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「中小企業の経営者」が書いた「中小企業の経営者」のためのビジネス書

文:茂木 三枝(中小企業診断士)

読んで元気になれる本!小山 昇著『「決定」で儲かる会社をつくりなさい』

「経営計画書のつくり方がわからない」という中小企業の経営者は少なくない。本書のような教え方だったら、不安な経営者も「とりあえず、やってみよう!」と計画書作成の第一歩を踏み出すかもしれない...。

本書は、「中小企業の経営者」が、自身の「決定」と「実現」のプロセスで経験したことをもとに「中小企業の経営者」のために執筆したものです。だから、中小企業の経営者の気持ち、悩みを理解した上で、「勝ち続けるために何に取り組んだらよいか」を軽快にわかりやすく説明しています。「陥りやすい失敗」や「つまずきやすいポイント」など、「ありがち~」って思えるような事例もあり、明るく、楽しく読み進めることができます。
  よって「中小企業の経営者」なら、きっと勇気づけられ、元気になれる本だと思います。

著者は、中小企業のカリスマ経営者

著者の経営する株式会社武蔵野は、ダスキン代理店を主たる業務とする中小企業です。
  本書によれば、著者の小山昇氏は、1989年に代表取締役社長に就任以来、ほとんど増収増益を達成しているそうです。そして、同社の「儲かる仕組み」を伝授する経営計画研究会を主宰し、全国各地で年間120回以上の講演・セミナーを行っています。小山社長は、中小企業のカリスマ経営者なのです。

本書には、株式会社武蔵野での取り組みだけでなく、小山社長に学んで、「儲かる仕組み」を自社に取り入れた中小企業のお話なども紹介されています。

儲かる会社になるために「何を」「決定」したらいいのか?

本書は、「会社の将来は現在の『決定』で決まる」、「経営のありようを『決定』して利益を出す」、「人材への対応を『決定』してモチベーションにつなげる」、「組織のあり方を『決定』し、強い会社をつくる」の4章で構成されています。

具体的には、「経営計画書」を作成して、「これからこうする」「自社はこうなる」といった方針を「決定」することに始まり、「金融機関とのつきあい方」「人材育成」や「落ちこぼれ集団」の意識・行動改革まで、小山社長の「決定」とその「実現」のプロセスをもとに記されています。

「経営計画書は生き残るための道具」という項目では、「計画書作成を苦手」とする経営者に「目標を決定し、それから目標を実現する方法を考える」ということで、「とりあえず」簡単に計画書を作成する方法を説明しています。「他社の経営計画書をそのまま使い、必要ないところを削除する」などという話もあり、実際、そうした会社の例なども紹介されています。

「こんな説明だったら、経営者もとりあえずやってみよう」と考えるだろうと思われます。本書全体が、小山社長が講演でお話しているような軽快な語り口調で説明されており、肩の力を抜いて読みすすめることができます。そして、副題にあるように「落ちこぼれ企業が勝ち続けるための」挑戦を知り、勇気づけられ、元気になれることでしょう。

『「決定」で儲かる会社をつくりなさい』

『「決定」で儲かる会社をつくりなさい』

―落ちこぼれ企業が「勝ち続ける」ために
小山昇[著]
四六判・230ページ
定価:1,365円(税込)
河出書房新社刊 http://www.kawade.co.jp/