。これから、たとえば来年、実務補習を受ける人に向かってアドバイスは何かありますか。こういうものを用意したほうがいいとか。

金井:補習といえどもプロとして入るわけで、自分たちのひとことでその会社が大きくひっくり返ることもあるわけですよね。補習といえども責任を持って入るべきだと思います。ある程度は事前に自分で調べていくというのも必要だと思います。

司会:そうですね。責任感なく行ってしまうと、大変なことになりますね。毛利さんはいかがですか。

毛利:やはり同じですね。経営者の方たちは当然、すごく真剣で、もちろん生活がかかっているわけですから、その中でアドバイスをさせていただくのであれば、やはり前もって、その業界のことをある程度知識として持っておくのは必要だと思います。補習とはいえやはりすごく責任を感じました。

司会:そうですね。本当にその会社さんが変わってしまいますもんね。責任は重いですね。

新木:実際にこの間、診断した店の前を通ったのです。そうしたらのぼりがちょうど提案したとおりになっていた(笑)。どきっとしますね。

司会:ちゃんと提案が採用されているのはうれしいですね。

新木:まあそうですね。そういうふうになるんだなと、責任を感じています。

(つづく)